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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第3章 3人の勇者編
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5-16 勇者キラリの冒険 報告会議

祝百話!これからも頑張っていきます。よろしくお願いします。

「で、お互いどうするかで会議なのか?」

 リューネのダンジョンが消え、その差し替えでシーアのダンジョン(狂王の訓練場)ができ、そして、勇者古手川の手にリューネの宝玉があった。がその時のリューネの言葉を師匠の正体以外堤かすさず話したと事。パルミダーク国の王と、エクトネーゼ国の王そして、ギルドマスターと勇者南と”教授”とネルと新たな従者”リーメ”、そして、ギルドのグランドマスターのカラムそしてエルシュウッドのトップ。ファミールが集っていた。モートリアはこの会議に不参加を決定していた。

「はい、リューネさんの話だと私より相当強いと。だから仲間を集めろって事らしいです。」

「従者か…。」

 教授はそう言うとネルとリーメを見る。

「仲間に関しては、この半年くらいずっと探してそれでようやく2名だ。勇者に比肩しうるはそんなにポコポコいてたまるか。」

 教授の怒りもわかる、そしてそんな強い人がポコポコいるわけもない。

「確かにやな…うちもでき始めたばっかで、銀級のエリートの数さえ少ないんや、金、上の王クラスはまだおらへんそれにや、その従者の話がホンマならえらいこっちゃやで。勇者に選ばれればそいつは化け物見たく強くなる。実際あの勇者も脇が強かったゆうやんけ。」

「私たちハイエルフは強いが、人数が少なく、人員は出せない、広がり過ぎた組織で、現在手一杯なんだ。」

「それは…。」

 古手川がうなる。実はネル自身が確かめ、モンスターも従者になれるのだ。…テイマーもどきも可能なのが分かっている、当然これはリューネも知っている。だからと言って自分の国の有能人材や

領主本人をそのまま冒険に出すには、この半年で少しは傷が癒えたとはいえ、足りな過ぎたのだ。、

「少し思ったんですけど…キラリさんはアタッカーですよね、私ヒーラーの方なんです、一緒に来ませんか?」

「え?」

「少し訓練して、それでタイミングさえ合わせれば”教授”込みで行けば魔王は倒せるかもしれません。」

「でもそうなるとどうなるんじゃ、どの国があの神託をかなえたことになる?」

 パルミダークの王ガムルン王はうなった。

「神託?」

「ああ、これはわしは皆に公平でないし、もう隠せる範囲を超えている。わしは言うぞ、エクトの、いいな。」

「私は構いません。」

「ええけど、勇者君ショックやで?」

「だとしても、お主らも行く末に関係する。だからだな、だますのは性に合わん。わしの用兵のコツは素直じゃ。」

「何があるんです?」


 そこからは教授も知らない事だった。最初に勇者が呼ばれ、それに各町が蹂躙された事。そして、最初の勇者に対抗するために各王が集まり軍を率い、2回戦争するものの、二人の前に勝てなかった事そして、彼らが魔王退治に向かい、その隙に教授を召喚。その勇者と魔王と思しきものを退治した。そして各国で手に入れた勇者召喚という魔法を使い、各勇者を呼んだ事。勇者なしで各国のパワーバランスは成り立たず、召喚をもくろんだ夜に神託が着て”勇者と一緒に王がパレードを行い神の像の前で祈る時、願い事が一つ叶う。”というものだった事。その真偽を教授に調べてほしくて、魔王城に行ってもらった事とかだ。

「なら、魔王城があるん言うは・・・。」

「そう、神託が本物の可能性がある。だからこそ、出発もさせたいが、でた瞬間モートリアの馬鹿がうちらを攻めかねない。」

「帰れるんですか?」

「この話は何とも言えんのだよ。願いで帰れるかもしれないが、帰れると保証ができない。魔法陣は判明して半年、研究もままならん今、これで送るにしても難しい。だから黙っとった。」

「私も同じ神託を受けたのです。だから嘘とも言い難い。」

 エクトネーゼの王が苦々しく答える。

「かといってこれに国力を割けば、先ほどの戦争の跡では来年の麦さえ困りかねない。エルフたちの資金提供は本当に感謝してる。民を飢えさせなくていい。」

「エルフってすごいんですね。」

「生きてる人が困る、これダメ。国の戦争とかで困るのは結局一番下、そこがいない国は国じゃない。」

 ネルをみんなで見ている。その眼は全員が憧れだった。

「それはそうだ。」

「で、でもじゃあ、魔王を倒せば。」

「英雄であり、わしらも願い事が叶うという事で、国賓待遇じゃな。」

「魔王軍も、むろん分かってる…。」

「向こうにも何か伝達があったかもしれんの。だがわしらは国が後ろでかかっとる、負けるわけにいかんが、そのダンジョンとか言う魔王の手先どもを放置するわけにもいかん。し、他の国に後ろから狙われるのも、」

「確かに、我らの範囲ではありません。」

「わいら出張っても、限界あるで、この会議もあるけど、例えばよそで村単位が勝手に国つくったらそれはどうにもならへん。」

「すごい難しい話になっちゃいました。」

「ですね。」

 勇者たちは王たちの苦渋に満ちた目を見てるしかなかった。

「でも、人手足りないなら呼んでみたら?」

「は?」

 全員の顔がネルを向く。

「その勇者召喚で出たのは勇者だけじゃない。ならそれで従者候補呼べない?それなら、優秀な人材使わない。そしてそいつが使い物になるなら価値はある。」

「が、外れがあるかもしれません。」

「何や、外れって。」

「その押収した資料には召喚したのは4人で、一人は何のスキルも持っておらず、いつの間にか行方不明になったと。」

 その言葉にざわついたのは異世界組だった。

「それは…。」

「そんな奴がいたのか。」

「その人の行方を探すべきです。」

 特に南の焦りっぷりは尋常でなかった。

「何でじゃ?」

「ラノベの展開で、よく”無能者”は国外追放された後で”前いたメンバー”より強い力を持っていることが多いのです。」

「「「「何!」」」

 王たちが声をそろえて驚く。

「確かに資料でもその話が出ていた。が、これは本当か疑わしいぞ。がそれが本当なら。」

「まだ、やばいやつが世の中にいるって事だよな…。」

 その古手川の話にこっそり教授およびエルフ村の連中は冷や汗かいていた。その人知ってます。『うちのボスです。』なんて言えるわけない。教授も無論会っているのでわかってる。

「その辺留意しつつ、呼んでみるか?」

「だがどうするよ。」

「同じ数勝負やと、ちっと情報が怖いやん。」

 カラムが苦笑いしてる。

「なんでだ?」

「モートリアの奴、裏にダンジョン一個隠してるねん。場合によっては2個。」

「なんだと!」

 その言葉に二人の王は立ち上がる。

「うちもさすがにこれはモートリアの奴がやらかし過ぎてる思うねん。あいつ、ダンジョン独占して、魔石かき集めてるらしいねん。」

「そういえばなんで魔石がそんなに重要なんです?ラノベだと結構ちょっとお金にしかならないとかあるんですけど?」

「もし魔王倒してもアンタラにはこれにかかわるやろから、説明したる。魔石はな、勇者召喚に使うねん。」

「え!」

「魔石大量に集めて儀式して、それで呼ぶねん。やから魔石は重要戦略資産ねん。だから会議しとる、勇者一人は10万の軍勢にさえ勝る。それを量産できる。それは強みねん。」

「それを独占してるって事は、」

「最悪うちらがモートリアに潰されかねない。勇者量産されてな。」

「じゃあ…。」

「それが、パルミダークの言ってたことや。あんたらがそれ持って、魔王退治行ったら後ろから他の勇者に背中刺されるねん。さっきの話だと従者指定すればそいつが訓練して抑えれるかもしれへん

が、そしたら勇者召喚はもっと別の意味合い持つ、文字通り、勇者召喚戦争や。したら強くなるっちゅうことは、そういう事や。」

 お互いの勇者たちは顔を見合わせる、そこまでの大事だと思わんかったからだ。

「だからこそネルは私をギルドに引き取ったのだよ。そうでないと、その一国が強くなり、同盟がなくなる、そっちの方がつらいという判断だな。」

 教授は手元のお茶をくいっと飲む。

「そしたら僕たちもギルドで…。」

「それが、そうもいかないんや、そこがモートリアが今おらへんっていう怖い所ねん。」

「師匠に、師匠に無理言って来てもらえればよかった。」

「師匠?」

「リューネはんか。」

「彼女はそこまで強いのかね?」

 教授はキラリを見つめる、キラリの顔は、思いつめた顔になっていた。

「大丈夫。」

「ネル…。」

「あの子は考えてる、そこまで。私も動けるけどあの子はいろいろ考えてる。」

「そうなのか?」

「あの子は実はすごい狡猾。何も考えてないように見えて、実は色々根を回すタイプ。だから気にしなくていい。ついでにあの子は…。」

「そういえば、君のリューネに対する評価は聞いてないな…。」

「まず数では勝てない。しかも単体も強い。攻め手を好むようで、防御が得意という恐ろしいタイプ。」

「まず、リューネとやらは何者なんだ?」

 エクトネーゼ王は不思議そうな顔でみんなを見渡す。

「うちのギルドのエースに配る、特殊なカードがあるねん、それがこれ。後で、二人の勇者にも渡すから、受け取ってや。」

 そう言うと全部金色のカードを2枚取り出す。依頼者用の”白銀”、通常の”白に銀枠”とは違うもので、一発でわかる目立つものだ。

「ついでに本当はそこの”教授”用のカードで、勇者に渡す用やったんや。が、指先姫があまりに強くてん。で発行することになったんや、パルミダークのおっさんは聞いてるやろ。」

「ああ、ギルド飲み屋の壁全体を一発ですべてひび割れさせた”指先”それを見た俺の部下がそのまま気絶したっつう。内容だな。」

「いやはや、なんという豪快な。で、それ以来、美人なのもあって”指先姫”っていう名前が付いたんだよ。」

「うちも、そこのマスターが保証するっちゅうんで、発行したんや。」

 流石の教授も訳が分からない顔だった。キラリは何か、思い出したようだった。

「私、昔戦ってるとこと見た事ある、怖かった。」

 その言葉に今後はギルマスが驚いた顔になった。

「すごいとは聞いておったんけど。そんなん?」

「うん、あれ相手に寄りたくない。それまでの人。」

 ネルは両肩を抑え、ぶるっと震えていた。その様子に全員が、想像できないようだった。救国の英雄”ネル”をここまで言わせるのは珍しい事だった。ただ、キラリ以外は近接特化と思っている。

キラリからすれば寄らなくても大して変わらないと思っている。いつでも背後に回られて、且つアイテムボックス持ち。ギルマス、エルフたちからすればあのネルがそこまで言うのなら、自分たちの出る幕がないレベルの強さって事になる。それを今までの訓練で身に染みている。

「ただ、知り合いに掛け合ってみてもいい。が大方、来てもらえないと思う。」

「そういえば、ダンジョンマスターの話は南くん知ってるかね?」

「はい。有名ですね、勇者に対を為す、魔王みたいなもの。基本は人を苦しめ、その力を糧に成長するのが基本です。」

「ですね…。」

「そう聞いているがね、クックック。」

「そして、その試練の担当者はそれは”喜び”でもいいと。」

 キラリは少し言いよどんでから答える。

「その辺がアレンジ部分かな…。そうだとすると、街づくりで協力すればもしや、その龍のダンジョンマスターとやらは協力してくれるやもしれない。」

「ですね…。」

(師匠…。できれば戻ってきてください、一緒に。一緒に…。) 

「ただ、もういないのだろう?」

「ダンジョン自体は残るそうです。ただ、試練は変更されると。」

「後で我々が乗り込むかね?石が2個あれば楽にはなるだろうし、何より、その新しい方は。」

「それがちぃッと怪しいねん。というのも、実は報告ないんよ。ただ、小物のアクセサリーは今度、買い取る。その話がホンマなら交渉材料に使えるかもしれへん。今度からそれ引換で発行でもええかもしれへん。その初心者ちゅうのが本当ならな。」

 ただ、これはお互い演技であることは二人とも知っている。

…だけどまだ、季節ものが書ける設定の段階まで話が行かない。つらたん。

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