金鳴島闘牛大会 その2 ゴールドT、無念の敗退
大会は2日目に入り、第2ラウンドの準決勝が始まった。
白里「ゴールド、頑張ってねー。」
歓声に包まれた会場に、ゴールドTと、チロが入場した。
準決勝1試合目は、有菜農場のオベステ・ゴールドTVS西海牧場のチロだ。
両者が顔を合わせた時、チロは相変わらずゴールドTを凝視する。
ゴールドTはチロに突進。しかしチロはそれを受け止める。ゴールドTがさらに力を込めようとしたその時だ。
ゴールドT「おかしいぞ、体から力が抜けていく。」
ゴールドTの体から、不自然に力が抜けてゆく。
観客席でそれを見ていたヌコサと白里は、とあることに気がついた。
ヌコサ「チロは魔法を使ってる。」」
白里「やっぱりか。弱体化魔法でゴールドの体力を奪ってるよ。もうこのままじゃ…。
ゴールドTは、力を出そうとする。しかし、思うように力がでない。
ヌコサ「頑張って、チロ。」
ヌコサは叫ぶ。しかし、その思いも届かず、ゴールドTはどんどん劣勢になってゆく。
そしてそのままゴールドTは何もできぬままチロに押し負かされてしまった。
ゴールドT「ごめんよ、8の9。ごめんよ、あとは任せたぞ。」
チロ「よく戦いましたね、ゴールド。」
=準準決勝1試合目 勝者 チロ(西海牧場)=
〜観客席にて〜
ヌコサ「まさか、チロが負けてしまうなんて。」
白里「これはまずい。8の0に伝えに行くよ。」
白里は、そう言うと、観客席を離れ、1人、牛舎に向かった。
〜金鳴島闘牛大会第1臨時牛舎〜
8の9「何?ゴールドが魔法で負かされた。」
白里「そうなんだ。ゴールドは小さなチロに魔法をかけられてしまったんだ。」
8の9「どんな風にして負けたんだ!」
8の9の問いかけに、白里は先ほどの試合の様子を8の9に伝えた。
8の9「なるほど、あいつは試合が始まる前に相手をジロリと見るんだな。よしよし、牛舎が違うから、作戦を練り終わるまでチロに見られないようにすればいいんだな。」
白里「ところで、南部鉄器は次、誰と戦うの?」
次の相手の名前をまだ聞いていなかった8の9は、言葉を詰まらせる。すると、その話を聞いていた一頭の牛が、口を開いた。
カイギュウ「8の9と言ったか。お前が次に戦うのは、前回優勝の、スーパーゴールドだ。」
8の9は驚いた。
8の9「優勝、候補か?」
8の9は、カイギュウに問いかける。
カイギュウ「もちろんさ。」
白里も、びっくりしたが、その時、ある事を思い出すと、急に慌て出した。
白里「まずい、試合。試合見に行かなきゃ。」
試合のことをすっかり忘れていた白里は、大急ぎで牛舎を去って行った。
テンギュウ「これで2勝目。」
=準準決勝 2試合目 勝者 デンギュウ(岩戸牧場=
白里が会場に戻ると、凄まじい歓声で包まれていた。
金鳴島闘牛大会 準決勝 チロ(西海牧場)VSテンギュウ(岩戸牧場)
白里「ヌコサ、今どんな感じ。」
白里はヌコサに問いかける。
ヌコサ「もう間も無くテンギュウが…。」
白里が、視線を牛の方向に向けると、カイギュウが見るも無様に倒れ込んでいた。
=金鳴島闘牛大会準決勝 勝者チロ(西海牧場)=
白里「嘘だろ。僕がいない間に…。」
ヌコサ「そう、チロの快進撃よ。」
白里「そんじゃぁ、この先どうなるのさ。」
ヌコサと白里の心の中は、不安で満ちていた。
ーーー次回に続くーーー
=今回の結果=
(決勝進出=◎)
ー 岩手8の9=======|
第 |ーー|
オベニウムスティーブー| |
1 |ーー|
スーパーゴールド===| | |
R |ーー| |
ー マッチスターーーーーー| |
|
ー ゴ ールドT ======| |
第 |ー| |ー
大自然ーーーーーーーー| | |
2 |=| |
ロカーーーーーーーーー| | | |
R |=| | |
ー ◎チロ=========| | |
|ー|
ー ライオウ=======| |
第 |ー| |
デンオウーーーーーーー| | |
3 |ー|
テンンギュウ=====| |
R |=|
ー カイギュウーーーーーー|




