表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/7

3.忌むべき存在を断つために。

今回、短いです(*‘ω‘ *)








 ――今から遥か昔に『人魔戦争』というものがあった。


 端的に言えば、人間と魔族の戦争だ。

 それ以前までは互いに一線を引いていたのだが、何が発端となったのか、双方は武器を持つことになる。そして争いは、人間側の勝利で決着した。


 今回の問題は、それが尾を引いている。

 王家は厳禁としているが、王都ではしばしば奴隷のやり取りが行われていた。そこで売り買いされるのは、基本的に魔族。

 あるいは、リアンのような人間と魔族の血を引く者だった。






「…………それで、リアンは逃げてきたんだね?」

「うん。お母さんが、僕を逃がしてくれたんだ」



 目を覚ました少年から話を聞いて、ボクはどこか暗い気持ちになった。

 淡々と話しているが、リアンの心はもう限界なのだろう。冷静に見えるが、表情というものが完全に掻き消えている。つまり、もう……。



「アネッサさん……」



 そんな少年の姿に、ボクは我慢できずに立ち上がった。

 このまま、放置するわけにはいかない。


 そんなボクの考えを察したらしい。

 アネッサさんは、一つ頷くとこう口にした。



「えぇ、そうね。リアンくんのくれた情報で、場所は特定できそうよ。ダイス様はお帰りになられていないけど、私が特例で認可しましょう」――と。



 彼女の言葉に、拳を握りしめる。

 人の命や尊厳を無視し、貶める行為に肯定できる要素などない。

 ボクは一度深呼吸をしてから、真っすぐに前を向いた。そして――。



「決して、自分の力を過信するわけではありません。でも――」



 瞳の輝きを失った少年を見て。




「ボクが、必ずこの任務を遂行してみせます」





 ギルドの所属して、二回目の暗殺任務。

 今度は頼まれたからではなく、自分の意思で踏み込むのだった。



 


次回、潜入ですね。

たぶん本日中に更新します(*‘ω‘ *)



面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより★★★★★評価など。

創作の励みとなります。


応援よろしくお願いいたします!!

<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(◍•ᴗ•◍) [一言] 奴隷問題を暗殺者ギルドとか……どれだけ殺せば収束するんだろうなぁ、ほんとに 頭の貴族殺しても絶対終わらないじゃん
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ