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4/7

3.ちょっとだけの、手助け。

ここまでで、オープニング。

夕方更新からは、短編以降のお話になります。頑張ります。

応援よろしくお願いいたします!!







 悪徳貴族――デイビッドが暗殺されて数日が経過した。

 後に騎士団が捜索に入り、彼の犯した今までの罪が露わになる。暗殺集団は解体され、方々に散っていった。だがしかし、不思議なことが一点残る。



 いったい、誰がデイビッドを殺したのか。



 民衆の間では、その話題で持ちきりになっていた。

 様々な憶測が飛び交い、中にはその暗殺者を讃える者もいる。あるいは、暗殺という行為自体を忌避する者もいた。

 だが、みなが同意したことがある。


 これによって、更なる悲劇は起こらないだろう――と。




 一人の少女が、王都の中央にある公園で遊んでいた。

 友達もいない彼女は、子供たちの輪から離れた場所にいる。



「どうしたの、お嬢さん?」

「え……?」



 そんな彼女に、一人の年上の少年が声をかけた。

 とても平凡な人物だ。



「みんなと一緒に、遊ぼうよ」

「え、怖いわ。わたし、そんな勇気ないの」



 少女の言葉に、少年は微笑む。

 そして、腰を落として視線を合わせて言うのだった。



「だったら、ボクも一緒に言いに行くよ」

「え? あの、ちょっと……!?」



 少年は、女の子の手を取って子供たちの輪の中に連れて行く。



「みんな、ボクたちも混ぜてくれないかな?」



 そうして、気軽にそう言うのだった。

 すると子供たちは、満面の笑みで答える。



「いいよ、一緒に遊ぼう!」



 少女は次いで、子供たちに手を引かれ。

 気付けば楽しく遊んでいた。




「あぁ、あなたのお陰で助かりました。えっと……?」




 そして、ふと。

 先ほどの少年に感謝を述べようとして、周囲を見渡した。

 だが、首を傾げてしまうのだった。




「あの方は、どのような顔をしていたのでしょうか……?」――と。




 そんな少女を遠くから見て、微笑む少年がいた。



「頑張ってね。キミは、一人じゃないから」



 その少年――リーシャスは小さく、そう言って背を向ける。

 そして、叔父であるダイスと合流して歩き出すのだった……。





 



面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームより★★★★★評価など。

創作の励みとなります。


応援よろしくお願いいたします!!

<(_ _)>

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