惑星「シュスベークア」と 地図
シュスベークアの衛星「リンドガンド」
リンドガンドのの大きさは、月と比較するとの2倍程度の表面積を有する衛星だ。
このリンドガンドには2万人程度の人が暮らしている。衛星といってもシュスベークアと似た規模の小さな惑星というべきだろうか。
そのなかでも特に経済の中心的存在と本星などの惑星への玄関口として栄えている「ガンディア」では、まさに今、世界管理機構からもたらされた「惑星土地権利書」の存在と、その所有者である「巫女神」への対策が議論されていた。
そして、まとめられた内容について、議長より確認が成される。
「では、他に意見はないようですので、『巫女神』様が来星されるまでは、現状維持で経済の安定に尽力し、来星時点で『巫女神』様を交えて協議していくということで、よろしいか。」
「「「「「「「「「「異議なし。」」」」」」」」」」全会一致で決議されたのだった。
刻を同じくして、シュスベークアの近隣惑星「ルクセント」と「アルモネカ」でも、同様の議決が成された。そして結果も同じ。
え?何?なんで詳しく説明しないかって?文章は「ほぼ同一コピペ」で済むんだけど、「つまんないじゃん」はっきり言って。それにね、軌道エレベータとかはないんよ。
あとの方にある地図で言うと、ちょうど各大陸の真ん中に位置する海域にでっかい人工島“ロテス”っていうのを作ってあるんだけどね、マスドライバーはあるんだけど、乗り物は未開発だったりする。
つまりは、無人機での連絡しかまだできていないから、他の惑星はまだ問題視する気がないってわけ。
そんでもって、いつ来るかもわからない来客に対してまともな準備などできようものがないことと、予算を立てるだけ無駄になる可能性も考えられることなどが主な理由なの。
だから、他の惑星については、“惑星間移動用宇宙船”ができてからのお話。
そのうち、ドコかのチートエンジニアが作るかもだけどね。
惑星シュスベークアには、3つの大陸と1つの島と1つの人工島と数多の小さな島々がある。
この地図は、大陸の配置と航路・商業路を大まかに示した“商人用”の簡略地図である。
といっても、ドコかの国が発行できるものではない。地図の中心にあるロテス人工島で作られたもので、人工衛星の打ち上げによる副産物といっても過言ではなかった。
コレが出回った当時は、科学世界出身者からは賞賛されたが、魔法世界出身者たちは、“子どものいたずら書き”と叩くだけで、信じるものがいなかった。
しかし、商業を日々の糧とする者にとっては、たとえ信じがたくとも、「コレを元に行動すれば、一攫千金も夢でない!」という野望のような宣伝文句が、この地図の普及を促すには足りるモノだったのは言うまでもない。
ただし、全体の把握ができるようになっただけで、詳しい距離がつかめたわけではないことから、まだまだ改良のよりがあるとされ、研究は続けられている。
つまり、どの大陸が一番デカイのかは、不明なのだ。
とりあえず、この地図に基づいて、各地域の説明をしておく。
“尾ひれの大きな金魚のようなカタチ”が「ガルスニア大陸」である。5つの国から成り立っておるが、国境線が不安定になるほど、領土問題が激化している。一部紛争地帯もある。好戦的な獣民族が多いが、人間たちの科学がその後方支援を担う形をとっている。
地図を左に傾けて見ると“後ろを振り返ったふわふわ尻尾な犬”にも見えるのが「ヴァンティガー大陸」である。5つの民主政国家が集まった大陸だが、野獣・魔獣・神獣のほうが人族よりも多い。また、純粋な人間はほとんど住んでいない。
“地図をひっくり返すとうさぎに見えるかもしれない”のが「ベルスウィンド大陸」である。この大陸には「ベルス◯◯◯」と云うように大陸名の一部を冠した国々がある。
もともと数年前までは、うさぎのお腹の部分全体を「ベルスフラグア王国」が統治していたのだが、時の王子が双子であったために山脈で南北に分断され、うさぎのお腹側が「ベルスフィア公国」となり、うさぎの背中側が「ベルスグリンド皇国」として栄えていった。この革命的戦争が起きた為、現在のような4カ国で安定している。
ちなみに、桃殿の本店があるのが「ベルスフィア公国」の港湾都市「桃源郷」である。
ナミとキョーちゃんが居るのは「ベルスグリンド皇国」の北部に位置する旧王都「夢想都市・ジェルガイア」の西へ約400km離れた高原で、標高が若干高いために魔獣たちは住みつきにくいが、神獣たちが現れやすいため、世界神殿保護協会からは聖地と定められている地域である。
聖地故に、国の許可があっても開梱は進んでいなかった。また、一般的な人族たちが食べると病的な現象さえ起こしてしまう猛毒もその昔発見され、近寄るものが近年いなくなって久しいのであった。
つまり、誰も来ないのではなく、誰も近寄れないというのが正しい言い回しではないだろうか。ただ、ナミがハイブリット・キメラという異質な種族で、かつ、キョーちゃんもハイブリット・ハーフという特殊な種族であったために、この地で生活できている。
“剣のような形”の人工島を「ロハス」もしくは「ロハス人工島」という。この島は、各地の国々からは独立した各種ギルドの相互関係を保持するために、当時の科学世界出身者たちが企画と構想をねって枠組みを作り、当時の魔法世界出身者たちが、それぞれが得意とする属性魔法により、土壌や樹木を作り広げていった。いわば、海に浮かぶコロニーといったところだ。
当初は、宇宙に作る予定であったが、宇宙の危険性を知る者たちと、宇宙そのものを認識できない者達の抗争が数年続いたため、3つの大陸の真ん中に作られることになった。
島が完成する直前、科学者たちは夢を捨てきる事ができなかった。だから、マスドライバーだけが作られ、その姿を見たものによって「神への道」という呼称が付けられる結果となった。
「ベルスウィンド大陸」を先程から“うさぎ”と呼称しているが、その耳の前辺りにある六角形の島が「ルキニグ島」と呼ばれる島なのだが、基本岩だらけの島である。ほとんど人は住んでいないが、この島は海底からあらゆる資源が取れる。この島の採掘権を争う世界的な戦争も起きたのだが、海賊がうろつくようになった頃、ドコの国にも属していない「ロハス人工島」の管理下に置かれることとなる。そのため、ここで取れる鉱石を原料にしたものは、すべての大陸へと流通される仕組みが構築されるようになり、それが世界的な商業路と航路の飛躍的発展をもたらしてゆく。
ただ、どこにも悪いことを考えるものは居るもので、この島の覇権を握りたいと考える者たちが、この島を詳しく調査したところ、実は干潮時には「ベルスウィンド大陸」へと続く“珊瑚礁の道”ができることから、後にこの島は世界的にも「ベルスウィンド大陸」の一部として認識されるようになる。ただし、維持・管理していくのは「ロハス」だった。
そう、“だった”のだ、あの世界管理機構からのシステムメッセージを聞くまでは。あのシステムで「ベルスウィンド大陸全土」の所有権保持者が明確となった今、このまま「ロハス」が管理していくのが良いのかと、各国がそれぞれ議論を始めていくのであった。




