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ヌコサの島守  作者: 舵 登山
始章
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金鳴島闘牛大会 最終話  男の背中

前回、岩手8の9は強敵スーパーゴールドを発狂させて(わざとではない)一応の勝利を決めた。



決勝戦は、西海牧場のチロVS有菜農場の岩手8の9だ。岩手8の9は、魔法の力を利用するチロをどの様に対処するのだろうか。



(試合が始まるまで、しばらく物語が続きます。)

 前回、準決勝で惜しくも敗退したスーパーゴールドは、会場の外に出て、一休みしていた。



するとそこに、弱体化魔法をかけられ敗退した有菜農場のオベステ・ゴールドT(ツェペシュ)が歩み寄ってきた。



ゴールドT「負け犬がゴールド牧場の長に会いに来てやったぜ。」



ゴールドTは、スーパーゴールドのそばに歩み寄り、スーパーゴールドに問いかける。



ゴールドT「ところで、あんた、どうやらさっきまで試合をしていたようだな。んで、どうだったんだい?」



スーパーゴールドは少し黙り込んだ。そして、



Sゴールド「8の9に負けた。」



と、ゴールドTに吐き捨てる。



ゴールドT「何?どうやって負けたんだ。」



Sゴゴールド「弱い牛だったから、と言って理解できるだろうか。」



ゴールドT「何を言っているのかさっぱりだ。8の9に何されたんだ。」




ゴールドTに問いかけられたスーパーゴールドは、心の中にぐっと閉じ込めていたことを口から吐き出した。



Sゴールド「嫁を、寝取られたんだ。」



ゴールドTは、少し驚く。そして、さらに問いかける。



ゴールドT「それで、なんかしたのか?」



スーパーゴールドは頭上げ、今まで自分がしてきたことを話し始めた。



Sゴールド「嫁を・・・嫁を8の9に・・・。」



スーパーゴールドは、今まで抑えてきた感情があふれたのか、涙を流しながらゴールドTに話す。



Sゴールド「嫁を8の9に寝取られて、怒りにまがせで、技の一つも出さずに、ただ許さない許さないと思って、何も考えないで突っ込んで俺が負けてしまったんだ。」



スーパーゴールドは、情けない人間の様に号泣した。




それを聞いたゴールドTは、不思議に笑みを浮かべる。



ゴールドT「ふっはは、あははははははははは、お前の嫁も寝取られたんかい。1人だけだろ、あの綺麗な奥さん、守れなかったのか。あははーはは、面白い、とんでもねぇ負け方だなぁおい。」



ゴールドTが爆笑することに疑問を抱いたスーパーゴールドは、ゴールドっtに問いかける。



Sゴールド「お前、有菜農場で1番強いんだろ。7頭(なないろ)の嫁がいるんだろ。どうして笑っていられるのか?」



すると、ゴールドTは、こっちは既に開き直ってるんだよ、という顔でスーパーゴールドに話しかける。



ゴールドT「8の9(あのうし)は、他の牛の嫁をただひたすら寝取るという生活をしてる。そしてあいつは転生者なんだ。」



スーパーゴールドは、8の9が転生者である事に驚いた。しかし、ゴールドTは、まだ話し続ける。



ゴールドT「あいつは転生する前、種牛だったんだってよ(笑)沢山の人間たちが牝牛を連れて8の9を尋ねては、うちの牛に種をつけてくれないかと言われて過ごしてきた牛なんだ。」



種牛は、強くて大人しく、病気にかからない有能な牛でないとなれない。スーパーゴールドは、恐ろしい事を聞いた気分になった。そして、それを確かめる為、ゴールドTに問いかける。



Sゴールド「それじゃぁ、さっき俺が戦ってたのって、俺よりずっと格上の牛だったのか?」



すると、ゴールドTは、自分もようやっとそれに気づいたと言う顔でスーパーゴールドに話す。



ゴールドT「俺もそうだったんじゃないかと思っていた。そしてそれが当たったんだ。やっぱり強い牛だったんだよ。」



スーパーゴールドも、自分が負けた事に納得したようだ。



戦友と話し、楽しんでいたゴールドTは、ある大事な事を思い出し、それをスーパーゴールドに尋寝てみた。



ゴールドT「それはそうと、8の9(あいつ)、決勝でチロと戦うらしいな。あれ、どんな魔法をかけてるんだ。」



ゴールドTの問いかけに、一度チロと戦ったことのあるスーパーゴールドはチロのことについて話し始める。



Sゴールド「チロも、魔法を使うが、主に魔法をかけているのは、あいつの妻のチロリなんだ。チロリは神力みたいなのを使ってくるから、対処が難しいいんだ。」



ゴールドT「なるほど。それで、去年、あんたはどうやってチロに勝ったんだ?」



Sゴールド「あいつらの術は、効果が出るまで時間がかかる。俺は早くからその術をかけられていると察知し、チロの頭を地面にねじ伏せて、それで危ないからと引き剥がされ、気づいたら俺が勝ったことになっていた。」



スーパーゴールドの話を理解したゴールドTは、



ゴールドT「わかった、ありがとう。8の9に話しておくよ。」



と、お礼を言い、牛舎の方に向かって行った。




〜金鳴島闘牛大会第一臨時牛舎〜



ゴールドTはスーパーゴールドから聞いたチロの妻と術式のことを8の9に話していた。



ゴールドT「それで8の9、明日は勝てそうか?」



ゴールドTは、8の9に問いかける。



8の9「作戦が成功すれば勝てると思う。」



ゴールドTは、その答えを聞き、安心したのか、自分の牛舎に帰って行った。



そして次の日、決勝戦の日が始まった。




金鳴島闘牛大会  決勝 岩手8の9(有菜農場)VSチロ(西海牧場)




先に会場入りしたのはチロである。



チロ「あれれ、8の9さんはまだ来ていませんでしたか。僕の会場入りが2分55秒遅れだというのに。」



しかし、8の9はなかなか会場に現れない。どうしてしまったのか。




〜金鳴島闘牛大会第一臨時牛舎〜



有菜芝郎「動けこの野郎、試合始まらねぇじゃないか。」



8の9は、試合開始時間だというのに、なかなか牛舎から出ようとしない。




あまりに遅れているため、ヌコサがやって来て、8の9を説得しようと試みる。



ヌコサ「南部鉄器!あんた決勝をこばんでどうするのよ!!」



すると8の9は、驚くべき返事を返す。



8の9「決勝を拒む?何を言ってんだ。決勝は13時からだべ。まだ10時にもなってねぇじゃないか。」



芝郎とヌコサはびっくりした。



芝郎「は?お前何言ってんの。今13時15分!!!相手を待たせてるんだぞ!何考えてんだ!!!!。」



芝郎が怒鳴ると、8の9は慌て出す。



8の9「何?今もう13時15分!まずいまずい、早く行かねば。」



8の9は、会場に向けて走って行く。



8の9「よしよし、計画通り。先に会場入りしたチロが俺を見る隙の無いままぶっ飛ばせば、勝つことができる。」



会場に向けて走る8の9の背中は、日光を反射して輝いていた。





会場に居るチロは、何処からか聞こえる足音に怯えていた。



チロ「なんだ、あの足跡は、こっちに向かってくるぞ。もしや遅れている8の9か。まずい、このままの勢いでこられると、、確実にぶっ飛ばされるぞ。術をかけねば。」



チロは術式の準備をした。しかし、



チロ「ん、嘘だろしまった、あいつの顔を見ておくのを忘れていた。チロリ、あいつの顔を知ってるか?」



チロは妻に問いかける。しかし、



チロリ「だめ、私も覚えていない。」



チロリも、8の9の顔を知っていなかった。



このままだとチロは負けてしまう。チロは何か対策を・・・取ることは出来なかった。





ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ





8の9は、物凄い勢いで会場入りした。そして間も無く、





ドーーーーーーン





チロを突き飛ばし、チロは観客席に落下した。



チロ「嘘だろ、こんな事があるなんて。うう、ごめんチロリ、協力してもらったのに、今年も優勝を手放してしまった・・・。」




8の9「よしっっっ作戦成功!!!優勝だ。





=金鳴島闘牛大会  優勝  岩手8の9=




ヌコサ「勝った?、勝ったの?」



白里「よし、勝った。」



芝郎「よく頑張ったな。」



その日はみんなで喜びを分かち合った。

そうして、8の9は、過程はどうであれ、勝利を手にすることができたのであった。

注意:8の9がスーパーゴールドの嫁を寝取ったことは、人間たちに(いまのところ)知られていません。



お知らせ



この投稿を持ちまして、本作品の投稿を終了とさせていただき、小説投稿を『新、ヌコサの島守(仮)』に移行させていただきます。


なお、移行により、キャラクターの設定などが一部異なる箇所があるかもしれませんが、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。


また新作品への移行は、色々な準備する必要がありますので、しばらく投稿活動を休止させていただきます。



休止中も、活動報告は可能な限り更新していこうと思いますので、よろしくお願いします。

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