表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヌコサの島守  作者: 舵 登山
始章
40/75

結界に入るベコ

 ヌコサは、農場を営む有菜ありな 芝郎しばろうの牧草地を借りて、結界魔術の練習をしていた。


 


 この日は、内部の自分の姿を隠す結界を張っていたのだが、そこに南部鉄器という名前の牛が一匹入り込んできた。




と、ここで、南部鉄器の説明をしよう。


・正式名称は、広牛ひろうし南部鉄器なんぶてっき江刺えさし

・品種は日本短角種。年齢は12歳の種牛

・一見ただの牛だが、催眠術が効かないという特殊能力を持っている。

・また、素人が入ることのできない結界内に出入りすることができるという特性も持っている。




「ようヌコサ。今日はどったな結界を張ってらが?」


勝手に結界内に入り込んできた南部鉄器は、ヌコサに問いかけた。


「今日は内部に居る人物を、外から見えなくする結界よ。あなた以外わたしの存在に気づいていないでしょ?」


ヌコサはそう返答した。


「んだんだ。見えね。」


南部鉄器もそう反応した。



「で、どうするの?ここにいてもただ退屈なだけだけど。」


逆にヌコサが問いかけた。それに対し、南部鉄器は、


「ああ、もう出るよ。お前、今日これ練習なんだべ?んだば頑張ってな。」


と言って、結界の外に出ていった。





 さて、問題なのは、その後の南部鉄器の行動である。


南部鉄器は、ヌコサが結界を張っている場所を知っている。


そのため、他の牛たちに、


「ここさヌコサが結界を張って、姿すがた隠してらぞ。」


と、伝えてヌコサが出て来るのを待ち構えていた。



そして、ヌコサが結界を解除した時、そこには、


「待ってました。」


と、いう表情をした牛が数頭、群れになっていた。


それを見て、ヌコサは恥ずかしそうに、


「あいつ、ここでわたしが結界を張っていることを教えやがったな。」


と、思いつつ、農場から帰っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ