白里と、二匹の猫の物語2
前回、トラ猫にエサをやった白里。そこに集まってきた猫の中に、年寄りのシロクロ猫がいた。
カラスにエサを取られた白里は、はうきに乗って、カラスを追いかけた。
三日後、白里は浜辺を歩いていると、例のトラ猫が、やって来た。しかし、なにか慌てている様子だったので白里は、
「なにかあったの。」
と聞くとトラ猫が、
「オヤブンが…オヤブンが…。」
と言い、こっちにおいでと言う顔を見せた後サササっと走り出した。
白里が追いかけると、岬の灯台の前にたどり着いた。
そこでは、灯台守のヌコサが穴を掘っていたため、白里は何をしているのかと聞いたところ、ヌコサは、
「そこのシロクロが死んでいたのを見て。」
ヌコサは地面を指差した。
そこには、トラ猫が“オヤブン”呼んでいたシロクロの猫が倒れて冷たくなっていた。
ヌコサは話を進める。
「いつもここへやってきてエサをくれと言う顔をするから、よく魚の骨とかをあげていたんだ。それで、このままにするのはかわいそうだから、せめてお墓でも作ってあげようとしているの。」
白里は驚いた。つい三日前までは元気だった猫が、この様な姿になるなんて。
…このように思っていたらトラ猫が、
「待って、オヤブンに言わなきゃいけないことがあるんんだ。…ごめん。もう話せないのは分かっているのに…。」
と言った。
シロクロ猫に言えなかったことがあると、嘆くトラ猫。しかし、白里は、ある行動をするのだった。
次回『ヌコサの島守』
「白里と、二匹の猫の物語3」




