登場人物ほか紹介 chapter,01
■主な登場人物
…主要キャラクター紹介。ここに載ってないキャラは今後ちゃんとした出番が来た時に載るか、たいして重要でないキャラとなります。
■地名、用語など
…知っておくとためになる……かもしれない用語集。
■chapter,01 あらすじ
…途中から読み始めた人向けにchapter,01の内容を簡易まとめ。今から本編読むの面倒と言う人はどうぞ。最後まで載っているのでネタバレには注意。
■主な登場人物
ショーマ・ウォーズカ 男性 17歳(ぐらいに見える)
…記憶喪失の少年。とある山の中で倒れていたところを助けられた。ブランジア王国周辺では珍しい黒髪をしており、この時代では高級品である眼鏡をかけていることから、どこか異国の名家の子息あたりかと予想されている。
魔法教本を一読しただけでいかなる魔法をも覚えてしまうという能力を持つことが明らかになり、正しく魔法を学ぶためリヨール士官学校へ入学することになる。
記憶が無いことと、自分の持つとてつもない能力に不安を抱いていたが、仲間達との出会いの中で、その力を活かす道を探し始める。
レウス・ブロウブ 男性 15歳
…騎士の名門であるブロウブ家の三男。強い正義感と、誰にでも分け隔てなく接する気さくさ、高い剣の腕前を併せ持つ。名門の子として他者の期待を背負わされるさだめを強いられているが、それを受け入れ、前向きに努力を続けている好人物。
記憶の無いショーマの手助けを任され、彼と行動を共にする内に親しくなっていく。
2人の兄は、現在騎士団で重役を務めている。父は故人。
メリル・ドラニクス 女性 15歳
…竜操術と呼ばれる魔法体系を築いた名家の長女。兄が2人いる。生まれながらの貴族として甘やかされて育ったが、自身は人々の上に立つ者としての強い責任感を持っており、自ら士官学校への入学を希望した。
自分から進んで魔法を学び、士官学校に入学した時点ですでにかなりの腕前を持っており、時折何かと自信家な所を見せる。規格外の魔法の素質を持つショーマのことが気になる様子。
頭髪は長く伸ばした美しい金色。瞳は碧。栄養が行き届いている食事を普段から摂っているため、スタイルは良い方。
セリア・フォール 女性 16歳
…黒魔法科でショーマが出会った少女。家柄はどこにでもあるような普通の平民。先の戦争で父親が片足を失った際に感じた悔しさから、魔法を学んで強くなりたいと、士官学校に入学した。
明るく真っ直ぐな性格だが、未熟な自分に劣等感を抱きがちな所もある。少々夢見がちな所があり、見た目等で噂になっていたショーマに興味を抱き仲良くなる。
頭髪は赤みのかかった茶色で、胸元まで伸ばしているストレート。胸が大きい。
デュラン・マクザス 男性 17歳
…レウスに興味を持たれた気の強い少年。平民だが、高位の騎士を志望している。が、まだまだ実力は伴わない。剣術科だったが、訓練でレウスにこてんぱんにされてから槍術科にも出るようになる。
リノン・カターマ 女性 20歳
…ショーマの暮らす学生寮の管理人の娘。受付で寮生の部屋の鍵を管理する仕事を手伝っている。年の割に雰囲気のある美人として評判で、寮周辺の警備兵からも人気がある。何かとショーマに気があるかのような言動を行うが、鍵の受け渡しの時に少し話す程度しか付き合いが無いので、ショーマは気のせいだと思っている。
頭髪は肩口で切り揃えられた茶色のショートカット。ゆったりとした服装が多いのでわかりにくいがスタイルは良いらしい(警備兵の証言)。
バムス・ワグマン 男性 16歳
…ショーマ達と第1小隊を組む、拳術科の生徒。武術の名家、ワグマン家の長男。妹が1人いる。西の海の向こうから伝来した格闘術、テオ式を操る実力者。
口調は悪いが、彼なりの信念を持って人と接しているらしい。
フィオン・マニ 女性 15歳
…ショーマ達と第1小隊を組む、薬師術科の生徒。平民。気が弱く、人と話すのが少し苦手。
頭髪は色の濃い茶色。肩の辺りまで伸ばして左右に結っている。身長は低め。帽子を深くかぶっているため表情が見えにくい。
ローゼ・クラリア 女性 17歳
…ショーマ達と第1小隊を組む、弓術師科の生徒。貴族。誰に対しても丁寧な対応をする落ち着いた性格。弓の腕前は高い。
胸はあまり大きくないので弓を引く時にも邪魔にならない。
ルーシェ・ヴィアンヌ 女性 24歳 『黒騎士』
…騎士団で中隊長を務める騎士。真紅の甲冑とマントで全身を包んでいる。士官学校での特別な授業や、学生が騎士団の作戦に組み込まれる時などに補助として随伴する仕事も行い、第1、第2小隊の初の実戦に同行する。
ロックス・バネン 男性 23歳 『白騎士』
…騎士団で中隊長を務める騎士。ルーシェと共に、第1、第2小隊に同行する。
ボンボーラ・ドイン 男性 52歳
…士官学校で教員を務める。担当授業は無いが、学生達に連絡事項がある場合によく出てくる。
オードラン 男性 55歳
…記憶喪失のショーマを保護した老人。妻と一緒に小さな山村でひっそりと暮らしている。人生最後の仕事としてショーマの面倒を見るつもりでいたが、彼の能力が発覚し、士官学校へ行かせることを決めた。
何やら過去に色々あった様子である。
フェニアス 女性 15歳
…ブランジア王国第1王女。現国王の1人娘で、時期国王の座に就く予定の人物。腰まで届く長い金髪と深く透き通った蒼い瞳が特徴的。
■地名、用語など
ブランジア王国
…物語の舞台となる王国。隣国のイーグリス王国とは貿易問題に端を発する戦争を30年近く続け、3年前に勝利をおさめたばかり。現在はイーグリス王国軍残党と、戦争末期に増加し始めた魔族の対処に追われている。
文明レベルは現実で言うところの16~17世紀中世ごろレベル。建物は石造りが多く、電気工学はまだほとんど進んでいない。魔法技術が比較的進んでいるが、まだ一般人に広まる程では無い。
戦争が終わり貿易問題が解消されたことで、食事の事情が大幅に改善され、様々な料理店が増え始めている。
水は豊富で、風呂の文化が結構進んでいる。
学術都市リヨール
…ブランジア王国のほぼ中央に位置する都市。多くの騎士を輩出した騎士士官学校があり、ショーマ達もここに通う。元々は研究者の集まる都市であったが、現在は国内でも有数の大都市と成長し、貴族や平民を問わず多くの人が生活している。
街は区画が分けられ、中心部には士官学校や各種研究施設の多い『学術地帯』や、貴族の家が建ち並ぶ『高級住宅地帯』、彼ら向けの高級品を扱う『高級商店地帯』等があり、外側に行くほど低所得の住人が暮らす『東居住区』や『西居住区』等がある。
イーグリス王国
…3年前までブランジア王国と戦争を行っていた国。敗戦により現在はブランジア王国の属国となったが、騎士団の残党は未だくすぶっており、各地で反乱は続いている。
魔法
…人間が体内に持つ『魔導エネルギー』を、空気中に存在する『マナエネルギー』と掛け合わせて生み出す『魔力』を『術式』に乗せることによって行使される技術。
炎や雷などを起こし、破壊の力とする物は『黒魔法』、怪我の治癒や呪いを祓う等、再生の力とする物は『白魔法』と分類される。
1つの魔法につき1冊の『魔法教本』を読み解くことで修得が出来るが、魔導書の本文は魔力で保護されているため、強力な魔法であるほど修得は難しい。
竜操術
…ドラニクス家が開発した新しい魔法体系の1つ。人間以外で数少ない魔法を操ることのできる種族、『竜』と力を共有することで、通常よりも複雑な魔法を扱えるようにする技術。まずは竜と契約しなければ扱えないが、竜は希少な存在なので、竜操術師はそれ以上に希少である。
騎士
…武力と知識、性格を兼ね備えたと認められた者に、王国から与えられる称号。これを持つ者は軍隊である騎士団において、ある程度以上の階級が約束される。実質的に、資産や育成環境を既に持っている騎士の家系や、貴族の家系で無いとなれない存在であったが、リヨール士官学校の入学費用が大きく下げられたため、平民から騎士が生まれる可能性も出てきた。
騎士団
…ブランジア王国における軍隊。騎士の称号を持つ者を中心に構成されており、資格を持たない者は一般兵、高くても小隊長までしかなれない。中隊長以上は必ず騎士の称号を持つ者で構成される。戦闘兵以外にも軍師、医師や後方支援も同様。称号が無い者はほぼ戦闘員を担当する。
魔族
…いかなる手段によってか、魔導エネルギーを得たことで肉体が変質した動物の総称。魔物や魔獣とも呼ばれる。性格は残忍で、討伐にやって来た人間を狙い、返り討ちにすることが多いという。
死亡すると体内の魔導エネルギーが消滅し、元の動物の姿に戻るため研究は中々進まないでいる。
ブランジア王国とイーグリス王国の戦争末期から数が増加し始めた。イーグリス王国の敗北はそれも一因だったと言われる。
精霊
…マナエネルギーで肉体を構成している不思議な生命体。余り詳細はわかっていない。
魔力を練る時のように魔導エネルギーを注ぎ込むと、その者の意のままに操ることが出来るようになるため、使役する魔導師が稀にいる。だが基本的に高密度のマナエネルギーで構成されているため、操るには相応の魔導エネルギーを持っていなければならない。
■chapter,01 あらすじ
・鳳凰歴309年。ブランジア王国は隣国イーグリス王国との戦争に勝利し、平和で豊かな生活を迎えつつあった。しかし、戦争末期から増殖し続けていた魔族に対する脅威は残ったままであり、騎士団は対策を講じていた。そしてまずはその一環として、戦力増強のために騎士士官学校の入学資格を広げ、新人騎士の増員を図ったのだった。
・その年の入学生となった少年、ショーマ。記憶喪失の彼には不思議な力があった。魔法の瞬間修得能力だ。その能力の暴走を恐れて魔法を学べる学校に通うことを決めたショーマは、自分を士官学校があるこのリヨールの街まで連れてきてくれ、生活環境の手配までしてくれた騎士ブレアスの弟であるレウスと出会う。
面倒見の良いレウスは忙しい兄に代わり、自分がショーマの手助けをすると言い出した。そして士官学校ではレウスの友人であるメリル、平民出身で気の強い少年デュラン、黒魔法科で一緒になったセリア。学生寮では心優しい女性リノンらとも出会った。
・学校での生活の中で、ショーマは出会った人々が心に秘めていた思いを少しずつ知る。名家の貴族に対抗意識を燃やすデュラン。戦争で大怪我を負った父を前に無力さを思い知ったセリア。魔族に恐怖を抱き、騎士候補生のショーマに信頼を見せるリノン。そして力を持つ名家の者としての責任を語るメリル。
記憶を失い、人生の積み重ねをリセットされてしまったショーマには、それらがとても羨ましく思えた。自分も何かを為したい。この恐ろしい力を、ただ制御するだけでなく有効に使いたいと考えるようになっていった。
・やがてショーマ達は学校での高い成績を評価され、難易度の低い魔族討伐作戦に編入され、初めての実戦を経験することになった。
同じ第1小隊のレウス、メリル、セリア、デュラン。ここで初めて出会ったバムス、ローゼ、フィオン。別部隊の第2小隊。そして現役騎士のルーシェとロックスに随伴され、魔族のねぐらとなっていた廃村へと向かった。
途中で夜営を挟み、そこでショーマは迫る初の戦闘を前にして、不安からくる力不足を感じるセリアと話をする。セリアはこの戦いがどうなろうと、これからはもっと今まで以上に真剣に勉強をしようと決める。大切に思える人達との出会いを無駄にしないために。
・その夜、ショーマはバムスと見張りをしていた。第1小隊のメンバーに対し足手まといがいるとはっきり言ったバムスに軽い敵対心を抱いていたショーマだが、それは将来の芽を摘んでしまうかもしれないという危惧から出た言葉であったことを知る。
そんなバムスはセリアのひたむきさは評価したが、デュランは目標が見定まっておらず、醜くもがいているだけと酷評した。
そしてバムスはショーマを自分の下につかないかと誘った。そうすればショーマの能力に向けられるであろう人々の僻みを、憧れに変えられると、バムスは言った。だがショーマは、既にメリルの語った姿勢に賛同しようと決めていたため、それを断った。
・翌朝、第1小隊は朽ちた風車塔において魔族と交戦に突入する。部隊をレウス、デュラン、バムスの分隊、ショーマ、メリルの分隊、セリア、ローゼ、フィオンの分隊の3つに分けて攻撃を仕掛ける。
しかしメリルの放った氷の魔法が、同じ氷の魔力を持った魔族だけで群れをなすという、今まで見られなかった事例により、想定を大きく下回る威力の初撃となる。数に勝る敵を減らすことが出来ず小隊は危機に陥った。
自身のミスに責任を感じたメリルは動揺する。さらに自分をかばったショーマにまで怪我を負わせてしまったショックで、まともに戦えなくなってしまった。
一方、魔族に囲まれたことで焦り、無茶な攻撃を行ったデュランが負傷する。レウスとバムスの連携とルーシェの協力で難を逃れたが、貴族を敵視するデュランはその貴族に助けられ、心に無念を残すのだった。
・ルーシェの協力もあって、なんとかある程度の魔族を撃退すると分隊は再合流する。そんな第1小隊の前に、ゴーレムが出現する。初めて確認された精霊の魔族化であったが、ルーシェはこの8人ならやれると判断し、討伐命令を下す。
気を持ち直したメリルを始め、一行は各々の力を発揮して、無事ゴーレムの撃退に成功した。
・そしてリヨールに帰還した候補生達は、ようやっと初めての勝利を実感する。戦いを終えてまた学生業を再開する日々が始まった。
その翌日、ショーマはメリルに食事に誘われる。あの戦いで、強くて立派なメリルにもまだまだ弱い所があるのだとショーマは知った。だからこれからはメリルに憧れるばかりではなく、彼女のことを支えたいと考えるようになった。メリルもまた、そんな生意気なことを言うショーマを支えてあげたいと言うのだった。
・また翌日。ショーマはレウスと共に呼び出しを受ける。その途中で、レウスの抱いている目標を聞いてみた。レウスは名門ブロウブ家の者として、騎士として立派でありたいと答えたが、突っ込んで聞けば実は具体的な目標は持てていないのだと言う。亡き父に教えられた言葉、勇気ある者であれ。それを大切に抱き日々を過ごしているのだそうだ。
・呼び出しを受けた部屋に到着する。そこにはブランジア王国の第1王女、フェニアスがいた。予想外の人物にレウスは驚く。
フェニアスは2人に伝える。ショーマの正体は、彼女によって異世界から召喚された人間なのだということを。
そしてショーマはすんなりとそれを受け入れる。今まで悩んでいた特徴的な見た目も不思議な持ち物も、それで全て説明がついてしまうからだった。
以下、chapter,02に続く……。
2012年 03月01日
本文色々変更、あらすじ追加