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異界の神格者  作者: 蓬家 瑚桃
異世界に避難訓練?
11/23

雨水から飲める水を作ろう

今日は晴れた。自分の所持金で一喜一憂した日から丸5日。まるでスコールのような雨天が続いた。雨だけならまだしも風の強い日もあり、台風でも来てるんじゃないかと思ったくらいだった。雨天2日めの午後、木の実の残量も厳しく、水分確保が心配になってきたので、「ねぇ、キョーちゃん。この雨って飲み水とかにできないかなぁ?」って聞いてみた。





「あるよ。」

えっ?いまなんと?まるで某人気ドラマで聞いた馴染みのセリフで返答してきた。

「あるって何が?」

「きのう、ナミが一喜一憂して「うがー」とか唸ってっるうちに、なんか雨が長引きそうだと思ってさぁ。」

「う、唸ってないもん。ただ、一喜一憂してたのは認めるけど。…それで?」



「それでね、海水から塩分や雑菌を取り除いて飲み水にすることができる仕組みがあるのを思い出して、手持ちの金属材料で作ってみた。飲んでみたけどお腹壊してないよ?」

「へ、な、なんですってぇ~。あるならあるで、“こんなのつくってみたよ~”的なノリでいいからさぁ、作った時にでも教えてよぅ。キョーちゃんのイケズぅ。ぶぅ~ぶぅ~。」

「あ、いや、んと、あれ、ね。・・・ココの雨の成分がどんなかわかんなかったんだけど、ちょいと舐めてみたら甘かったんだよね。でも、飲み水には厳しいと思ったし、ね、試しに作っても出来なかったら悪いかなぁって思って、自分で臨床実験してからでも、遅くないかなぁって思って。   ごめんね。」



しょーがないんです。キョーちゃんて、こういう人なんですよね。誰かの為になると思いつくと、途中の配慮とかすっ飛ばして、まずは自分で試してから人に提供するという、献身的な考えの持ち主なので、そういうことを私もわかっているので、コレ以上の追求はできないんですよね。もし、追求してもそういうことをしてしまう自分が嫌になって自己崩壊しそうで、ちょっと怖いなぁっておもうからこそ。ここで、一旦黙ります。気持ちの切り替えの意味もあるのです。




んで、ふと気づくんですが「あれ?キョーちゃんって、製作系のスキルとか持ってたっけ?」

「ん?持ってないよ。というか、それはゲームスキルでってことでしょ?

「そうそう。ゲームスキルのこと。ん?あれ?」

「ボクの仕事ってなんだっけ?」

「せんせーでしょ?」

「まぁ、そうだけど・・・」

「え?それがどうしたの?情報システム科の先生だからパソコンが得意なだけでしょ?」




この時まではキョーちゃんのこと何も知らないんだって初めて思い知らされる。

「えっとねー、このキャラの年は20だけど、あっちでは30だったのは覚えてる?」

「あぁ、そうだねぇ。」

「で、去年の最初のホームルームで自己紹介したはずだけど覚えてる?」

「え?なんのこと?多分私、テストの時見たく、寝てたかぼーっとしてたんじゃないかな?えへへ。」

「おいおい、はぁ。んでな、教員になる前に現場経験積んでるんだよ。工事現場とか建設現場とかいろいろ、な。で、情報システムっていう方面もできるが、どちらかと言えば工業系全体が専門といえるくらいの技術あるから、ゲームスキルがなくても、ゲームと似てる世界という“現実世界”であれば、向こうでの“身につけた技術”が使えるわけだよ。逆に、むこうで“できなかったこと”があってもゲームスキルでカバーできる。というわけで、もてる技術で作ってみたというわけなのだけど、わかった?」

「はい、ごめんなさい。こっちに来てまで、授業は勘弁して下さい。ゲームだったら頑張りますから。」

「やれやれ、まぁ、とりあえず、こっちの床のない部屋に来て。そこに置いてあるから。」

そういって、スタスタと歩いて行く。とりあえずついていく私ですが、あれ?床のない部屋って作ったかなぁ。と思いつつも、ついていくと、そこだけ床をくり抜いてありました。




挿絵(By みてみん)



なんと、いつのまにこんなのを作ってたんだろうか?

「どう?これで、雨水を煮沸消毒して蒸気を冷やして作る水だから、安全安心な水の出来上がり。飲む?美味しいよ~冷たくてw」

「っとに、器用だねぇ。ん?蒸留って理科の実験?」

「そうだよ。何の液体かわからない時に、水分だけ飛ばすと残留物が残るから、その残留物を調べることで、元の液体が何かを判別する方法だよ。それを転用すれば、雨水からも綺麗で安全な蒸留水が作れるんだよ。」

「ここでも授業が・・・orz 」

こうして、水を確保した。でもさ、“ウォーターボール”でも水作れるんじゃ?って思ってると・・・

「まぁ魔法で水作っても、MP回復する前にのど渇くしね。」

「そうなんだ。」

もう言うことがなくなってきたよ。やっぱ、教員って頭いいのね。






私はナニができるんだろう?って思ってたのさこの時までは。

で、今日は晴れた。だから、出かけようと思ったのに、・・・。

私とキョーちゃんは、金縛りに遭いながら布団から出られすにいた。

すると目の前に、インベントリとか装備一覧のようなチャットウィンドウみたいなものが出てきた。あれ?なにこれ?


【システム】こちらは、惑星 シュスベークアを中心とした亜空間世界を管理する、世界管理機構です。只今より10分間システムメンテナンスを行います。


はぁ、なんなの~

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