愛猫の神隠し その3
魔法使いの白里の家の前には、一匹の茶トラの猫がいた。
「やあ、六介の鍛冶屋に通っている白猫を見なかった?」
白里はすかさず問いかけたら、茶トラは、
「ああ、あの白猫はさっき、荒島神社の方向に歩いて行ったよ。」
と、答えた。
「そうなれば、神社に行くべきね。」
3人は、そう言って、神社に行くことにした。
ー荒島神社ー
荒島神社には、巫女の赤木 穂希が、落ち葉を掃除していた。
「穂希。六介の鍛冶屋に通っている白猫を知っている?」
結界魔術師のヌコサが穂希に問いかける。
「うん。知っているけど、3人集まってここに来てどうしたの?」
穂希は、不思議そうに答えた。
「その白猫、鍛冶屋に来なくなっている様で、探ってみあらこの神社に向かっているらしいのよ。」
ヌコサはそう説明した。
「白猫ねぇ。ん?」
穂希は何かを思い出したかのように、祭殿の床下を覗いた。
ヌコサたちも、一緒に覗いてみたら、なんと白猫は手のひらサイズの子猫に母乳を与えていた。
「シロ。小さい子供の世話をしていたんだな。ほれほれ。ああ可愛い子猫だ。」
六介は、白猫とその子供を我が子のように可愛がった。
「まさかこんなところで猫が子供を産んでたとわね。」
神社は和やかな空気に包まれた。
その後、六介は仕事に戻り、何週間かたったころ、白猫はその子供を連れて鍛冶屋にやって来る様になったとさ。




