表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

高校を通信制に変えるのって相当お金がかかりますよね、

大学も借金で通うしかないと思うとどうしてもハードルが高くなりますし、

結局"いじめ"とか、学校に行けなくなったこの受け皿ってあるようでないものなんですよね

家に帰っても学校にいても地獄の日々が続いた。

誰も助けてはくれない。

学校は、休みたくても休めない。

出席日数が足りなければ、留年になるからギリギリで受けていた。

教師は、私の状況を知っていたはずだが、とこぞのドラマのように親身になって助けてくれる人はいなかった。

もちろん、成績は以前より下がった。

仲良しだった人たちは、対照的にいい成績をとっていた。

それを見る度に負の感情が私を襲った。

そんな私に別のクラスで私の状況に同情し優しくしてくれた人もいた。

でも、それも長くは続かなかった。

私の心はすでに壊れ果てていたから。

誰かの悪口を言うことを押さえられないくらいに壊れていたからだ。

クラス替えをすれば言いと思う人がいるかもしれないが、それは難しかった。

卒業まで1クラスしかない学科に入ったからだ。

他の学科に入るとしても、出席日数を考えると難しいと担任から言われていた。

卒業まで地獄の中で過ごすしかなかった。

人格が壊れていく私に耐えられなくなった人が他にもいた。

それは、私が大切だった人だ。

そう、彼氏だ。

精神異常者を側で支えるのは正直辛いし厳しい。

大人でも、相当な心の負担でつかれてしまい側から離れていくことを選ぶ人は多い。

これを"情けない""薄情もの""人でなし"と綺麗事を並べる人もいるだろう。

それは、私は違うと思う。

むしろ、防衛本能でもう無理と感じて葛藤の末に離れることを選んだと思う。

だからといって、頭で理解するのと心で理解するのは違う。

彼は、私に別れてほしいと言った。

もちろん嫌だと言った。

でも、彼のお母さんからも諭され頷いた。

その後何回か復縁したいとメールも電話もしたが全て拒否されていた。

今思うと、私の状態が、状態だった為に複雑な気持ちになる。

心の支えを全て失い"死にたい"と何度願って試みたかわからない。

でも、結局全て苦しいのが怖くて最後までできなかった。

ある日の体育の日では、"彼とのデート"についてばらしたあのことペアを組むこともあった。

もちろん教師がペアを組ませたのだ。

ものすごい嫌悪感に襲われながら、一目が怖くて結局そのままで過ごした。

その後は授業が終わりトイレに駆け込んで吐いてその後の授業は受けられなかった。

逃げ場のない日々に疲れて夜は、発狂したように泣き叫び朝が来たら魂が抜けたように学校に通った。

一度お父さんに学校について相談したことがあった。

「学校に行きたくない」

「どうした?」

「休学したい、通信制に行きたい」

「お金は?」

「働きながら通う」

「厳しいし、あと、一年だろ?頑張りなさい」

「……嫌だ」

「わがままいうな、おうちにお金がないのは知ってるだろ?」

「……」

正直お家が火の車というのは知っていた。

それに、まだ、高校生だから大学費用まで借金になることを考えると何もいえなかった。

それからは、卒業まで地獄なような日々を耐えた。

いや、耐えたというよりは日々が過ぎ去るのはひたすらなすがままになっていたという方が正しいだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ