ゼロ話
どうも初めましてLie_errorです。
初めて書いたので誤字・脱字など至らないところもあるかと思いますが、どうか温かい目で見ていただけると幸いです。
冷たい雨の降りしきる暗い森の中を一人の少女が駆け抜けている。よく見ると着ている服はボロボロで、ところどころが破け血や泥のようなもので汚れている。日向で微笑んでいればさぞ可愛らしいであろう顔は、恐怖で歪んでおり、手には無骨な銃が握られている。
(逃げなきゃ、早く、早く・・・!)
「きゃっ」
ぬかるんだ地面に足を取られ、少女が転倒する。
膝に血が滲む。転倒した際に足を捻ったらしく動かそうとする度に鈍い痛みがはしる。それでもなおその場から逃れようとする少女に追い打ちをかけるように後ろから追いついてきた人影がもがく少女の背中を踏みつける。
「うあっ」
「もうお終いかい?残念だなぁ。もう少しくらい粘ってくれると思ってたんだけどなぁ。ガッカリだよ。」
そう言いながら人影は容赦なく少女を何度も何度も踏みつける。その度に少女の口からは言葉にならない悲鳴が漏れだす。続いて少女の髪を掴むと乱暴に少女の顔を引き寄せ、自分の顔の近くに持ってくると耳元で囁く。
「君は今から死ぬわけだけど、何か言い残しておきたいことはあるかい?」
「い・・・やだっ、死に・・・た・・ぐな・・・い・・・!」
「へ〜え、そんな表情も出来るんだねぇ。しかも死にたくない、とかwwww いいねぇ君みたいな子僕大好き 。だ・け・ど、いま君を逃がしちゃったら後で怒られるのは僕なんだよなぁ〜。だからごめんね?」
そういうと人影_美しい銀髪の青年は少女を地面に叩きつけ、少女の持っていた銃を拾い上げると銃口を少女の口の中に突っ込んで、笑顔で囁く。
「バイバイ」
暗い暗い森の中に一発の銃声が鳴り響き、そして静かになった。