戦士は重たい剣を振り下ろす
ある日、島にルンスという戦士がやって来た。
ルンスは海辺を歩いていると、ちょうど魔法使いの白里が魔法の試し撃ちをしていたため、そこに加わってみることにした。
「君はどんな魔法が得意かね?」
「ん?ああ、僕は氷の魔法が得意さ!」
白里が答えると、ルンスが大きな剣を抜いた。
「それではこの私と勝負だ。」
「望むところさ‼︎」
白里は氷の魔法を撃った。
しかし、ルンスは自身に飛んできた氷を剣で真っ二つに切り、同時に白里のほうきも切った。
「ひい、強い。」
白里は震えた。
「面白いことをやっているようね。」
そこに現れたのはヌコサだった。
「その剣、わたしが受け止めて見せよう。」
手ぶらのヌコサが言った。
「(あの女は手ぶらだ。しかしなぜか余裕そうな表情を浮かべている。そうだ、お嬢ちゃんをちょっぴり怖がらせてやろう)」
ルンスは心の中でそう思うと、ヌコサの右隣をめがけて大きく剣を振り落とした。
カチン…
しかしその剣はヌコサの防御結界に弾かれた。
「うむ、三流。自己紹介を忘れていたようだが、わた
しはヌコサ。この島の結界魔術師さ。」
ルンスはあまりの衝撃で背筋が凍った。
「そんな…バカな。俺の剣術が…なぜ…」
ルンスはそんなことを言うので、ヌコサは
「銀河大地のあるところに、あなたよりも剣術に優れている人がいるからたずねてみて。きっとあなたも上手くなるから。」
「ああ、たずねてみるよ。」
その後、ルンスは自分よりも剣術に優れた人間を探す旅に出た。




