状況整理と進捗ってところか?
何度もいうが、ここは亜空間世界「シュスベークア」である。ち・・・・・
「・・・・・・・」
え、なに?
あぁ、しつこいって?
ふん、別に気にすることじゃぁないと思うがね。
主人公たちは、まだまだ、自分たちのことで精一杯な状況なのだよ。まぁ、部分的に解説できるヤツもいるだろうさ。でもな、俺以外のだれが詳細に説明できるんだ?
あん?俺が誰かって?
「ご創造にお任せします」ってやつだよ。
あぁ、「ご創造」じゃなくて「ご想像」じゃないかって?
いいんだよコレで。少なくともコレで見当つくだろ?
でも、創造主じゃぁないんだよこれが。
「似て非なるもの」というわけさ。
しょうがねぇ、教えといてやる。世界管理機構のもんだ。
とくにな亜空間世界シュスベークアの主たる惑星「シュスベークア」の管理主任さ。
あ、なまえ?だぁれが教えるか、ボケェ!!
教えちまったら祝福だとか、なんだかんだでチート行為が成立できちまうじゃねぇか。
だ・か・ら、禁止されてんだよ。世界の調和のためにな。それが俺の主な仕事なんだつうの。それに説明はできても手は出せないんだよ。それこそ「手出し無用」ってやつさ。
ともかく、主人公たちは所謂「始まりの町」から出ていない状況なわけで、周りが見えていない。つまりは、こちらで有る程度説明しておかないと、話の筋を見失うってわけだな。
じゃぁ、さっさと進めろと?
進めようとしたのを止めたのは誰だよ。ったく。
____________________
ここは亜空間世界「シュスベークア」である。地球から見ると異世界であり、かならずしも宇宙の法則というか物理法則が同じとは限らない。前にも記したように、あらゆる世界からさまざまな理由で転移や転生によりこの世界へとやってくる。
ほとんどの者は元の世界の輪廻より逸脱したためであるが、中には何らかの能力や要素をもってしまい、元の世界に居続けると世界調和を乱す要因になるかもしれないとして半ば強制的に飛ばされたりしてやってくる。
そうしたモノたちでこの世界の“生態系”が営われている、というか彼らの存在が世界を動かす歯車といっても過言ではないだろう。なぜなら、転生だろうと転移だろうと元の世界の知識や記憶を大抵の者が持っており、そのあらゆる世界での文化を際限なく再現しようとそれぞれが自分勝手に自己中心的意思に基づいて動いたため、まぁ、いわゆる混沌・カオスな世界へと成長している状況である。
ただし、この世界にもルールが存在する。
会話の中では年数が言えない様になっている。
たとえば、地球の日本出身者の例を挙げて言うならば、「鎌倉幕府成立の年」といえば話として通用するものが、年数をじかにいうと「1□□□年」というようにすぐに修正が入るため、会話が成立しない。さらに「地球の日本」までは通じるが、その中の都市名は言えない。というか本人は言えているつもりだが、相手には伝わらない。コレを会話ではなく文字にして表そうとしたり、文書として残してもムリなのだ。仮に瞬間的に見てしまったとしても、記憶に残る直前に自動的に認識できないようになっている。まぁ、用意周到なわけだよ。
これは、あくまでもこの世界の時間軸がほかの世界と同じではないからであり、時間の流れの誤差も変動するためである。
例で言えば、地球のとある年の7月ごろにナミとキョーちゃんは、この世界の12月初め頃へとやってきたのだ。でだな、暴露になるのだが、ナミの両親たちが地球を発ったのはナミたちが地球を発つ2年前の5月ごろなのだが、こちらの世界に来たのは8月の末である。
一応、管理記録に書いて事実である。
いつ来たかの確認程度なら明示できるのだよ。ほかはダメ。
ちなみに、俺にも関する事なので明示しておくと、まぁ俺も江波家の「忌み子」だった過去があるわけだ。同僚たちもな。ただし、必ずしも地球の江波家とは限らない。なぜなら、ほかの世界にも江波家があるみたいだし・・・・・ というか類似した家系がありその中での「忌み子」というだけだ。
ただな、この「忌み子」の解釈には多々あってだな、俺が話せる範囲で提示しておくと、「意味子」だったり「威魅子」だったり「唯御子」だったり「異巫女」だったりと、まぁ、日本語で表すと同じ音でも異なる文字であらわされるように、その状況というか性質というかが細々と分けられる。
昔は別々にあったはずなんだがな、総じて“普通の人間とは異なり忌み嫌われる状態”になりやすかったから「忌み子」としてまとめられたようだ。
あん?なんだって、もっと詳しく解説しろだと?
さっきは解説はいいから先進めって言ってたじゃねぇか。キーワードの説明したとたん、コロッと変えやがって。いいか、さっきも言ったが、「俺が話せる範囲」ってな。
そんなに知りたいんだったら、大人しく読み進めることだな。
わかったか?
「・・・・・なんとなくかな。起きたら忘れてるかもしれないけど・・・」
おいおい、起きたらって、あれ?そういやぁ、ここ俺の仕事部屋じゃねぇな。
「ボクの夢の中じゃないかな?」
ボ、ボクだと?そんなかわいい顔して、猫のように丸くなりながら聞くんじゃねぇ。人の話を聞くときは、話している人の目を見て、そして、話している人に最低限の敬意を払って、きちんとした状態で聞けと学校で習わなかったのか?
「うん、ボク自身が学校でそういう風に指導してたよ。特にナミが、いっつもうわの空で困ってたよ。」
だったら、おめぇもしっかりと聞けや!
・・・・・ってあれ?
お前、ココ夢の中って言ったか?
「うん、ボクの夢のなかだね」
あぁ、えーと、ボクっ娘で猫にも変身できるヤツで、薄い浅葱色のような艶やかな髪をしたエルフだと・・・
「性格には、ハイブリット・ハーフだよ。人型の時はエルフ系だけどね。」
っで、よく素になるとツンデレ化してしまうという・・・
・・・ま、まさか・・・
「レイキョーテ・ロスカント・ラムキータだよ。地球では滝村恭一だったけど。」
おいおい、ったく、当事者にモロに話をしてたってことかよ。はぁ。
まぁ、そうとわかれば、起きた時に忘れるように細工しとくからな。漏れちゃ困る話もしちまったからよ。
「ふぅん。案外覚えてたりして?」
おいおい、たとえ覚えてても、おいそれと誰かに話すんじゃねーぞ。
「はーぃ」
いい返事だな。おっ、そろそろお前さん、目が覚める頃だな。まぁ、もう会うこともないだろ。しっかり忘れろよな!
_________________
「って夢を見たよ。」
「へぇ、でも夢でしょ?ちょっと都合よすぎない?そりゃぁ、お父さんやお母さんに逢えたらうれしいけどさぁ。都合よすぎな夢を100%信じるほど子供じゃないもん」
はぁ。 やっぱ、ナミは信じてないみたいだ。でも希望が持てるような夢だったのは助かるよ。ココに来た理由を調べる意味でも、これからの対策を立てるにしても、情報と言うか手がかりがあるのは大事なことだしね。
「まぁ、あきらめずに進むためにも船作らなきゃね。」
「またぁ?ほんと、懲りないよね、あきらめないよねキョーちゃんって。」
「粘り強い性格ってほめてほしいなぁ。」
「もう、調子に乗らないでよ。それより、飛んでった船ど-すんの?放置?」
「まぁ、放置かなぁ、あれ、地上から一定距離上空を飛ぶように設定してあるから、山にぶつかることはないし、いまは、手が届かないから。」
「でもいつかは、捕まえたいね。宝船1号」
「え?2号作るの?、ボクは今度は別の感じのにしようと思ったのに・・・」
「へぇ。じゃぁ、楽しみに待ってるね。できたら、今度こそ乗れるように工夫してよね」
「もう、そこは協力するとか言ってほしいなぁ」
こうして、今日もキョーちゃんの工作は続くのであった。
___________________
あぁやべぇ、マジびびった。まさか、あいつの夢の中にいるなんて。
それに、全部覚えてやがるとは。さすが元教員ってところか?
あ、いや、一応あいつも神格者だったな。異界の騎士神だっけかな。
でもまぁ、ナミのほうがリアリストでよかったよ。ほんと。
加えて神格者だったのも幸いしたな。
それにあいつらの周りにはまだ一般人いないしな。
でもまぁ、バレずにすんだんだけども、始末書覚悟で報告書出しておくか。
後でばれた時のほうが怖ぇからな。
っとまぁ、こんな感じで、まだまだ続くぜ。楽しみに待ってろよ。
「うん」
えっ? だれいまの・・・・・。
やべぇーーーーーーーー。
ちゃんちゃん。




