いつまでもワシは 『恋愛現役』じゃよ~!
ワシの名前は 『中水野 知三郎』じゃ! 87歳で恋愛真っ只中じゃ~!
ワシの好きな女性は 『秋山 良枝さん』歳は、、、56歳で独身じゃ!
どうやら、、、?
旦那さんは、病気で10年前に亡くなったと言っておった!
お子さんも、もう大人になって! 自立して東京とかで一人でやっておると
言っておったな~!
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ワシと良枝さんが会ったのは、、、『老人ホーム』じゃった!
ワシの子供と孫たちが、ワシを老人ホームに入れる事を決めた!
ワシもそれでいいと思っておった。
ばあさんに先立たれて、ワシもえらい落ち込んでいての~!
生きる希望が、見えんようになっておった!
ワシは、ワシは、、、ばあさんを心から愛しておったのじゃ~!
だから、ばあさんが亡くなった時に、ワシの心は空っぽになってもーたわい!
この先、、、どうやって生きていけばいいのか?
わからんようになってしもうた......。
▽
そして、ばあさんが亡くなってワシは、 『老人ホーム』に入った。
案外、ワシが思っていたよりは快適な場所じゃ~!
同じ歳ぐらいの者ばかりだし!
たくさん話すし、たくさん笑う!
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そこに、良枝さんがワシの居る老人ホームで働く事になった!
はじめは、、、【娘】のように感じて見ておったが、、、!?
知らんうちに【一人の女性として】見ておったのじゃ~!
本当に、良枝さんは優しいんじゃよ~!
【例えば...?】
ワシが外に散歩に行きたいから良枝さんに一緒に行ってくれんか?
と聞いたら、、、?
『知三郎さんとお散歩出来るなんて! 私、幸せだわ~!』
『良枝さん...。ワシも嬉しいよ~!』
『おやおや? あそこに綺麗な花が咲いておる! 良枝さん、少し待ってて
くれんかな?』
『えぇ!? 知三郎さん! 危ないから!! やめて!!!』
『ほらほら? 取ってきたぞ~! ほれ! これを良枝さんに!!!』
『知三郎さん! 嬉しい!! ありがとう!!!』
『いいのじゃよ~! 喜んでくれて良かったわい!』
...その時のワシは、良枝さんの喜んだ顔が忘れられん!!!
▽
ワシたちは、少しずつこうやって! 心の距離を縮めたのじゃよ~!
でも、ワシは良枝さんの気持ちを聞いておらん!
自分の気持ちも、良枝さんに伝えておらん!
だから! 勇気を振り絞って良枝さんに 『告白』すると誓ったのじゃ~!
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『良枝さん! ワシと二人きりで散歩に行ってくれんか?』
『もちろん! いいですよ~!』
【よく二人で行く公園に、良枝さんを連れて行った。】
『なぁ~良枝さん?』
『はい。』
『実は、、、ワシは良枝さんの事が...。』
『えぇ!?』
『ワシは、良枝さんの事が好きなんじゃ~! 良かったら? ワシと付き合って
くれんかの~!』
『えぇ!? 知三郎さん...。少し、、、考えさせてください。』
『あぁ~もちろん! よー考えておくれ!』
...そうやって! ワシは、良枝さんに告白した。
▽
そして、、、良枝さんから返事を聞かせてもらう日が来た!
【ワシが良枝さんに好きと告白した公園に二人で、、、。】
『知三郎さんに、好きと言われて嬉しかったんです。』
『うんうん。』
『でも、私には亡くなった夫がまだ、忘れられなくて......。』
『別に、忘れんでもええよ~! 好きでいればいいのじゃ~!』
『知三郎さん! ありがとう!!』
『良枝さん!』
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...と言う事で! ワシと良枝さんは付き合いだした。
この歳になって! まだまだ、 『恋愛』が出来ると思ってもみんかった!
いつまでも、 『恋愛現役』じゃ~!
『毎日、ワシは良枝さんと一緒に居れて幸せじゃよ~!』
最後までお読みいただきありがとうございます。