海を越えた手紙
島の空には太陽がさんさんと照らす。
この日、魔法使いの 白里 霧潮に、大陸の魔法学校に通う弟の白里 風文から、手紙が届いた。
「兄さん、お元気ですか。
僕は今年の秋、2年に進級しました。
2年にになって、いろいろ大変なこともあるとは思いますが、一生懸命頑張ります。
また、空間魔術クラブの活動も、頑張りますので、応援よろしくお願いします。
魔法学校 ターヤユ魔法課 2年
白里 風文」
どうやら、進級報告のようだ。
白里 霧潮は感心した。
手紙を封筒に戻そうとしたとき、白里は封筒の中に、一枚のプリントが入っていることに気づいた。
「なんだこれは?」
白里がプリントを開くと、空間魔術に関する計算問題が書かれていた。
白里が手紙を見返したところ、その片隅に、
「お兄さん、この封筒の中に入ってるプリントの問題解いてみて。」
と、書かれていた。
その内容を見てみると、
“魔力は十分あるとし、
結界開始魔法を唱え、防御、味方攻撃力上昇、敵攻撃力低下の魔力を結界にを込める。
魔力消費量はそれぞれ、
・結界開始魔法は唱えた時だけ58ポイント消費される。
また、
・味方防御の魔力消費量は毎分1ポイント
・味方攻撃力上昇の魔力消費量は毎分2ポイント
敵攻撃力低下の魔力消費量は毎分3ポイント
とする。
4分間戦闘して消費される魔力は何ポイントか”
という内容だ。
「またこの手の問題か。」
白里 風文は兄に手紙を送るといつもこうして難しい文章で書かれた計算問題を送ってくる。
だがしかし、兄はそろばんがとても上手なため、すぐに解き終わってしまう。
「58+4+8+12=82だな」
今回も即答だった。
さてこの直後、偶然結界魔術師のヌコサが白里の家の前を通りかかった。
「いいところにやってきた。」
と、白里はヌコサを呼び止め、先ほどの問題をを見せた。
「なるほど、どれ。」
ヌコサは、問題に書かれた通りに結界を張った。
「答えは82〜3くらいかしら。
でもこれだと魔力の消費が激しいな。」
と言い、プリントの裏に別の結界図を解説付きで書き出した。
"この結界図を示し、結界構築を唱えれば結界が構築される。
ちなみに、この結界の呪文は、味方防御、味方攻撃力上昇、敵攻撃力低下、結界開始である。
魔力消費は5分間で24ポイントである。
作成:ヌコサ"
白里は、それを見て、
「今日も派手な結界を書いてくれたね。、よし、これを風文に送ってやろう。」
と、いい、自信満々の様だ。
白里 霧潮は、ヌコサによる改造結界が付属した問題の答えを弟に届けた。
さて、魔法学校にいる白里 風文に兄からの手紙が届いた
風文はそれを空間魔術クラブに持ってきては、
「兄さんからの手紙が届いたよ!」
と、仲間に伝えた。
風文は、兄からの手紙の表面の計算結果を読み上げるが、4年の先輩が、
「裏面、裏面。」
と言ってくるので、風文が手紙を裏返すと、4年の先輩は、
「スゲぇ、魔力消費量が24ポイントだ。
味方防御は、ターヤユ魔術、味方攻撃力上昇は、煉獄魔術、敵攻撃力低下は、ラナーラリ魔術だ。
そして煉獄魔術の結界開始が、最後にくるのは、珍しい。
これはヌコサさんの魔法か。凄すぎる。」
と、驚いた。
その後、空間魔術クラブの活動は、大いに盛り上がった。
夜になり、風文は、
「そういえば、1年くらい兄さんに会ってないな。
兄さん、また会いたいな。あとヌコサさんにも。」
と、感じながら寮に戻ったとさ。




