第40話 おっさん、最初の未来をズラす ――少しだけ早く、少しだけ違う結末へ――
第40話です。
今回は、第1話からずっと見えていなかった「初回クエストの空白」に、ついに手を伸ばす回です。
未来を変えたはずなのに、笑えないのに笑えるやつも転がり込んできます。
朝の《るすと》は、夜よりも音が少ない。
グラスを拭く布の擦れる音。
ランタンの火が小さく鳴る音。
それから、帳簿の紙をめくる、乾いた音。
ぱら。
ぱら、ぱら。
その音を聞いただけで、今日は駄目だと分かった。
「……朝から嫌な顔してんな、イツキ」
俺がカウンターへ寄ると、イツキは顔も上げずに言った。
「そりゃするよ。帳簿が気持ち悪いもん」
「昨日からずっとそれ言ってない?」
「昨日より気持ち悪い」
断言だった。
褐色の指先が、帳簿の一行の上で止まっている。
隣ではミツキが心配そうに覗き込み、俺を見て、それからまた帳簿を見た。
「おはようございます、マスター……って言いにくい空気ですね」
「言いにくいなら言わなくていいぞ」
「それはちょっと寂しいです」
「すまん」
俺は素直に謝った。
実際、昨日の夜からずっと落ち着かなかったのだ。
ポーションが一本減っていない。
前と同じはずのクエストなのに、前と違う結果が出ている。
しかも、違和感はそこだけじゃないらしい。
イツキがネイルの先で、帳簿を軽く叩いた。
「ねえマスター。これ、昨日の話の続きなんだけど」
「おう」
「前なら、ここでログが綺麗に切れてるの」
「切れてる?」
「そう。無いなら無いで、もっとちゃんと無いの」
言いながら、彼女は眉をしかめる。
「でも今回は違う」
「途中まで飲み込んで、途中で吐き出してる」
「朝から最悪な比喩やめろ」
「でもそうとしか言えないんだよね」
ミツキが小さく頷いた。
「“消えた”というより、“残っちゃった”感じ……」
「それ」
イツキが指を鳴らす。
「それが一番近い」
俺は帳簿を覗き込もうとして、細かい字の群れに目を細めた。
討伐数。帰還時刻。使用消耗品。処理記録。
ぱっと見では何も分からない。だが、イツキにとってはそうじゃないらしい。
「普通、こういうのって残るか消えるかの二択なのよ」
「でも今回は、噛み切れてない」
「……何が?」
その問いに、後ろから答えが落ちてきた。
「未来じゃろ」
振り向くと、フー子がいた。
いた、という言い方しかできない。
最初からそこにいたのか、今来たのか、そういう時間の順番を雑にして立っている感じだ。小柄な身体に煙管。眠そうに見える目だけが、今日はやたらと冴えていた。
「朝から魔女は縁起悪いな」
「朝からおっさんは縁起が良いとでも?」
「良くはないな」
「じゃろ?」
フー子は俺の隣に腰を下ろし、煙をふわりと吐いた。
「別色の未来、じゃなくなってきたのう」
昨日も聞いたような聞いてないような言い回しだ。
「今度はなんだよ」
「染まりきらなかった未来じゃ」
イツキが顔をしかめる。
「違い、分かんないんだけど」
「前は喰われて終わり」
「今は喉に引っかかって、戻ってきた」
ミツキが不安そうに訊いた。
「それって……助かった、ってことですか?」
フー子は煙をくゆらせたまま、少しだけ笑う。
「“助かった”は人間側の言い方じゃな」
「向こうから見れば、処理失敗」
その一言で、俺の胃の奥がまた冷えた。
処理失敗。
その響きは、昨日までの違和感全部に、やたらとぴったり嵌まった。
俺は息を吐く。
「……つまり、俺は前、何かに処理されかけてたのか」
「そこまで言うと、だいぶ近いのう」
「近い、で済ませるな」
「近いからの」
フー子はあっさり言った。
「なら、見てくればええ」
「喉に刺さった骨が、何なのか」
酒場の空気が、そこで少しだけ締まった。
イツキは帳簿を閉じる。
ぱたん、と乾いた音。
「同じクエ、もう一回受ける?」
「……そうなるか」
「なるね」
ミツキが心配そうに俺を見る。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないが、昨日よりはマシだ」
「その返事、いつか本当に危ないやつです」
「知ってる」
俺が肩を回して立ち上がった、その時だった。
「にゃ」
短い声。
クエストボードの前で、ムーニャンが鼻を鳴らしていた。
小柄な身体。鋭い目。大きな猫耳。尻尾は落ち着きなく左右に揺れている。朝っぱらから、どうしてそんなに“現場の嫌な勘”みたいな空気を纏っていられるのか分からない。
「おっさん、また変な匂い出してるヨ」
「それ昨日も言われた」
「昨日より、ちょっとマシな匂いネ」
「マシなのかよ」
「うん」
「昨日は“喰われたあと”の匂い」
「今日は“喰われかけ”の匂いアル」
「大差ねえよ」
ムーニャンは真面目な顔で首を振った。
「大差あるヨ。喰われたあとは終わりネ」
「喰われかけは、まだ蹴れるアル」
「感覚が野蛮なんだよお前」
「正確ネ」
そう言って、ムーニャンは掲示板の一枚を爪先で叩いた。
そこにあったのは、見覚えのある札だった。
《はじめての冒険》
《内容:スライム討伐(EASY)》
俺の喉が、わずかに鳴る。
「……これだ」
イツキが俺の横まで来た。
「ほぼ初回と同型」
「完全一致じゃないけど、向こうも照合してる感じ」
「向こうって言い方、便利だな」
「便利で済ませてるうちは、まだ可愛いよ」
フー子が笑う。
ムーニャンは鼻を鳴らす。
ミツキは少し青い顔で、それでも俺を見て頷いた。
「……行くんですね」
「ああ」
「今日は前より一歩だけ奥まで行ける匂いヨ」
ムーニャンがそう言った直後。
――白光。
視界がひっくり返る。
次に目を開けた時、そこはまた、やけに分かりやすい世界だった。
低解像度気味の青空。
くっきり区切られた草原。
角ばった森。
BGM。
いかにもゲームですと言わんばかりの、原色寄りの色づかい。
「……やっぱりここか」
前と同じ。
なのに、前と違う。
何が違うのかを言葉にするより先に、身体が知っていた。
足が止まる位置。
嫌な風が吹く方向。
見るなと本能が言う場所。
耳の奥で、ルステラの声が響く。
『初期クエスト照合中』
『前回同等マップ、同等敵配置――』
短いノイズ。
『……訂正。局所差分アリ』
「そこだな」
『該当地点への接近は推奨されません』
「前は行ったんだろ」
『回答保留』
「その“保留”を、今日はやめたいんだよ」
草原を進む。
スライムはいる。前と同じように、青く、ぬるく、間抜けな顔で跳ねている。
それを雑に処理していくうちに、風の質が変わった。
草が揺れなくなる。
BGMが、一歩だけ遠ざかる。
空の色が、薄くなる。
「……来た」
そこに、何かがいた。
敵、と呼ぶには輪郭が合っていない。
人、と呼ぶには形が足りない。
スライムみたいな単純な“襲ってくるもの”じゃない。
もっと嫌な感じだ。
何かを確かめるために、最初からそこに置かれている“手”みたいなもの。
こっちを見ているのか、見ていないのかも分からない。なのに、認識された感覚だけはある。
『視認ヲ推奨シマセン』
「もう見えてる」
『……肯定』
HUDが走る。
《回収判定:保――》
文字が乱れた。
《回収|判定:再判定》
ぞわり、と背中が粟立つ。
「……前と違う」
『肯定』
『前周回では、ココで完全処理へ移行していました』
「完全処理、ねえ」
『平易に言えば』
『喰われていました』
「お前の平易、ほんと信用できねえな!」
言い返しながら、俺は一歩下がる。
前なら、たぶん踏み込んでいた。
何も知らずに。
何が起きるのか分からないまま。
でも今は違う。
分からなくても、“ここから先は駄目だ”と知っている。
「前はここで飲まれた」
「なら今回は――」
短剣を握る。
スライムの跳ねる軌道。
草の影。
ずれた判定。
全部が、前よりほんの少しだけ、繋がって見えた。
「喰われる前に、テーブルひっくり返す」
『比喩ガ雑デスガ、意図ハ理解シマシタ』
「お前、だいぶ人間臭くなってきたな」
『否定』
『再判定処理、乱調』
『今デス、マスター!』
踏み込む。
境界の手前へ、わざとスライムを誘導する。
跳ねる。
ぶつかる。
処理が一拍遅れる。
何かが、こちらを飲み込みかけて――噛み損ねた。
画面がブラックアウト寸前で止まる。
文字列が乱れ、重なり、赤く滲む。
《照合失敗》
《未回収》
《一時離脱》
「……帰れる!」
『生存選択、最適』
その声と同時に、世界が裏返った。
次の瞬間、俺は《るすと》の床板へ片膝をついていた。
酒と木と、朝の静かな匂い。
胃の奥がむかつく。
頭が痛い。
でも、完全に何もかも持っていかれた感じじゃない。
「……残ってる」
「マスター!」
ミツキが駆け寄る。
イツキはほぼ走る勢いで帳簿を開く。
フー子は面白がるでもなく、ただ静かに見ていた。
「何が残ってるんですか?」
「記憶ってほどじゃない」
「でも、“触りかけた”のが分かる」
イツキが息を呑んだ。
「……出てる」
「何が?」
「管理語」
彼女が帳簿をこちらへ傾ける。
細い字の端に、普段は残らないはずの処理語句があった。
《再判定》
《照合失敗》
《未回収》
俺は思わず眉をしかめる。
「こんなの、前もあったのか」
「無い」
「少なくとも、こんな形じゃ絶対無い」
イツキは断言した。
「これ、初めて見る」
ミツキが小さく震える。
「じゃあ……本当に、変わったんだ」
「そういうことじゃな」
フー子が、ようやく笑った。
「やったのう、おっさん」
「何を」
「最初の改変じゃ」
その言葉は、思ったより軽くなかった。
改変。
口に出されると、急に現実味が出る。
「勝った気しねえよ」
「最初の勝ちは、だいたい気分が悪いもんじゃ」
「名言っぽく言うな」
「名言じゃよ」
そんなやり取りの向こうで、ガロたち常連がわらわら集まってきていた。
「なんじゃ、朝から騒がしいの」
ガロがジョッキも持たずに来るのは珍しい。
ミーナはだるそうに腕を組み、ノエルは完全に野次馬の顔、シンは面白がっている。
「先輩、顔色やばいっす」
「お前に言われると余計やばいな」
ミーナ
「死んでないなら上出来。おじさん。なんか飲み物でも持ってこようか?」
シン
「でもさ、面白そうじゃん」
「帳簿に無いのに起きること、増えるんだろ?」
イツキ
「言い方が最悪」
ガロ
「じゃが、増えるじゃろうな」
ムーニャンが、鼻をひくつかせた。
「にゃは」
「おっさん、ちょっとだけ美味しくなったアル」
「食材みたいに言うな」
「違うネ」
「運命の匂いアル」
「もっと嫌だわ」
ムーニャンが言い終わった、その時だった。
ばん、と扉が開く。
「た、たたたた助けてほしいでござるぅぅぅぅ!!」
全員が、一斉にそちらを見る。
転がり込んできたのは、小太りで、低身長で、猫背で、眼鏡で、見るからに湿った空気をまとった男だった。
服はくたびれている。
息は荒い。
第一印象がすでに鬱陶しい。
「誰だよ!?」
俺がそう言うと、その男は床を転がったまま、がばっと顔を上げた。
目が、俺ではなく――ムーニャンへ吸い寄せられる。
そして。
「み、耳ぃぃぃぃぃぃ!?」
場が止まった。
ムーニャンの耳がぴくっと動く。
男は震える指を突きつけ、顔を真っ赤にした。
「ね、猫耳! 本物! し、しかも褐色! ち、小柄! 情報量が過剰でござるぅぅぅ!!」
「……」
ムーニャンの目が、すっと細くなる。――まるで猫みたいに。
男は気づいていない。
いや、気づいていても止まれないのかもしれない。
「こ、これは性癖の暴力! いや暴力ではなく祝福! 拙者の脳内で何かが確変を――」
ごすっ。
ムーニャンの蹴りが、見事に男の脇腹へ入った。
「ぐえぇっ!?」
「気持ち悪いアル」
静かな断言だった。
「いきなり正論で蹴るなぁ!?」
「耳見て興奮するなヨ」
「し、仕方ないでござる! 拙者、日本のオタク文化に深く侵食された存在――」
もう一発。今度は顔だ。
「ごふっ!でも、なんか痛いのイイかもでござる…!」
「うるさいアル」
ノエルがどん引いている。
ミーナは呆れている。
シンは笑っている。
ガロだけが妙に真顔で男を見ていた。
「おぬし……田螺みたいな顔しとるの」
「そ、それ拙者の名前でござる!」
男は床に這いつくばったまま、片手を上げた。
「拙者、田螺! 異世界転生者にして文化的敗残兵! 心優しき弟分候補でござる!」
「長い」
ミーナが即座に切る。
「胡散臭いっす……」
ノエルも続く。
「なんか、嫌な意味で安心するアル」
ムーニャンはまだ蹴る気満々だ。
その横で、イツキがすっと帳簿を見た。
「……無い」
ミツキが振り返る。
「え?」
「この時間、このタイミングで来る来訪者、帳簿に無い」
空気が、一瞬だけ締まる。
タニシはまだ床で呻いていた。
「い、いや拙者もそう思ってるでござる……!」
「もっとこう、後日、満を持して流れ着く予定の気分だったのでござる……!」
「気分で来るもんじゃないでしょ」
ミツキのツッコミが、今日はいつもより鋭い。
「おっさん、前倒しで変なの引いたネ」
ムーニャンが俺を見る。
「俺のせいみたいに言うな!」
「だいたい、おぬしのせいじゃろ」
フー子があっさり言った。
「未来の配列がズレたんじゃ。来るもんが早よ来ることもある」
タニシはその言葉を聞き流し、今度は俺をじっと見た。
「……はっ」
嫌な予感がした。
「に、日本のオタクオーラ!」
「しかも中年の哀愁まで搭載済み! アニキ! 同郷でござるか!?」
「認定が雑すぎる!」
「拙者には分かるのでござる! その湿った目! その人生に一回はソシャゲへ課金しすぎたことありそうな顔!」
「やめろ! 妙に具体的で腹立つ!...めっちゃ某馬女性のゲームに廃課金してたけど…。」
ムーニャンが無言で三発目を入れた。
「黙れアル」
「ぎゃあっ!」
「アタシの耳ばっか見るなヨ」
「み、見るでござるよ! だって本物でござるし! しかも近いし!」
「いっぺん死ぬアルか?」
「それは嫌でござる!」
ガロがぼそっと呟く。
「元気じゃのう」
「元気というか、騒音ですね」
ミツキが珍しく辛辣だった。
ひとしきり騒ぎが落ち着いたあと、イツキが帳簿を閉じた。
「……分かったかも」
「何がだよ」
「あんたが変えたの、“結果”だけじゃない」
彼女は俺を見る。
「流れもズレる」
「流れ?」
「来るはずの人が、早く来る」
「起きるはずのことが、前に倒れる」
タニシが床から顔だけ上げた。
「え、拙者いま重要な役割だったでござるか?」
「違う。気持ち悪いサンプル」
「ひどい!」
イツキは無視した。
「未来改変っていうより、配列崩れ」
「たぶんこれ、ここからもっと増える」
フー子が満足そうに笑う。
「ええ線いっとる」
「褒めてんの?」
「褒めとるよ」
「ろくでもない方向に、な」
俺は頭を押さえた。
最初の一歩。
最初の改変。
最初の成功。
なのに、嬉しさより先に来るのは、嫌な実感だった。
一つ変えた。
たった一つ。
でも、その一つで、世界の並び順までズレ始めている。
その時、視界の端に赤い文字が走る。
《例外干渉、再検知》
《座標補正、失敗》
《観測優先度:上昇》
「……来たか」
『肯定』
ルステラの声は、以前より少しだけ近い。
『最初の改変、確認』
『副次的ズレ、発生中』
「最初の一回でこれかよ」
『肯定』
『デスガ――』
一拍。
『前進デス』
俺は思わず鼻で笑った。
「珍しく、いいこと言うな」
『記録シマシタ』
「台無しだよ」
振り返ると、酒場はいつもの《るすと》の顔をしていた。
ガロが呆れた顔で椅子に戻り、ミーナは肩をすくめ、ノエルはまだタニシを警戒している。
ムーニャンは耳をぴくぴくさせながら、次にどこを蹴るか考えていそうな顔だ。
フー子は煙を吐いて、面白そうにこっちを見ている。
そしてタニシは、床に転がったままなおも猫耳をじっくり、ねっとりと見ていた。
「見るなアル」
「仕方ないでござるぅぅぅ……!」
どすっ。
「ぎゃふっ!」
俺はその光景を見ながら、ゆっくり息を吐いた。
世界は、もう前と同じ並びじゃない。
それだけは、はっきりしている。
そしてたぶん――
ここから先は、
変えた分だけ、
もっと面倒になる。
それでも。
それでも、前よりは、少しだけマシだ。
少なくとも今日は、
“未回収”で帰ってきた。
その事実だけを、俺はまだ信じていたかった。
――続く。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
今回は、ついに第1話から見えていなかった「初回クエストの空白」に手を伸ばす回でした。
勝った、というより――喰われきらなかった。
そんな、気持ちの悪い意味での“最初の成功”になっています。
■今回の登場人物
■マスター(NO NAME)
主人公。
今回はじめて、自分が初回クエストの時点で“何かに処理されかけていた”可能性へ手を伸ばしました。
未来を変えた実感よりも、「前は何をされたのか」という嫌な手触りのほうが強く残っています。
■イツキ
受付双子の姉。
帳簿・ログ・処理差分を読む役。
今回は《再判定》《照合失敗》《未回収》という、普段は残らない管理語を初めて拾いました。
未来改変を最初に“記録として確定させた人”でもあります。
■ミツキ
受付双子の妹。
感情の揺れや空気の違いを拾う側。
今回は“消えた”ではなく“残っちゃった”違和感を言葉にして、イツキの分析を補助しました。
■フー子
風来の魔女。
「別色の未来」から一歩進めて、「染まりきらなかった未来」と表現した常連。
今回も核心そのものは説明しませんが、一番近いところに立っています。
■ムーニャン(無念)
匂いで異常を嗅ぎ取る鋼鉄等級の女。
今回はマスターの変化を真っ先に“匂い”で見抜き、さらにタニシへ遠慮なく蹴りを入れる役として活躍しました。
耳を見られるのは不愉快らしいです。
■タニシ(田螺)
本来より早く《るすと》へ流れ着いた、うるさい同郷系弟分候補。
今回は未来改変の余波で“前倒し到着したズレ”として登場しました。
初手からムーニャンの猫耳に興奮し、気持ち悪いアル認定で蹴られています。
■ガロ
常連の古株ドワーフ。
場の空気を受け止める語り部枠。
今回も騒ぎの中で、いちばん自然に異常を受け入れている人でした。
■ミーナ
冒険しない生存者。
いつも通り、冷静で少し辛辣。
こういう時に一番「浮かれない」人です。
■ノエル
白磁の新人。
今回も読者寄りの驚き役として機能。
タニシに対して一番素直に引いていました。
■シン
常連。
場の不穏を面白がる側。
軽い言葉で嫌な本質を突く役回りです。
■ルステラ
観測補助AI。
今回は初回クエストの空白に対して、以前より一歩踏み込んだ補助を行いました。
「前進デス」と言えるようになってきたのが、少しだけ変化です。
■今回のマスターステータス
名前:NO NAME
通称:マスター
冒険者等級:白磁
LV:2
HP:32 / 32
MP:10 / 10
ST:11 / 11
所持金:860G
SAN:76 / 100
カルマ:-3(監視補正:+1)
状態:
・疲労:中
・観測:ON
・違和感:上昇
・初回クエスト再照合:完了
・回収処理:未回収
■所持アイテム(公開範囲)
・簡易回復ポーション×1
・冒険者タグ
・最低限の携行品一式
■備考
今回は「未来改変成功」そのものより、
改変した結果、人や出来事の並び順までズレ始めた
ことが重要な回でした。
次回からは、そのズレが“仲間の再配置”として、もっと目に見える形で現れていきます。
引き続き、よろしくお願いします。




