表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヌコサの島守  作者: 舵 登山
始章
15/75

いずれ勇者になるであろう二人 その4

 前回、ヌコサの木刀を折った勇者、狗巻 努。しかし、ヌコサは…

 狗巻 努(いぬまき つとむ)の木刀は、受け身を構えたヌコサの木刀をぽかんと折り、ヌコサの頭に向かおうとした。


「危ない。」


努は心の中でそう思ったが、木刀は、ヌコサの前で、止まっていた。


「き、君は、、、。」


努は少し動揺した。


「わたしはヌコサ。結界魔術師さ。もし、今言ったことが信じられない様ならその銅の剣でわたしを倒してみてはどうかい。」


ヌコサは戦う気満々で、努に言った。


 努は、


「ヌコサが?…でも一度やってみるか。」


と、自身が装備する銅の剣でヌコサに向かって行く。


しかしヌコサは氷系魔法で応戦する。努に無数の氷の塊が飛んでくる。何とか避け切った努は、その銅の剣を大きく振りかざし


「ヤーーーー。」

と振りかざした。


だが、真っ正面からの攻撃で月夜に映えるその見た目は、同時にたくさんの隙を与える。


ヌコサは、

「ああ、そうゆう攻撃か。ならばこうするか。」

と、それなりの防御結界をそれなりの角度で貼った。


 すると努の剣がヌコサを切り付けるもその刃はヌコサに到達せず、防御結界にあたり、ガリガリガリッと滑って地面に突き刺さった。


 「努が危険な状況になっている。」

魔法使いの麦坂 忽房(むぎさか こつふさ)は、勝手にそう思い、ヌコサに炎系の魔法を撃った。


しかし、ヌコサはそちらに振り返ることはなく、だだ手を向けて防御魔法で跳ね飛ばした。


 …あまりの強さに驚いて、忽房は思わず口を開く。


「お前、人間か?」

「ええ、人間よ。」


即答だ。


 努と忽房は、もう戦う気が失せ唖然とした。しかしヌコサは、


「勇者…確かにわたしが努に勝負を仕掛けたとき、わたしがただの村人であるにも関わらず勝負に乗ってくれた。人間に刃物を向けるなんて、とちゅうちょせずに挑戦する勇気が感じられたよ。きっと立派な勇者になれる。その時が来るのはかなりの時間がかかるけど、きっと良い結果が待ってると思うよ。」


と、二人に言った。





 夜は明け、努と忽房は港で船を待っていた。


すると、見送りに来たヌコサが、


「島を出だあと、何をするの。」


と聞いたため、


「俺達は、銀河大地で魔王の情報を集めようと思っている。もしよかったら俺たちと一緒に旅をしないか?」

と、誘った。


しかしヌコサは、


「ごめん、わたしはこの島でやらなきゃいけないことがあるから旅にはついていけない。その代わりこれ。」


ヌコサは、色々な力が込められた茶封筒を、忽房に渡した。


「もしものことがあった時のためにこの封筒を開けると、強力な結界が現れてあんた達を守る様に作ってあるから。」


と説明した。忽房は、

「ありがとう。大事に持っておくよ。」


と言った。




 港に船が到着した。努と忽房は船に乗り込んだ。


そして船は、ヌコサに見送られながら港を離れた。


 勇者による魔王討伐の旅は、今幕を開けたのだ。

勇者の旅立ちをヌコサ港で見送るのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ