ヌコサ伝 第1話 ヌコサ誕生〜悲劇と出会い
ヌコサは、大陸の海辺の街で生まれた。
その後、妹が一人生まれて、4人家族で暮らしていた。
しかし、ヌコサが言葉を話せるようになったぐらいの頃の話。
ある夜、家族で海辺を歩いていると、後ろから何かが追ってくる様な気配がして、振り返ってみると、大きな魔物が一家を襲ってきたのである。
咄嗟に父親が家族を匿うが、魔物は父親を一撃で殺してしまった。
「逃げて。」
母親の叫び声が聞こえ、ヌコサは無心に走り出した。
ヌコサは、家族を捨て、ただ必死に走り続けた。
どのくらい走っただろう。気づけば夜が明けていた。
ヌコサはその時、どこかの港町にいるようだ。
妹とはぐれ、行先を見失ったヌコサに、一人の少年が話しかけた。
(???)「やあ、ここで何をしているんだい?」
ヌコサは少年の問いに対し、
(ヌコサ)「お父さん死んじゃった。」
と、答えた。
(???)「え?」
少年が聞き返すも、
(ヌコサ)「お父さん死んじゃったの。」
ヌコサは、父親が死んだと口にした。
少年は、家族を探してあげようと、
(???)「じゃあお母さんは生きているの?」
と、問いかけたものの、
(ヌコサ)「お母とはぐれちゃって…今頃死んじゃってるんじゃないかな。」
ヌコサは絶望的な表情で少年に伝えた。
少年は、少し考えた末、自分の家に連れていくことにした。
(???)「じゃあ僕の家に行こうか。」
(ヌコサ)「へ?お家?…うん。」
ヌコサは少年の提案に少し動揺するも、帰る場所のないヌコサは、屋根の下に連れてってくれると感じ、とりあえず応じてみることにした。
そして、少年は、こう話した。
「僕の名前は白里 霧潮ここから少し飛んで先にある、アリカベ向島に住んでいる、そろばんの得意な魔法使いさ。」
白里は、ヌコサを箒に乗せ、海に向かって飛び出した。




