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ヌコサの島守  作者: 舵 登山
始章
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金鳴島闘牛大会・準備編

有菜農場の牛、オベステ・ゴールド・Tツェペシュは、曲がったクワを伸ばしている鍛冶屋の六介と、あることについての話をしていた。



ゴールドT「今年も闘牛大会の季節がやってきたぞー!!」


六介「今回の目標は何にするんだい?」



ゴールドT「そりゃーもちろん、()()さ。」



六介「ははー。なかなか高い目標をたかげますなぁ。」



ゴールドT「そりやぁ、有菜農場1の猛牛だもん、負けることなんてあるわけないだろ。」


ゴールドTと六介は何か勘違いをしているような気がしつつも、とりあえず笑っていた。そこに、岩手8の9、又の名を広牛・南部鉄器・江刺という(雄)牛が、やってきて、ゴールドTに語った。



8の9「おめぇ、去年一回戦で敗退してんのに、優勝狙うのか?」



痛いところを突かれ、腹を立てたゴールドTは、



「去年はたまたま相手が悪かっただけだし。」



と、反論し、さらに、



「お前なんか、何もしないで、女の子とイチャイチャして、そんでもって種付けしてるだけの下衆ゲス野郎じゃじゃねぇか。」



と怒り散らした。



しかし、ゴールドTの言葉を聞いた岩手8の9は、ふと、自分の行いを振り返る。



平成19年、名牛の遺伝子をいくつも合わせ持つ仔として広い岩手ふるさとの大地に産み落とされたのち、気付かぬうちに大人になった頃にはす既に欲の限りを尽くす様な生活をしていた。何をどうしたのかはここでは語らないが、岩手8の9の子供の数は、軽く1万は越すだろう。



そしてある時、自分の乗っていたトラックが横転。そのショックで命を落とし、この島の有菜農場に異世界転移してきた。それからというもの、8の9は相変わらず淫らな生活をし、有菜農場に居るほとんどの牛と肉体関係を持つようになった。


だがしかし、岩手8の9、ふと思いつく



「(そんな自分も、先祖の中には山形村(ここでは、現在の岩手県久慈市の一部地域のことを言う)で闘牛をやってた牛がいるんじゃないか)」




ゴールドT「おい8の9、何ぼやっとしてんだ?」



8の9「俺も出るか…。」



何かに気づいたゴールドTが、8の9に問いかける。



ゴールドT「8の9、今なんて言った?」



そして8の9は言った。



8の9「俺もそのなんたら闘牛大会に出る!!!」                        


一同、衝撃が走る。しかし、偶然にも通りかかった魔法使いのヌコサが、8の9に言った



ヌコサ「やめときな。あんた、多分ぶっ飛ばされるから。」



一瞬、全員が言葉を詰まらせた。しかし、ゴールドTは、8の9の何かに気づいたのか、



ゴールドT「いや、もしかしたら、お前は俺と同じ土俵に立てるかもしれない。」



と言い、続けて、



ゴールドT「この闘牛大会、最大の敵は、金鳴かねなきゴールド牧場のスーパーゴールドだ。そいつは俺が倒す!!!」



だが、ここで、ヌコサが突っ込む。



ヌコサ「スーパーゴールドは去年ゴールドT(あんた)が負けた牛じゃないの。」



ゴールドT「それは去年の話だ!今年は必ずスーパーゴールドに勝って見せてや。」



と、ヌコサに豪語した。



ゴールドT『そして・・・8の9(お前)数年前、お前が転移してきたのを最初に見つけた恩を今でも引きずっているのか、俺とまだ一度もやり合ってなかったな。せっかくの機会だ、お前の実力、見せてもらうぜ。」



ゴールドTは、そう、8の9に言い放った。






しかし、今回の闘牛大会では、予想外のことが行くいつも起こることを、まだ有菜農場のメンバーは、まだ知らずにいた。

闘牛大会に出ることが決まったふたり。果たして有菜農場から優勝者が排出されるのか!!!


※次回もこの小説で投稿を行います。




ーお知らせー


旧なろう版最後の投稿ストーリー群です。この闘牛大会が終わり次第、この小説の投稿は終了とし、『新・ヌコサの島守(仮)』へ移行する準備を開始するため、しばらく活動をおやすみさせていただきます。




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