表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

誘いの朝と揺れる心

オフィスの蛍光灯が、静かに瞬く朝。澤野未来は、デスクで書類を整理しながら、数週間前に転属してきた岡田哲也に目を向けた。哲也の軽快な笑顔が、朝の空気を明るくする。

未来は少し照れた笑みを浮かべ、声をかけると、頬がほのかに赤らむ。心の中で、数年間温めてきた恋心がざわめく。


「おはよう岡田君。この前は助けてくれてありがとう…。その…なんだ、もしよかったらそのお礼に今夜ご飯でもどう…?」


哲也は、椅子に座ったままニッコリ笑う。


「んとね。僕、回らないお寿司がいいっすね」


未来の胸がドキリと跳ね、嬉しそうに頬を赤らめる。心の中で小さくガッツポーズ。


「お寿司か...いいセンスしてるじゃないか。じゃあ仕事が終わったらまた声掛けるよ。今日は私が奢るからな。」


哲也は目を丸くし、慌てて手を振る。


「え!?本気にしたんですか!?いやいや、回るお寿司でいいっすよ」


未来は照れ隠しに咳払いし、胸を張った。上司としての威厳を保とうと必死だ。


「ふん、遠慮なんかいらないんだ。たまには上司の顔を立ててくれてもいいだろう?」


「そう言うなら、お言葉に甘えさせて頂きます!ありがとうございます!今日、仕事頑張って楽させますわ」


未来の顔が真っ赤になり、心臓がドキリと跳ねる。哲也の無邪気な笑顔に、胸が締め付けられる。


「そ、そう...頑張るのはいいけど、変なミスだけはするなよ。楽しみにしてるからな...」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ