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ヌコサの島守  作者: 舵 登山
始章
73/75

金鳴島闘牛大会 その2  ゴールドT、無念の敗退

大会は2日目に入り、第2ラウンドの準決勝が始まった。



白里「ゴールド、頑張ってねー。」


歓声に包まれた会場に、ゴールドTと、チロが入場した。



準決勝1試合目は、有菜農場のオベステ・ゴールドT(ツェペシュ)VS西海牧場のチロだ。



両者が顔を合わせた時、チロは相変わらずゴールドTを凝視する。



ゴールドTはチロに突進。しかしチロはそれを受け止める。ゴールドTがさらに力を込めようとしたその時だ。



ゴールドT「おかしいぞ、体から力が抜けていく。」



ゴールドTの体から、不自然に力が抜けてゆく。



観客席でそれを見ていたヌコサと白里は、とあることに気がついた。



ヌコサ「チロは魔法を使ってる。」」



白里「やっぱりか。弱体化魔法でゴールドの体力を奪ってるよ。もうこのままじゃ…。




ゴールドTは、力を出そうとする。しかし、思うように力がでない。




ヌコサ「頑張って、チロ。」



ヌコサは叫ぶ。しかし、その思いも届かず、ゴールドTはどんどん劣勢になってゆく。




そしてそのままゴールドTは何もできぬままチロに押し負かされてしまった。



ゴールドT「ごめんよ、8の9。ごめんよ、あとは任せたぞ。」


チロ「よく戦いましたね、ゴールド。」


=準準決勝1試合目 勝者 チロ(西海牧場)=



〜観客席にて〜


ヌコサ「まさか、チロが負けてしまうなんて。」


白里「これはまずい。8の0(南部鉄器)に伝えに行くよ。」



白里は、そう言うと、観客席を離れ、1人、牛舎に向かった。





〜金鳴島闘牛大会第1臨時牛舎〜



8の9「何?ゴールドが魔法で負かされた。」



白里「そうなんだ。ゴールドは小さなチロに魔法をかけられてしまったんだ。」



8の9「どんな風にして負けたんだ!」



8の9の問いかけに、白里は先ほどの試合の様子を8の9に伝えた。



8の9「なるほど、あいつは試合が始まる前に相手をジロリと見るんだな。よしよし、牛舎が違うから、作戦を練り終わるまでチロ(あいつ)に見られないようにすればいいんだな。」



白里「ところで、南部鉄器は次、誰と戦うの?」



次の相手の名前をまだ聞いていなかった8の9は、言葉を詰まらせる。すると、その話を聞いていた一頭の牛が、口を開いた。



カイギュウ「8の9と言ったか。お前が次に戦うのは、前回優勝の、スーパーゴールドだ。」



8の9は驚いた。



8の9「優勝、候補か?」



8の9は、カイギュウに問いかける。



カイギュウ「もちろんさ。」



白里も、びっくりしたが、その時、ある事を思い出すと、急に慌て出した。



白里「まずい、試合。試合見に行かなきゃ。」



試合のことをすっかり忘れていた白里は、大急ぎで牛舎を去って行った。



テンギュウ「これで2勝目。」



=準準決勝 2試合目 勝者 デンギュウ(岩戸牧場=




白里が会場に戻ると、凄まじい歓声で包まれていた。




金鳴島闘牛大会 準決勝 チロ(西海牧場)VSテンギュウ(岩戸牧場)




白里「ヌコサ、今どんな感じ。」



白里はヌコサに問いかける。



ヌコサ「もう間も無くテンギュウが…。」




白里が、視線を牛の方向に向けると、カイギュウが見るも無様に倒れ込んでいた。



=金鳴島闘牛大会準決勝 勝者チロ(西海牧場)=



白里「嘘だろ。僕がいない間に…。」



ヌコサ「そう、チロの快進撃よ。」




白里「そんじゃぁ、この先どうなるのさ。」



ヌコサと白里の心の中は、不安で満ちていた。



ーーー次回に続くーーー



=今回の結果=


(決勝進出=◎)


ー  岩手8の9=======|

第             |ーー|

   オベニウムスティーブー|  |

1                  |ーー|

   スーパーゴールド===|  |  |

R              |ーー|  |

ー  マッチスターーーーーー|     |

                     |

ー  ゴ ールドT ======|     |

第             |ー|   |ー

   大自然ーーーーーーーー| |   |

2                |=|  |

   ロカーーーーーーーーー| |  |  |

R              |=| |  |

ー ◎チロ=========|    |  |

                  |ー|

ー  ライオウ=======|   |

第             |ー| |

   デンオウーーーーーーー| | |

3                |ー|

   テンンギュウ=====| |

R              |=|

ー  カイギュウーーーーーー|


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