龍助と来夏と・・・
今から
2年くらい前のとある大陸の山中、夜明けとともに朝日の光がとある森を神秘的に照らしていく。その光と交わるかのように、ある一角に不思議な光が漏れた。そこから場違いな装備に身を包んだ6人の人影がでてきた。
このとある森は、比較的山の中腹よりも頂きに近いところに位置しており、人は疎か動物さえも近づかない地帯である。たまにいるのは神獣くらい。冬場にはさらに奥からイエティらしきものが僅かな食料をを求めに来るくらいだ。いまは初夏の頃合いであろうか、リスに似た小動物や鳥達の存在が確認できる程度であった。
ときおり風が吹き付け、木々の発する微かな臭いを乗せて通り過ぎていく。
「ねぇ龍ちゃん、ここどこかな?それと今の私達って、若返ってない?ねぇ、ねぇってばぁ!」
「うん、そうだねぇ、ここどこだろうね。」
「もう、あのとき父さんたちが面白がって、目の前に開いた闇色の洞窟のような穴に入ってみようって言うから、入ったんだよ。って聞いてるのお父さん?あれ、お父さん?」
「ん、わしならここに・・・あれ、声が若い。それにこの体は?康介、どう思う?」
「おう、そうだなぁ、ばぁさんたちも若くなって俺はうれしいくらいだ、うん、一段と綺麗になったよ静江。それに銀丈の、靖美さんだって見違えるくらい綺麗になって、いいじゃないか。」
「もう、お父さんたら。」
「あら、康介さま、ありがとうございます。」
「おい康介、うち靖美を口説いてんじゃねぇ!」
「銀丈、おいおい、照れてんのか?まぁともかく今の現状を把握することが大事だろ。なぁ龍助。」
「そうですね、それじゃぁ、荷物調べてみましょう。たしかに僕らはつい先程まで梨華が引き当ててくれた“クルージング旅行”の最中でしたが、船内で面白そうな穴を見つけた父さんたちに原因はあるかもしれませんが、もしかしたら、梨華に原因があるのかもしれませんから。あの子の持つ何かに私達も巻き込まれてしまったのかもしれないので、まずは、やれることからしましょう。」
龍助は、原因の一端である康介と銀丈へと、女性陣の意識を向かわせつつ、現状の把握を全員に促していく。
なぜ、自らの子である“龍助に従う”のかというと、彼が現役の陸自武器科2佐だからである。性格は温厚だが頭脳明晰で、局地対処に秀でている。
ちなみに、それぞれの階級を明示しておくと、来夏は会計科1尉の現役である。出産時は産休していたがすぐに復帰するキャリアウーマンである。
龍助の父である江波康介と来夏の父である内田銀丈は海自を退役し、後進の指導にあたっていた。現役当時は2尉であった。また、それぞれの妻である江波静江と内田靖美は空自で3尉だったという。
出会いは、江波家本家での会合でたまたまそれぞれの待合室が重なった結果であり、特に相応の恋愛事情があったわけではない。ただし、靖美の旧姓は熊澤で、静江の旧姓は阿南。ともに江波家の分家筋にあたり、特に静江が本家筋の康介と婚姻するときの阿南家一同の喜ぶ様は、他の分家たちに複雑な心境と微かな闘争心を燃やさせるには十分であったという。
そんな彼らの子である龍助と来夏だが、婚姻は定められていたわけではなく、たまたま江波グループ傘下の幼稚園・小学校・中学校・高校で、ず~~~~と同じクラスであったことと、互いに惚れ合っていたことで、周りがつつく隙間がなかったとも言える。
しかし、それすらも本家からの指示であったことは当人たちはまだ知らない。
「で、みんな、気付いたこと無い?この体とかさ?」
「はい、はいは~ぃ!」
「お、きちんと手を挙げるとは、偉いね来夏。」
来夏を褒めつつも、周りへの牽制を忘れない龍助
「えへへっ、んと、この体って、やっぱあれでしょ、梨華や恭一くんたちがやってたから、ウチラもやろ~ってことでやりだして、気付いたら相当なレベルになって、恭一くんから呆れられたゲームじゃない?」
「ほう、さすがはわしの娘じゃ。」
「はいはい、娘自慢はいまは置いておいて下さい。もし作戦の邪魔したら義母さんにあのこと言いますよ。」
「あなた、あのコトとは何かしら。とりあえず、いまは黙って龍助くんの話を聞きましょう。」
「・・・・はい。」
「・・・・(銀、ごめん、俺はフォローできん。)」
靖美さんに銀丈を売られたのを見て、便乗して悪乗りするのをやめる康介だった。
そんな康介をみるや、あとで聞き出そうと画策する静江だったが、笑顔なのに目が笑っていない龍助の視線に“我が息子ながらコワイ目。でもソコがステキなのよね、あの人に似て”と考えつつ黙って推移を見守ることにした。
「で、荷物を確認していただけると分かるんですが、こんなカードあるでしょ?それを持ったまま“ステータスフルオープン”って唱えると現状のステータスが覗けるのと、“インベントリ”と念じれば、今持ってるかばんの中身を知ることができます。」
龍助の発言をしっかり聞いた各自は、各々ステータスを確認していった。
***ステータス***
名前:リュウ・テスケス・エナミリア
性別:男 年齢:37 種族:ハイエスト・エルフ
登録ギルド:旧王都冒険者ギルド・旧王都商業ギルド・旧王都生産ギルド
所属クラン:なし
拠点エリア:旧王都「夢想都市・ジェルガイア」
総合レベル:73
HP:65970
(レベル適正:48120+種族特性17850)
MP:65970
(レベル適正:48120+種族特性17850)
SP:163580
(レベル適正:127880+種族特性35700)
戦術系職業1:戦術指揮師・70レベル
戦術系職業2:戦闘宣揚師・65レベル
生産系職業1:武器商人・50レベル
生産系職業2:闇商人・50レベル
戦術特化属性:火・水・風
生産特化属性:闇・土・木・金
右手:龍姫の指揮棒
右肩:フリーガーハマー(永久弾倉装備)
左手:闇蜥蜴のクロスボウ/コビトの細工針
頭:赤外線スコープ(陸自仕様・夜間配察知効果+5・耐闇・耐夜)
上半身:鰐蜘蛛の帷子/雷獣の迷彩ジャケット
下半身:白虎のトランクス/雷獣の迷彩ズボン
背:闇影の無限空間バック(インベントリと同期)
腰:長距離無線機(永久稼働・ジャミング可・電波攻撃無効化)
足:黒鷲の安全足袋(つま先と足裏にミスリル強化済み)
種族特性:共感性上昇/協調性上昇/付加効果持続
種族技能:至高のエルフ(魅惑・祝福・樹木操作・緑化・調薬・長寿)
/人族属性(交渉・話術・知略・語学認識・性力操作・従属操作・隷属操作)
称号
歴戦の覇者
異界の来訪者
創世神の眷属
称号効果
歴戦の覇者:敵味方問わず、軍に身をおくものに強制的な指示を出すことができる。
*******
「龍ちゃんステキ☆彡」
さすがレンジャー一族。驚くのではなく、呆れるのでもなく、装備の凄さを物ともしないその精神面は、傍から見たらイカれていると囁かれても仕方のないほどの光景だった。
「私のはね、えーと・・・」
***ステータス***
名前:ライカ・レイリア・エナミリア
性別:男 年齢:37 種族:ハイエスト・エルフ
登録ギルド:旧王都冒険者ギルド・旧王都商業ギルド・旧王都生産ギルド
所属クラン:なし
拠点エリア:旧王都「夢想都市・ジェルガイア」
総合レベル:68
HP:59930
(レベル適正:43080+種族特性16850)
MP:59930
(レベル適正:43080+種族特性16850)
SP:155820
(レベル適正:122120+種族特性33700)
戦術系職業1:剣聖・65レベル
戦術系職業2:音響操獣師・55レベル
生産系職業1:武器商人・50レベル
生産系職業2:卸商師・50レベル
戦術特化属性:音・光・風・木・土
生産特化属性:闇・土・木・金
右手:仙突古代象牙/月兎のそろばん/海竜の羅針盤
左手:闇蜥蜴のクロスボウ/コビトの細工針
左肩:フリーガーハマー(永久弾倉装備)
頭:赤外線スコープ(陸自仕様・夜間配察知効果+5・耐闇・耐夜)
上半身:猫兎のふわふわブラ/鰐蜘蛛の帷子/雷獣の迷彩ジャケット
下半身:猫兎のもこもこショーツ/雷獣の迷彩ズボン
背:闇影の無限空間バック(インベントリと同期)
腰:長距離無線機(永久稼働・ジャミング可・電波攻撃無効化)
足:黒鷲の安全足袋(つま先と足裏にミスリル強化済み)
種族特性:共感性上昇/協調性上昇/付加効果持続
種族技能:至高のエルフ(魅惑・祝福・樹木操作・緑化・調薬・長寿)
/人族属性(交渉・話術・知略・語学認識・性力操作・従属操作・隷属操作)
称号
歴戦の猛者
異界の来訪者
創世神の眷属
称号効果
歴戦の猛者:敵軍に身をおくものを強制的に配下にする。
*******
「あは、あたしもすごいや」
コメントに悩む龍助であった。




