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ヌコサの島守  作者: 舵 登山
始章
11/75

白里と二匹の猫の物語3

前回、年寄りのシロクロ猫は突如として命を落とした。しかし、なにか言いたいことがあると、若いトラ猫は言う。

果たしてトラ猫とシロクロ猫が再会するることは、できるのか。そして白里のとった行動とは。

トラ猫は、何かを成し遂げ()()()()()()かのような表情を、向けた。


 白里は、このままにはしてはいけないと思い、冷たくなったシロクロ猫に近寄り、


「いや…もう一度オヤブンに会えるも。…違う、僕が会わせてあげるんだ。」


と言い、シロクロ猫に蘇生魔法をかけ始めた。


シロクロ猫が、まだ冷え切っていないという事に気づいた白里はかすかな希望を信じ、

「蘇れ…蘇れ。」

と、強く願った。


「もう…この猫が蘇ることなんて…。」

ヌコサが動揺するも、白里は諦めずに魔法をかけ続けた。


 すると、シロクロ猫のまぶたが、かすかに動いた。希望がかなった瞬間だ。トラ猫は目を開き、立ち上がった。


 トラ猫は、何か尊いものを拾ったかの様な顔で、シロクロ猫に話しかける。


「オヤブン…オヤブン…。ずっといえてないことがあって…その…。僕はオヤブンに色々なことを教えてくれました。しかしオヤブンは、もうすぐ…。なので、僕がオヤブンのやってきたことを引き継いでもいいで

すか。」


シロクロ猫は、この島のボス猫だった。


歳をとってもみんなから慕われたオヤブンに、トラ猫は、それを引き継ぐと、決意を表したのだ。


「ああ、君も立派になったね。俺はこの様姿になってしまったものだから、後のことは全部君に任せるよ。」


シロクロ猫は、そのように言うと、どこかへてくてくと歩いて行った。


 次の日、シロクロ猫は、灯台の前絵とやって来て、そこで静かに息を引き取った。


ヌコサと白里は、その体の全てのエネルギーを使い果たし、冷え切ったシロクロ猫を墓穴に埋め、静かに手を合わせた。




 …トラ猫は、今では頼もしいボス猫だ。今は亡き“オヤブン”をがっかりさせないよう、日々色々と頑張っているトラ猫を、白里は、そっと応援している。

「白里と、二匹の猫の物語」

は、一旦終わりですが、

『ヌコサの島守』

は、まだまだ続きますので、次回をお楽しみに!。

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