登場人物ほか紹介 chapter,02
■chapter,02からの登場人物
…chapter, 02から登場のキャラクター紹介。主要キャラはchapter,01の項をどうぞ。
■地名、用語など
…知っておくとためになる……かもしれない用語集。
■chapter,02 あらすじ
…途中から読み始めた人向けにchapter,02の簡易まとめ。今から本編読むの面倒と言う人はchapter,01と合わせてどうぞ。最後まで載っているのでネタバレには注意。
■chapter, 02からの登場人物
ブレアス・ブロウブ 男性 28歳 『聖騎士』
…ブロウブ家の次男で、レウスの兄。リヨール防衛大隊の大隊長を務める。厳格で有能な人物。
ルーシェ、ロックス、ダイノらの上司に当たる。
グルアー、アルテーナとは士官学校で同期だった。
グルアー・ドラニクス 男性 24歳 『竜騎士』
…ドラニクス家の次男。メリルの兄。王都パラドラからリヨールに増援としてやってきた大隊長の1人。妹のことが大好き。
少々軽薄な所はあるが、実力は確かである。
アルテーナ・エルメティオ 女性 24歳 『聖騎士』
…グルアーの大隊と共にリヨールに増援としてやってきた大隊長の1人。彼女の大隊には女性隊員が多い。
女性は戦場であっても華やかさを忘れてはならない、というのが信条であり、装備品やアクセサリ等にもこだわりを持って装飾を付けている。
ダイノ・マクザス 男性 43歳
…ブレアスの大隊で小隊長を務める。徴兵出の騎士団員で、騎士の称号は持っていない。先の戦争ではブレアスの指揮する小隊で戦い、『親友』と呼ばれる関係であった。
デュランの父親。
ヴォルガム・ディジン 男性 60歳 『獅子槍将軍』
…ブランジア騎士団、5人の『将軍』の1人。豪放で負けず嫌い、子供のような性格の老人である。騎士訓練生を鍛えるのが好きで、よく訓練所にやってくる。
騎馬兵用の巨大な突撃槍を生身で扱う剛力の持ち主。魔法は苦手だが高い魔力耐性を持っている。彼専用に作られた超重量の剛槍、『ゴルディックファングランス』を持つ。
かつては『三戦神』という異名をとった1人でもある。
ロウレン・ガイウス 男性 60歳 『鬼刃将軍』
…ブランジア騎士団、5人の『将軍』の1人。ヴォルガムとは対称的に
、落ち着いた柔らかい物腰の持ち主。国内の治安維持活動、児童誘拐や違法奴隷売買の取り締まり、防災活動等に対し、私財を投入して積極的に活動している。
長年王国に仕え数多くの功績を上げており、多くの国民や騎士から敬意を集めている。王より賜った栄光の証である銘剣、『グロリアスキャリバー』を持つ。
ヴォルガムと共に『三戦神』に数えられた1人であり、レウスに剣を教えた人物でもある。
ベルナデン・ワグマン 女性 14歳
…バムスの妹。足が不自由で車椅子の生活をしている。兄のことが大好き。
ステア・ヴァンデナ 女性 15歳
…人間と魔族の間に生まれた、元教会騎士の少女。ショーマの魔導エネルギーの『匂い』に強い興味を抱く。周囲の人間から魔導エネルギーを吸収する能力がある。
生まれ持った怪力と教会で訓練された技術で、重鎧を纏い剛剣を振るう実力者でもある。教会に保護された時の年齢が正確にわかっていないため、現在の年齢も推定のものである。
白い髪と紫の瞳を持ち、低い身長や平坦な体つき等、年齢よりも幼く見える。性格はやたらと軽い。
ジェシカ・ガゼット 女性 15歳
…武器製作会社、ガゼット社の若社長。没落した名家の生まれで、父に代わり当主を務める。メリルとは幼馴染み。
少しカールのかかった長い金髪と、長い睫毛と翠色の瞳が特徴的である。気が強そうだが押しには弱い。
■地名、用語など
王都パラドラ
…ブランジア王国の王都。中央政府のある王城や騎士団の総本部があり、数々の名家の本家や商店の本店も多い。王国で最も栄えている都市である。
王都騎士訓練所
…王都パラドラにある、現役騎士のための訓練所。最新設備が整っており、実戦的な訓練を行うことが可能。
リトーラ鉱山跡
…学術都市リヨールの南東にある古い鉱山。すでに鉱石は堀り尽くされたとされ、放棄されていた所を魔族が住み着いた。
教会
…鳳凰神ブランジアを奉る信仰の本山。慈善事業団体でもあり、孤児の受け入れ等も行っている。国から税の徴収を免除されているが、営利活動は禁止されており、善意の募金でのみ活動が許されている。
禁じられた魔導書の管理も行っており、その魔法を修得したメンバーで構成されているという噂の教会騎士団を有しているが、その詳細な実態は不明。王立騎士団とは協力関係には無く、国の平和のためという名目で独自の判断のもと行動している。
黒いローブが目印。
ガゼット社
…ジェシカが社長を務める武器製造、販売会社。最新の機構を盛り込んだクロスボウが売り出し中である。華やかなイメージだが実際はジェシカと付き添いの執事、開発製造を行う少数の鍛冶師で構成された小さな会社である。
魔法の多重発動
…魔法を複数同時に発動させるというのは特殊な行使法である。単純に同じ物を2つ作れば良いというわけでは無いため、常人の頭脳では処理が間に合わないのだ。竜操術師のように、人間と竜の2つの存在で協力すれば比較的簡単に行える。
魔法の魔力過剰注入
…魔法を発動する際、本来必要とされる以上の魔力を込めて威力を高める特殊な行使法。追加の術式を書き込むことで可能となるが、個人によって作られる魔力は異なるため、その術式の内容も多様である。よって誰でもすぐに出来るというものでは無い。
師弟
…教える者と教わる者の関係。この関係を誓いと共に結ぶと、師匠は責任を持って弟子に自分の技能を教え、弟子は師匠に教わったことを正しく学び行使する義務を負う。
法などに乗っ取った厳格なルールがあるわけでは無いが、実力者達のコミュニティにおいては、師匠の『名前』が実力の証明にもなる。例えるならば騎士の称号のようなものである。だが騎士と違い定まったルールが無いからこそ、その名前に厳格さをもたらしている一面がある。
■chapter,02 あらすじ
・王女フェニアスから、ショーマの正体が明かされた。異世界から召喚されたショーマには、この世界でのみ発現するすさまじい力があり、その力でもって世界を救って欲しいと言うのだ。
ショーマはフェニアスの言葉に嘘は無いと信じて、その頼みを聞き入れることにする。自分に出来ることがあるのが嬉しかった。
・フェニアスの話から、ショーマの記憶喪失は何者かの妨害によって引き起こされたものだったことがわかった。その何者かが再びショーマを襲ってくる可能性がある。防御を固めつつも、その者を捕獲したいと考え、レウスは自分の屋敷で彼を保護することを決めた。メリルとセリアもそれに賛同し、4人で一緒に生活することになった。
学生寮で世話になっていたリノンに別れを告げて、ショーマは生活の場を学生寮からブロウブ家別宅に移した。
・以前の戦いの反省と、新しい目標に向けての意気込みを持って、ショーマは積極的に訓練に取り組む。
魔法だけでなく剣も学んだり、建国の伝承に出てくる勇者が今のショーマによく似た存在であることを知ったり、フィオンと一緒に食事をしたり、メリルとセリアがリノンと出会って一触即発になったりと、色々なことがありながらも襲撃者に備える日々が続いた。
・そんなある夜、リヨール市街に魔族が襲来した。しかもそこはリノンが暮らしている近くだった。いてもたってもいられずショーマ達は武器を手にそこへ急ぐ。メリルはセリアの家族が危険な目にあっていないかを確かめに、愛竜サフィードと共に夜の空を駆けていた。
魔族と交戦しつつ、ショーマはリノン救出のため燃え盛る学生寮に突入する。救出を成功させ外に出ると、新たな魔族と遭遇する。警備兵を圧倒したその魔族に、ショーマは苦戦を強いられる。途中で別れて合流したレウスが代わりに戦い、その隙にショーマは警備兵の治癒を行う。だが、一瞬の判断ミスでレウスは負傷する。さらに魔族は増援を呼んで、窮地に陥った。
しかし突如現れた正体不明の教会騎士がこれを殲滅する。なんとか危機を脱したが、ショーマは圧倒的な強さの教会騎士を警戒する。
だがそこへ王立騎士団がやってきたことで、その教会騎士は声を聞くこともなく退散してしまった。
・士官学校に設けられた避難所で、レウスとリノンの父、警備兵らは治療を受ける。その間ショーマはリノンと一緒にいた。やがてレウスとメリルも戻ってくると、セリアの家族は無事であったことが伝えられる。
メリルはリノンの務める学生寮が被害にあったのは、空を飛んでいた魔族を自分が撃墜し損ねたせいでは無いかと考える。責任を感じて彼女を自分の屋敷で働かせようと提案したが、レウスの指摘でそう簡単にはいかないことに思い当たり、その意思を汲んだレウスがブロウブ家で働かせようと提案した。
ブロウブ家で働くということはつまり、ショーマと一緒に暮らすという意味でもあり、メリルは迂闊なことを言ってしまったと少し後悔する。
・一行が帰宅すると、レウスの兄ブレアスが一時的に帰宅した。勝手に戦場に出て負傷たことを叱責しつつも、ブロウブ家の者として勇敢だったとレウスを誉める。ブレアスはついでにショーマ、メリル、セリアとも顔を会わせ、候補生の一部を王都の騎士訓練所へ出向させる話を伝えて去っていった。
・翌日、正式に士官学校からそのことが伝えられる。レウスはショーマの正体を他の小隊メンバーにも話し、王都のブロウブ本家では8人全員で生活することを提案した。皆はそれなりに思う所はありつつもそれに同意してくれた。
・その晩、ブロウブの別宅に今度はメリルの兄、グルアーが現れる。だが妹のことをしきりに心配するだけしていくと、すぐに立ち去っていった。去り際にショーマのことを妹につく悪い虫だと思い込んで。
・それから数日。もうすぐ引っ越すということなのでセリアに誘われブロウブの別宅を探検することにした。ショーマはその最中、セリアから向けられる好意に気付いてしまう。セリアに対して好意が無いわけでは無いが、メリルやリノンのことが頭にちらつき、なあなあに済ませてしまって自己嫌悪する。
その夜、レウスに相談をしてみるが、望むような回答は得られなかった。だがレウスにも想い人がいるらしい、ということはわかった。
・リヨールに王都から派遣された増援の部隊が到着する。グルアーとアルテーナ。ブレアスを含め士官学校の同期で共に夢を語り合った3人が再会する。そして彼らは、本来協力関係に無いはずの教会騎士団からもたらされた情報を元に、リトーラ鉱山跡攻略作戦の会議を始める。
・メリルの提案で、王都へ向かう前にセリアを家族に会わせてあげることになった。忙しいメリルを除き、レウスとショーマの3人でリヨールの東部にある彼女の家に向かう。
挨拶を済ませると、セリアの父親から手製のお守りを受け取った。そしてショーマは去り際につい、娘さんは大事にしますと、誤解を招きそうな発言をしてしまったのだった。
・その帰りにショーマは背後から怪しい気配を感じる。襲撃者がいよいよ現れたかと気を張るが、逃げられてしまう。結局それから王都へ向かうその日まで、何も起こらなかった。
・第1、第2小隊に加え、新たに編成された第3から第6小隊で王都パラドラへ向かう。道中何かありそうな予感がしたが結局何も無く、王都パラドラの騎士訓練所へ予定通り到着した。
そこで待っていた獅子槍将軍ヴォルガムが、訓練生達と模擬戦をすると言い出した。勝機など無いが、レウスは自分達の全力を出せる良い機会だと積極的だった。
・ショーマを始めとする魔法攻撃班を中心に猛攻を仕掛ける。だがヴォルガムは圧倒的パワーでそれを耐え抜き、近接攻撃班の同時攻撃も軽く防いでのけた。次第に劣性に追い詰められていく第1小隊は、フィオンの作り出した疑似ゴーレムで逆転を狙う。しかしその力によってヴォルガムを本気にさせてしまい、結果ゴーレムは撃破、近接班の3人も戦線離脱に追い込まれた。
残された魔法班を潰すのは容易く、ヴォルガムは最後に一撃だけ反撃を準備する猶予を与えた。舐められていることにショーマは苛立ちを覚える。残った4人からの後押しを受けて、ショーマは最後の一撃を放った。しかしヴォルガムはそれをも打ち砕き、決着を着けようとする。だがショーマ本人にも予知できていなかった、2発目の魔法がヴォルガムを貫く。極限状態に陥ることで、魔法の多重発動技能を修得し、一矢報いたのだ。
かといってそれでヴォルガムを打ち倒せるわけもなく、ショーマは仲間を庇いながら降参を宣言し、戦いは第1小隊の負けに終わった。
・騎士訓練所を後にし、ブロウブ家の本宅に向かう。荷物を置いたらすぐにローゼ、バムス、メリルの本宅へ挨拶に行く。名家同士の人間が互いを家に招くのには色々と問題があるのでそれを解消するためだ。
ローゼの親には割りとすんなり承諾を取れた。バムスの家でも承諾を取ることに成功する。その際バムスの妹、ベルナデンを紹介された。彼女は兄からの手紙で知らされていたデュランに興味があるようだった。
そしてメリルの家では両親の他、長男のグランディスとも出会う。そこでメリルはセリアを自分の弟子にしたいと宣言した。セリアも始めて聞いた話だったが、それは特に今までと何かが変わるわけでは無いと思い、受け入れる。
・そしてグランディスはメリルにショーマのことをどう思っているのか聞く。彼女自身の口からどういう関係かを言わせるために。メリルは悩んだ結果、同志と答えた。
続いてグランディスは次にショーマにも同じことを聞いた。しかしショーマはこれに答えなかった。2人の関係はそんな簡単な言葉にはしたくなかったからである。
グランディスは自らの眼光に耐えながらそれを伝えたショーマに、第1関門は合格と内心で評価を下したのだった。
・ショーマ達が訓練に励む中、リトーラ鉱山跡においてブレアスらの3大隊が魔族討伐を開始した。その最中アルテーナはブレアスの部下であるルーシェに興味を抱いていた。
その作戦によって、鉱山奥には巨大な地下トンネルが掘られ、魔族が何かを企んでいたらしいことがわかった。
・一方でショーマは市街の警備任務において、自称人間と魔族の間の子という少女ステアを捕らえた。どうやらそれは事実であるらしく、ステアはショーマから魔導エネルギーを吸収したかったのだと言う。リヨールで危機を救った教会騎士であり、度々ショーマの近くに現れた襲撃者らしき影も彼女であったらしい。
騎士団で実験動物にされるのを恐れる彼女を、レウスは詳しく話を聞かせてもらう名目で、ブロウブ家の牢屋に入れることを決めた。
・彼女の生まれや教会で知った魔族に関すること等を聞く。その中で魔族には純魔種と言う、歴史上悪魔と呼ばれた存在がいることを知る。そこから建国の伝承を調べて行く内に、メリルはかつて魔族と戦った勇者の仲間にブロウブ家の創始者がいたことを知った。
・武器の護送任務の途中、武器会社のジェシカという少女と出会う。メリルと口喧嘩する彼女に、試供品の新型クロスボウを押し付けられる。是非これの良さを教えてやってくれとのことだ。
メリルはジェシカと別れると、彼女のことを語り出す。先代で急に没落した名家の生まれで、今は再興のためか必死で会社を運営しお金を稼いでいると言う。
メリルはジェシカが、幼馴染みである自分を頼ってくれないことを悲しんでいるようだった。
・パラドラ北東にあるアクラ渓谷を、件の地下トンネルに関連して調査することになった。第1小隊を始め騎士候補生は万が一魔族が出現し、渓谷を抜け王都に襲撃しようとしたらそれを食い止める。という任務を受けた。戦闘が行われる可能性すら低い任務だったが、ショーマ達は気を引き締めて取りかかる。
だが敵は渓谷ではなく王都市街に現れた。王都地下から出現した魔族は、市街の建物を破壊してそれを素材にゴーレムを生成し、さらに破壊活動を行う。騎士団は部隊を展開して迎撃を行うが、複数の巨人を前に苦戦していた。だが次第に増援が集まり、なんとか押し返していく。
そしてヴォルガムは候補生を率いて市街に急行する。魔族相手にその力を遺憾無く発揮している様を候補生達は見ていた。
・やがて魔族のほとんどを殲滅し、市街が静かになった頃。上空から飛来した1体の魔族が大時計塔に立った。
そして、魔族の女王フュリエスの名の元に、人間達へ戦線を布告したのだった。
人魔戦争の始まりである。
以下、chapter, 03に続く……。




