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ブランジア人魔戦記  作者: 長村
chapter,01
6/104

ep,006 第1小隊、集う

 リヨール士官学校新1期生が入学して1ヶ月半が経ったその日。彼らの中から特別に選抜された16名が召集を受けた。

 ブランジア王立騎士団による、13箇所もの魔族の拠点への総攻撃作戦。その拠点の1つが騎士候補生に任されることとなったのだ。

 講堂に集まった彼らの前にボンボーラ教員が立つ。

「えーこれは諸君らにとって、初の実戦となります。急な話ではありますが、どうかこれは好機だと思ってください。人より早く、1つでも多く経験を積んだことは、いずれ騎士となった時、大きな財産となるのですから。

 ……まさか辞退したいと言う者はいませんね?」

 拒否など認めない。という調子であった。

 何より、自ら士官学校に志願したのなら、誰もがいずれ戦闘行為に参加することは、すでに覚悟の上のはずなのだ。普通は。

 とはいえまだ入学して1ヶ月半の新人。自信のある者無い者、混在していた。思いもかけない急な実戦への参加命令に、戸惑いを隠せない者は多い。

「不安ですか? ですがまあ、今回の任務は正規作戦のついでのような物。1番の目的は君達に経験を積ませることなのです。えー攻撃対象の拠点は小さいものですし、支援者として騎士団から中隊長を勤めている方が2名派遣されています。彼らがこの作戦に随伴します。危険はほぼ無いと言って良いでしょう」

 ボンボーラは傍らに立つ2人の騎士に手を向ける。

「紹介します。えーこちらは『黒騎士』のクラスを持つルーシェ・ヴィアンヌ殿。そしてこちらは同様に、えー『白騎士』のクラスを持つロックス・バネン殿です。彼らがいる限り、少なくとも作戦に失敗は無いでしょう。安心してください。……とはいえ、あくまでも作戦の主役は君達です。自分達の身は自分達で守り、自分達の敵は自分達で倒す気でいるように。

 えーそれではよろしくお願いします」

 真紅の甲冑に身を包む女性騎士、ルーシェから作戦の具体的内容が発表される。

「紹介に預かった騎士、ルーシェ・ヴィアンヌだ。

 今回君達が攻撃する目標は、ここリヨール士官学校より南方へ8時間ほど行った場所に存在する廃村に住み着いた魔族どものねぐらだ。事前調査からの危険度判定は最下位のDランクとなっている。

 明後日0800時よりここを出立し、途中、簡易拠点を設置し夜営を行う。ここで小隊を直接攻撃部隊と拠点防衛部隊の2組に分ける。攻撃開始は翌昼前頃となる予定だ。

 目標の廃村では敵拠点が2ヶ所に別れているため、片方を殲滅した後、小隊の役割を入れ替え、もう片方を殲滅にかかる。どちらの小隊にも攻撃と防衛を経験してもらうわけだ。

 両拠点を攻撃し終えるのは夕方ごろの予定だ。もう一晩をそこで過ごしたら、拠点を撤収し、リヨールへと帰還する。以上が作戦の概要だ。

 それでは隊の内訳を発表する。既に教員方と会合を済ませ君達の戦力バランスを考慮し、小隊長を含め決定してある。ではロックス、よろしく」

「はい。騎士、ロックス・バネンだ。……まずは第1小隊。小隊長、レウス・ブロウブ。以下、バムス・ワグマン。デュラン・マクザス。ローゼ・クラリア。メリル・ドラニクス。フィオン・マニ。セリア・フォール。そしてショーマ・ウォーズカ。以上8名だ。

 続いて第2小隊は、小隊長、リシウス・オーディナ……」


 初の実戦。急に召集を受け、小隊を組まされ、さあ戦えと言われて、不安に感じるところは多かった。だが実際はショーマとは割と仲の良い人物が多く、いくらか安心感があった。これが初めて顔を付き合わせる者しかいなかったら、記憶喪失のことやら、能力のことやらから、いちいち説明するところから始めなければいけなかったかも知れない。バランスを考慮した、とはもしかしてそういう要素まで気にしているのだろうか。

 だが、少々解せない部分もあった。

 ブロウブ家のレウスは実際実力もあるし、リーダーとしてのカリスマもある。納得だ。

 早くも魔法系科目では学生トップクラスの座となったメリルとショーマ本人の選抜にもまあ納得ではあった。

 顔を合わせたことの無い面子は未知数なので置いておく。

 そう。果たして、デュランとセリアは抜きん出るほどの物を持っていただろうか。しばらくデュランのことは見ていなかったから、案外急成長しているのかもしれないが。

 となると問題はまあ、セリアだ。メリルの助力のおかげか、全くの素人にしては、今の彼女の修得済み魔法は多い方と言えた。だが名家出身者には彼女より上の実力者はもっといただろう。

 案の定セリアの様子をうかがうと、自分は場違いなんじゃ? とばかりに居たたまれない様子でいる。私語は禁止されているので何も言ってやれないのが申し訳無い。

 果たして、このメンバー選抜にはどういう意図があるのだろうか。


 小隊の内訳が発表されると、作戦に必要な物品の準備に関する説明がされる。

 戦闘用装備と、行軍、夜営などに必要な資材、食料などは、申請を行って学校の備品を借り受けることを許可する。自前で用意する場合は整備、確認を必ず行っておくこと。その点も含めてこの後、小隊メンバーで打ち合わせを行い、お互いのことを確認しておくこと。

 作戦が開始されたら行動の指針は2人の小隊長に委ねられる。随伴する騎士はあくまで付き従い、いざという時に助言や戦闘援護をするだけとする。

 それから作戦内容の詳細は基本的に外部へは漏らさないこと。等。

「説明は以上。進軍開始の明後日0800時の30分前には装備を整え、校内中央広場に集合せよ。何か質問はあるか」

「はい」

 不機嫌そうに眉を寄せている男子生徒が手を挙げた。 

「名前を」

「バムス・ワグマン」

 武門に秀でた名家の1つ、ワグマン家の嫡男であった。いずれ家を継ぎ一族を担うことになる、若い輝きの持ち主だ。

「よし。聞きましょう」

「メンバーの選抜理由について聞きたい。……まだまだ実戦で使えそうも無いヤツが混ざっているように思えるが?」


 セリアがその言葉に、びくりと肩を震わせていた。あの物言いにはショーマもムッとなる所はあったが、今は大人しくしておく。実際、ショーマもその質問の回答には興味がある。セリアには後で何か言葉をかけておこうと決めた。


 騎士ルーシェが答える。

「教員方と会合を行い、作戦に参加するのに十分必要なだけの修練を積んだと認めた者から選出している。問題は無い」

「だったらもっと使えそうなヤツもいたと思うが?」

「成績優秀な者から順に選抜したわけでは無い。小隊内の戦力バランスを考慮して決めさせてもらった」

「答えになっていないな」

 言い訳じみた回答に、バムスは納得しない。

「では言おう。……例え現在の段階で未熟であっても、今後の成長を期待させる者から数名を選ばせてもらった」

「足手まといを抱えろってことか? だがその今後の成長とやらも死んだらそこでお仕舞いなんだぞ」

「小隊内の戦力バランスを考慮して決めていると言った」

「ハッ。結局足手まといを抱えろってのは否定しないか。まあ良い」

「……質問は以上かね」

「ああ。フン、ありがとうございました」

 不服ではあるが納得はしてやるといった様子であった。

「うむ。他に質問の有る者は?」

「あ、はい……、よろしいですか」

 気の弱そうな女子生徒が手を挙げた。

「名前は」

「はい、フィオン・マニ、です」

「よし、聞きましょう」

「その、もし、……し、死んで、しまったら、どういう扱いになるんでしょうか……」

「今回は騎士団の作戦の一貫ですので、騎士団員として戦死扱いとなります。騎士団長から勲章が与えられるでしょう」

「あ……、わかり、ました。……あ、ありがとうございました」

 フィオンという女子生徒は消え入りそうな声で質問を終えた。

「他に質問の有る者は? ……いないようですのでこれで解散とします。この後小隊メンバーで集まり打ち合わせを行っておくこと。

 それでは、明後日にまた会いましょう。ボンボーラ殿。我々はこれにて」

「ええ。では明後日に、またよろしくお願いします」


 講堂から去っていく騎士を見送りながらショーマは、死んだらそこでお仕舞い。その言葉を噛み締める。難易度の低い作戦とは言え、命の奪い合いに違いは無いのだ。

 もし死んでしまったら、どうなるだろう。痛いだろうか、苦しいだろうか。残された皆は何を思ってくれるだろうか。

 レウスは、メリルは、セリアは、リノンさんは、オードランのお爺さんは。

 ……上手く想像できない。

(……怖いな)

 だが怖がっていては進めない。やると決めたことが有るのだから。

 覚悟を決めようとする。


   ※


「よし、それじゃ第1小隊のメンバーは集合してくれ! 打ち合わせを始めよう!」

 レウスが集合をかける。小隊長として、彼には皆を率いる責任があるのだ。

 第1小隊メンバーはショーマにも馴染みの有る人物が多い。レウスやメリルは心強い存在だし、気心の知れた友達のセリアもいる。親しいとまでは言えないが、以前見たデュランの負けん気は信頼に足るだろう。

 問題は残りの3人だ。

(げ……)

 その内の1人は先程の暴言とも言える言葉を発した男、バムスであった。小隊のメンバーが発表されたのは彼が発言する前だったので、同じ小隊だということには今更気付いた。

 案の定、セリアは彼には近付きにくそうにしており、目を合わせないようびくびくしている。ここは何か言ってやろうかと考えたが、

「足手まといにならないよう、お互い頑張りましょうね。バムス・ワグマン君」

 メリルに先を越されてしまった。

「フン、……精々尽力させていただきますよ。ドラニクス嬢」

 この小隊内でも、1、2を争う実力者にそんなことを言われては、バムスも大きい態度は取れなかった。そんな様子につい呆けてしまうショーマだったが、メリルがああ言ってくれたのなら、自分はセリアに声をかけるべきだと思い、立ち直る。

「セリア、あんまり気にするなよ。……今回は、みんなで協力しあう必要があるわけだし」

「あ、ショーマくん……。うん、わかってるよ。正直不安で一杯だったけど、ああいうこと言ってもらえるたら、うん。頑張れるよ。……それに、騎士の人から期待されてるって、言ってもらえたわけだし」

「そっか」

「……かっこいいよね、彼女」

「そうだな……」

 凛と振る舞うメリルには、きっと誰だって目を奪われるのだろう。ショーマにだってそう感じることはこれまでもよくあった。


「ほら、そろそろ始めるよ。じゃあまず円になって集まろうか」

 レウスの呼び掛けに、今回行動を共にすることとなる8人が円を描いて座る。

「では自己紹介から始めよう。僕から時計回りの順で、専攻科目や得意技、苦手なことなど有れば言ってくれ。それでは。

 ……レウス・ブロウブ。今回小隊長を任された。専攻は剣術科。補助に白魔法と黒魔法。どちらかと言うと白魔法の方が得意だ。

 今回の作戦では、皆には自分に出来ること、出来ないことをしっかり把握してもらい、協力して成功させることを意識してもらいたいと考えている。以上だ」

「メリル・ドラニクス。竜操術科専攻です。補助に黒魔法科。得意なことは広範囲攻撃魔法。個別の白兵戦や補助魔法の類いは少し苦手と言えるわ。連携するとなるとこちらの都合に合わせて動いてもらうでしょうから、よろしく。以上よ」

「ショーマ・ウォーズカです。えっと、黒魔法と白魔法をそれぞれ。攻撃、回復、共に覚えてはいるけど、実際の戦闘に関してはまだ素人です。上手くいかないことが有るかもしれませんが、よろしく。……以上です」

「あ、は、はい! セリア・フォールです。下級黒魔法が4つ使える、だけ、です……。頑張ります……。あ、以上、です」

「ローゼ・クラリアです。専攻は弓術。スキルランクはAから9に昇級したばかりです。近接や魔法は出来ません。以上です」

「あ、えっと、フィオン・マニです……。薬師術科専攻です。爆薬とかが得意です。治療薬の調合はまだ苦手ですけど、使用は出来ますので、学校から借りられるだけ、用意しておこうと思います……。以上です」

「バムス・ワグマン。格闘術科専攻だ。ランクは6。以上」

「……デュラン・マクザス。専攻は剣術と槍術。今は槍の方が主力だ。……それから、魔法は全般的に不得手。以上だ」

 それが第1小隊、最初の8人の初めての顔合わせであった。


「うん。近接が3人、魔法が3人、弓が1人に薬師が1人。確かにバランスは良いね。ただ攻撃に寄りすぎかな。……それじゃショーマ、君には黒魔法より白魔法を優先してもらいたい。フィオンも、回復薬を優先的に準備しておいてくれ。この2人を主な回復役とする」

「ああ、わかった」

「は、はい。鞄から出しやすいように、しておき、ます……」

「うん、頼むよ。

 では次に、実際に拠点を攻める際の具体案を考えよう。各々の能力を活かすことを考えるとまず、安全な場所からメリルの大規模魔法で、ねぐらにされている建物ごと先制攻撃を仕掛け、その後撃ち漏らした敵を弓と近接隊で各個撃破して片を付ける。という形が良いと思う。

 その際弓担当のローゼ、君は出来れば敵の接近できない、何か高台のような場所に陣取って、安全に狙撃出来るようにしてもらいたい。これは実際にその場に行かないと出来るかわからないけどね。

 首尾よく陣取れそうな場合、護衛にセリアを付けようと思う。万が一接近された時も、魔法を待機状態にしていれば、初級魔法でも素早く対応できて、安全に迎撃出来るはずだ。接近された敵の数が多い場合は、臨機応変に他のメンバーから護衛を追加させるから、持ちこたえて欲しい。

 回復役をやってもらうショーマ、フィオンは近接3人の後方で待機していてくれ。戦闘に巻き込まれないよう程度には遠く、お互いの援護がすぐ出来る程度には、近くね。場合によってはローゼ、セリアの方に向かってもらう可能性もあるだろう。

 大体こんな考えだけど、皆はどう思う?」

 レウスはひとしきり自分の案を出し終わると、他メンバーの相談を仰ぐ。

「よろしいでしょうか?」

 弓術師ローゼが挙手をした。

「どうぞ」

「メリル様の大規模魔法とは具体的にどの程度の破壊力が有るのでしょう。想定より敵拠点が大型だった場合、効果が薄い場合が有ると思われます」

「うん。そこはメリル本人から答えてもらおう。君が今使える最大威力の魔法はどれか教えてくれ」

「威力と効果範囲で言えば『タイダルフレイム』かしら。最大直径30メートルぐらいまでなら行けるわ。でも『アイススピア』の3重発動の方が効率が良いかも。こっちは1発ごとに直径8メートルってところだけど。まあ拠点の形状次第で決まるわね」

「3重発動……」

 誰かが小さく驚きを口にしていた。

「……わかりました。それほどの使い手ならば問題は無さそうですね」

 その答えに頷くローゼ。レウスはついでにと補足する。

「うん。それにショーマにも黒魔法『サンダーストーム』があるから攻撃力が足りないということは無いと思うよ」

 そこにデュランが異を唱える。

「待て。そこまでされたら他の連中は出る幕が無いぞ。戦果無しで帰れと言うのか」

「うーん。誰かが頑張っても誰かが頑張れなくても、上手くいけば小隊全員の戦果だし、上手くいかなければ小隊全員の失敗ということ。では駄目かな」

「ただ見ているだけなのは経験を積むとは言わん」

 レウスの返答には不満そうなデュランである。

「それは僕も思うよ。まあそうだね。わざわざ手加減するようで癪かも知れないけど、メリル、一撃で終わらない位の魔法を選んで攻撃してくれるかい?」

「ええ。構わないわよ」

「ふん……、まあ良いか」

 それで一応は納得したようだった。

 だがそれに対し何か言いたげな男がもう1人現れる。

「おいデュランとか言ったか」

 バムス・ワグマンであった。

「お前、随分戦果が欲しくてたまらんようだが……。功を焦って先走って隊の和を乱したりなんかするなよ。そんなんで不用意に負傷するようなバカがいつの時代にだっているもんだが……、そういうのを足手まといって言うんだ。知ってるか?」

 先程の暴言を今度は直接投げつけた。だが大人しく聞いておくだけのデュランでは無い。

「俺の知っている足手まといという言葉は、口先だけ達者で何の役にも立たない奴を指す物だったが」

「フン。言うじゃないか」

「やめないか2人とも」

 一触即発の空気に、さすがにレウスが割って入る。

「気がはやるデュランの気持ちも、心配してくれるバムスの気持ちもわかるが、そういう態度はお互いやめよう。さすがに戦場でまでそんな調子でいられたら困るぞ」

「…………」

「フン」

 2人も本気で言い争うつもりは無いようで、その場はすぐおさまった。

「とにかく、作戦を無事に完遂させることが最大の目標だ。無事に、っていうのは全員何事も無く生きて帰るってことだよ。良いね?」

「ええ。月並みな言葉で言えば、皆で力を合わせて頑張りましょうってことかしら」

 レウスが釘を指す。そしてメリルが補強するように続けた。

「それじゃ、特に意見や質問、代案等が無いならこの方法で行こうと思う。賛成か反対かの意見を聞かせてくれ」

「ふん。まあ足手まといの自覚がある足手まといなら抱えてやるのもやぶさかではないさ。……小隊長殿。あんたの案に賛成の意を表しよう」

「小隊全員の戦果。まあ今はそれで納得しておくさ。レウス、お前の案に賛成する」

 バムスとデュランが一番に賛成する。

「私も問題ありません。賛成です」

「うん、お前に任せるよ。俺も賛成だ」

 ローゼとショーマが続く。

「わ、私も、賛成……! 未熟者ですけど、私なりに全力で頑張ります!」

「あ、あの、私も、賛成、です……」

 セリア、フィオンも賛成した。

「それじゃ、後はメリル、君だけだけど。……君が計画の要となるが……。この案、どうだろうか」

「ふん。何かあったらもうとっくに言っていたわ。……私もこの案に賛成よ」

「うん。ありがとう。では全員の賛成を受けたので目標への攻撃方法はこれで行くこととする。

 では次は当日必要となる荷物の用意に関してだけど……」


   ※


 こうして彼らの初めての実戦の用意は着々と進んでいった。

 急な話に戸惑いのあった彼らだが、ああだこうだと言葉を交わしていくうちに、お互いのことを少しずつ知り、信頼へと繋げていった。

 この仲間達とならきっと出来る。そう思えるようになっていった。


 ……初めての戦いは、確実に近付いてきている。

2012年 03月01日

話数表記追加、誤字等修正

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