少女は時を止め... その3
さて、栄田美穂路は白里と別れ、島をうろうろと歩いていた。
砂浜を歩いていると、そこには結界魔術師のヌコサがいた。
どうやら魔法陣の調整をしているようだ。
「あら、お悩みのようで。」
美穂路はヌコサに話かけた。
「ああ、結界の調子が悪くて…。これは、時間の流れがこの近く…この島か。…で乱れた様ね。」
ヌコサはそうつぶやいた。そして、
「君、なんていうの?」
「私は栄田さかえだ 美穂路みほろ。時の魔術師よ。」
「そう。わたしはヌコサ。結界魔術師とかをやっているよ。」
と、会話を交わした。
「時の魔術師って…。」
ヌコサが美穂路に問いかけた。
「私はこの時の泉ビンを使って、時を止めることができるの。」
美穂路は答えた。
結界は、時の流れが乱れると調子が悪くなり、多くの場合、壊れてしまうことが多い。
そのため、魔法使いはそのような能力者に出くわした時はその都度対策を練る必要がある。
「じゃあ、今ここで時を止めてみて。」
ヌコサは美穂路に話しかけた。
「うん、じゃあ。」
美穂路は時の泉ビンの蓋を閉じて、時を止めた。
そして、今いる位置からヌコサの左側に移り、ビンの蓋を開けて時を動かした。
「あ、今瞬間移動したでしょ。」
ヌコサは美穂路の移動にやっと気づいた。
「なるほど。これがときを止める能力か。」
ヌコサは感心した。そして、
「そうだ。今から出す私の攻撃、避けてみなよ。」
と、美穂路に提案した。
「ふふふ、この私に挑戦するようね。良いわ。全部避けて見せるから。」




