表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヌコサの島守  作者: 舵 登山
始章
22/75

バンパイヤは木箱に揺られてやって来る

 魔法使いの白里の家に、かなり大きな木箱が届いた。


その箱には、


   注意:夜9時まで開けないで!


と書いていた。

 

 白里は昼間に開けてはいけない箱を見て不思議に思うも、言われたとうり待つことにした。




 さて、月が輝き出した。夜もだんだん濃くなってゆき、いよいよ木箱を開けるときが来た。


白里は恐る恐る木箱の蓋に手をかける。そして蓋を開けた。


するとなんというこただらう、その中には人のような生き物が入っていた。


が、犬歯がとても鋭い。これはバンパイヤだ。


「僕の流血を吸われてしまう。」


白里は一瞬そう思った。


だがバンパイヤは目を覚ます。


…しかしバンパイヤは白里が想像していたものとは違い、味気ない表情で起き上がった。


「ここはアリカベの向こうの島で、間違いないかね。」


バンパイヤは寝顔で問いかけた。


「い…一応そうだけど、あ…あなたはどうしてここに?」


白里が恐る恐る返答したので、バンパイヤは礼を欠いたと思いつつ、


「ああ、私は千夜(チーヤ)不流吸血(チスワズ)と申します旅をしてい者です。」


と自己紹介をした。だが白里は警戒している。


「で、でも流血を吸いに来たんだろ?」


「いいえ、私はそこら辺に転がっている本のバンパイ

ヤとは異なり、もう何年も流血を吸っていないのでご安心ください。」


バンパイヤは穏やかな表情を見せた。


「旅に来たのならどこへ行くんだい?もしあれだったら案内するけど。」


バンパイヤは白里の問いに対し、


「この島のことはあらかた調べてありますので私一人で十分です。しかし、ご迷惑をおかけし恐縮ではあるものの、朝の三時ころに私がこの木箱に入りますので、そうしたら蓋を閉め、港に持って行ってもらいたいのですがよろしいでしょうか?」


と、言った。


「うん、わかった。」


バンパイヤは白里の家を後にして、月夜の島を歩み出した。

 次回『ヌコサの島守』

   「バンパイヤは月夜の島を歩く」

            お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ