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異界の神格者  作者: 蓬家 瑚桃
亜空間世界「シュスベークア」
23/23

忌み子の守り手

ナミとキョーちゃんの暮らす家らしき建物にたどり着いた龍助たち一行は、二人の帰りを待ちながらキョーちゃんが作り出したものを検分していくことにした。


「ねぇ、龍ちゃん、この扉のついた縦長の箱って何かなぁ?人一人分くらいの大きさなんだけど。」

「ほう、む、こんなところにボタンがある。来夏、あのボタン押してみな?面白いことが起きるかも?」

「え、?面白いこと?うん、やってみるね。」


ぽちっと押したつもりなのに、カチッと鳴って、天井面から雨の如く冷たい水が降ってきた。所謂、シャワーである。


「きゃー、な、なに、なんなのー!!」

「あはは、やっぱりね。あは、はははは。」

「もう、龍ちゃん、笑い事じゃないよう!もう、びしょ濡れになったじゃない!うぅ・・・」

「たぶんね、これ、水専用と言うか、水しか出ないからここにおいてあるんだと思うよ。夏場には最適かもね。」

「いまは、まだ春だよぉ。まだ少し寒いよぅ、それに山の上の方で気温自体も寒いのよ、そんなときに水浴びするバカいないよぅ。ぐすん。(><)」

「ごめん。ほら、僕の体温で暖めてあげるから機嫌直してね?」

「むぅ、いつもそればっかり。むぅ」

いまだにラブラブな二人である。







「お、これは、農機具かのう? おい、銀。こりゃぁ、なんといったかのう?」

「ふむ、たしかに、農機具じゃ。『千歯こき』という稲穂から実を脱穀するための道具じゃな。」

「なぜあるのかのう?田畑のないこの山奥に。」

「恭一くんのことじゃから、手当たり次第作ったのかもしれん。そして、梨華が捨てたんじゃろ。」

「なるほどのう、かもしれん。あそこにあるのは『石臼』じゃろうて。」

「あぁ、鍬や鋤もころがっとるわい。農業も工業もできるように仕込んだおかげじゃが、あまり役立ってはおらんようじゃな。」

「とりあえずは、家の近くにまとめて置いたほうがよさそうじゃの。」

「そうするかのう。ワシらだけで耕すのは、ちと骨が折れるからのう。」

農機具やらを見つけては検分し家の周りへと集めていく康介と銀丈であった。






そのころ、最強レディースこと静江と靖美は、家の中を物色していた。日本なら住居不法侵入などと言われてもおかしくはないのだが、二人は江波梨華でありナミリア・アステリア・リカルードの祖母である。家族が突然の訪問をした程度の感覚だったりするので、誰もとがめることができない。さらに言えばココの家主たち以外では静江と靖美は世界最強とも言える実力の持ち主だ。逆らうものなどいないのだ。それがたとえ違法であってとしても。


「やはり、恭一君は女の子に成ってる可能性は高いわね。クローゼットが二つとも女のこのものしか入ってないし、下着もね。」

「あらまぁ、ほんと。ねぇ、これちょっと際ど過ぎないかしら?」

「そうね、来夏もこの手のモノは持ってないはずよ。」

「それにしても、元男の子である恭一君が、こんなスケスケの真っ赤なネグリジェを着てるのは想像できないと言うか、なんというか。」


二人が困惑しいるところにずぶ濡れに成った来夏が着替えを探しにやってきた。

そして、静江と靖美の手元にある『真っ赤なネグリジェ』をみて赤面してしまう。


「な、な、な、なんてものがあるのですか!」

「あら、来夏、ずぶ濡れに成って、着替えにきたの?」

「えぇ、そうよ。龍ちゃんのおかげでぬれちゃったからね」

「そう、とりあえず、どちらかの服を借りましょう。中にはあなたの持ってないような服がまだまだたっぷりあるみたいだし。」

「ママ、私で着せ替えとかはだめよ。それは、あの子達が帰ってきてから問い詰めてね。」

「ふふ、そうね。」

「それにしても、ブラまであるね、ゲームのときそんなの売ってたっけ?」

「たしか服飾スキルの上位にネタスキルとしてあったはずよ。そういえば、靖美さんもってらしたわよね?」

「えぇ、面白そうでしたので取ってますわ。でもあれ、材料がシビアなんですの。」

ゲーム当時のランジェリー製作はマニア向けのネタスキルとして用意されたもので、服飾系の上位スキルと金属系小物細工の上位スキルの2種を持っていないと作ることができないものである。その材料には『シルクレース』と『シルク生地』、そして『ホック』である。

デザインなどはランダムであるため、材料となる蚕の繭と金属片が必要となる。



「まぁ、恭一君ならやりそうね。でも、蚕はどうしたのかしら?」

「んとね、それなら、この家の隣の小屋の一角に、白っぽい毛虫がいっぱいいたよ。気持ち悪くなって燃やそうとしたら龍ちゃんに止められたの。そして、ずぶ濡れ。まぁ、頭は冷えたんだけど、なんか釈然としないなぁと思ってたんだ。」

「なら、龍助は一発で蚕か類似したモノと見抜いたのかしら?」

「ちがう、私が良く見てなかっただけなんだけどね、小屋に看板があってね『蚕小屋』って書いてあったの」

「あら、それに気づかずに燃やそうとしたのなら、あなたが悪いわね。てっきり龍助が貴女にいたずらしたのかと思ったわ。」

「自業自得よ、来夏。」

「むぅ。」

「でも、コレではっきりしたわね。恭一君も女の子になってる可能性が高いってことがね。」

「なら、静江様、たしか私たちに御言葉が降りる前に本家の方に合ったあの件が、恭一君なのかもしれませんわ。」

「え、なにかあるの?」

「あぁ、あなたは知らないかもね。ちょうど恭一君が生まれる3ヶ月前に『忌み子の守り手、2つを宿し者生まれん。其の者にあらゆる知識と技術を継承し、有事に備えよ』というようなお告げがあったのよね。」

「本家は、それからまもなくして恭一君が生まれたものですから、“2つを宿し”の解釈を探るために生まれて間もない恭一くんに立体CTスキャンをしたのですわ。」

「そして、恭一君が陰性の両性具有であることがわかったの。」

「え?り、両性具有ってなに?両性ってことはどっちのせいでもあるってこと?」

「えぇ、そのとおりよ。ただし、彼は見た目上は男の子なの。陰性って言うことからもわかるけど、女性器が体の中に内包されている状態だったのよ。」

「あぁ、だから、きょーちゃんとは友達感覚になったのかぁ。男性として意識できなかったのよね。どちらかと言えば同姓に感じるからおかしいなぁとは思ってたんだ。」

「はぁ、来夏ちゃんにそこまで言われちゃうと彼に同情したくなるわね。」

「ところで、着替えに来たんじゃないの?」

「そうだった。どっちがどっちなのかわかんないから適当に借りるしかないよね。」

ずぶ濡れのままで約1時間ほど雑談に参加する来夏だった。





一方、当のナミとキョーちゃんはというと、山の反対側でたまたま見つけた山猪の群れ900頭を瞬殺し、ついでに上空を飛んでいたワイバーンを山猪の血を染み込ませた薪を燃やすことで誘き寄せて70頭ほど狩り取る。

「ねぇ、キョーちゃん、そろそろ帰らない。このぐらいあればいいんじゃないかなぁ」

「そうだね、どうせなら、山菜も取ってから帰ろうか。」

「水は氷が山頂にあったやつを持って降りればいいんだよね?」

「そうそう、あれを見つけたのはラッキーだよ。当面水の心配が要らないよ。いちいち魔法で水出してたら疲れるしね。」



そんなこんなで、無事に狩りを終えて帰路につくのだが、自分たちの家に鬼たちが待ちうけていようとは、まだ知る由もなかった。



そんな時、珍しい警報が鳴り響いた。

【システム】こちらは、惑星 シュスベークアを中心とした亜空間世界を管理する、世界管理機構です。只今より2時間のシステムメンテナンスを行います。


【システム】このアナウンスは、世界管理機構が必要と認めた時しか流しておりませんので、知っている方と知らない方がございます。毎度同じ説明になりますがご容赦ください。【システム】この世界は亜空間に築かれています。これは、科学発展系惑星・魔法発展系惑星・魔法科学発展系惑星にて生活されている方々に於きまして、魂ベースの情報に問題や改修等が成されている場合に、各惑星の輪廻から外れそうな方々を、その死の直前にこちらにお連れして、相互のシステム上問題がないと判断したのち、当人に戻るか残るか選択していただいて、輪廻の輪を調整していくために作られた星系空間になります。【システム】生きている間に「神かくしのようにこちらに来た」と勘違いされているかもしれませんので、説明いたしますが、そのまま元の惑星にいた場合、何らかの状況変化により即死する可能性が90%以上であるとした場合には強制転移を施しており、それ以下の場合には、当人の目前に当人しか見えないカタチで、次元転移穴をわかりやすく提示させて戴いたりしております。


【システム】今回のメンテナンスにつきましては、通常メンテと同様に世界自体の時間を止めて行わせていただきます。ですので、普通に生活される皆様方には影響があまりないように処置いたしますので、ご安心ください。


【システム】なお、一部の神格者やその関係者の方々には、この世界の運営上、ご協力いただきますのでご留意願います。





「えっ・・・」




【システム】緊急メンテナンスが終了しました。お騒がせいたしました、なお、調整に基づく変更のある方へは、こちらから対応することはございませんので、あらかじめご了承ください。



「・・・んとに、急だねって、もう終わったのか。時間を止めたって言ってたし、気がつかないのも納得するしかないね。」

「ねぇ、きょーちゃん。かばんの中身確認してほしいなぁと。」

「ん?、どした?」

「うちのほうにワイバーン70頭分入れたはずだよね?でも、7頭分しかないんだよ。」

「ほう、どれどれ、ほんとだね。じゃぁ、ボクのほうは、うん、山猪900頭のはずが90頭になってる。たぶん取りすぎたから運営が慌てたのかもね。」

「つまり、『過ぎたるは及ばざるが如し』ってやつだよね。」

「お、ちゃんと覚えてるとはえらいえらい。」

こうして、二人は家へと帰っていく。




今回のメンテでさらに変更が合ったのは言うまでもない。

たとえば、ナミとキョーちゃんの称号に『世界的要注意人物(まねしちゃだめよ)』と言うのが追加されていることとか。


しかし自分たちのステータスの変化を見るのは、隆介たちに逢うまで知ることはないのであった。




多忙が続き、微妙な所で止まっております。



楽しみにしていただいた方々には、大変申し訳ありませんが、


中途半端ではありますが、未完成な完結扱いと


させていただきます。


現在もまだ、多忙ですが、


てか、休みくれと言えば、・・・・・


退職という名の長期的な休みをくれそうですが、


ともかく、いま、更新できません。


いずれ調整して構成などを見直して、


リメイクしたいと思います。



ご要望など、随時下さい。

でわゎ。

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