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いつまでもワシは 『恋愛現役』じゃよ~!

作者: 七瀬

ワシの名前は 『中水野 知三郎』じゃ! 87歳で恋愛真っ只中じゃ~!

ワシの好きな女性は 『秋山 良枝さん』歳は、、、56歳で独身じゃ!


どうやら、、、?


旦那さんは、病気で10年前に亡くなったと言っておった!

お子さんも、もう大人になって! 自立して東京とかで一人でやっておると

言っておったな~!



ワシと良枝さんが会ったのは、、、『老人ホーム』じゃった!

ワシの子供と孫たちが、ワシを老人ホームに入れる事を決めた!

ワシもそれでいいと思っておった。


ばあさんに先立たれて、ワシもえらい落ち込んでいての~!

生きる希望が、見えんようになっておった!


ワシは、ワシは、、、ばあさんを心から愛しておったのじゃ~!

だから、ばあさんが亡くなった時に、ワシの心は空っぽになってもーたわい!

この先、、、どうやって生きていけばいいのか?

わからんようになってしもうた......。



そして、ばあさんが亡くなってワシは、 『老人ホーム』に入った。

案外、ワシが思っていたよりは快適な場所じゃ~!

同じ歳ぐらいの者ばかりだし!

たくさん話すし、たくさん笑う!



そこに、良枝さんがワシの居る老人ホームで働く事になった!

はじめは、、、【娘】のように感じて見ておったが、、、!?


知らんうちに【一人の女性として】見ておったのじゃ~!

本当に、良枝さんは優しいんじゃよ~!


【例えば...?】


ワシが外に散歩に行きたいから良枝さんに一緒に行ってくれんか?

と聞いたら、、、?


『知三郎さんとお散歩出来るなんて! 私、幸せだわ~!』

『良枝さん...。ワシも嬉しいよ~!』


『おやおや? あそこに綺麗な花が咲いておる! 良枝さん、少し待ってて

くれんかな?』

『えぇ!? 知三郎さん! 危ないから!! やめて!!!』

『ほらほら? 取ってきたぞ~! ほれ! これを良枝さんに!!!』

『知三郎さん! 嬉しい!! ありがとう!!!』

『いいのじゃよ~! 喜んでくれて良かったわい!』


...その時のワシは、良枝さんの喜んだ顔が忘れられん!!!



ワシたちは、少しずつこうやって! 心の距離を縮めたのじゃよ~!

でも、ワシは良枝さんの気持ちを聞いておらん!

自分の気持ちも、良枝さんに伝えておらん!


だから! 勇気を振り絞って良枝さんに 『告白』すると誓ったのじゃ~!



『良枝さん! ワシと二人きりで散歩に行ってくれんか?』

『もちろん! いいですよ~!』


【よく二人で行く公園に、良枝さんを連れて行った。】


『なぁ~良枝さん?』

『はい。』

『実は、、、ワシは良枝さんの事が...。』

『えぇ!?』

『ワシは、良枝さんの事が好きなんじゃ~! 良かったら? ワシと付き合って

くれんかの~!』

『えぇ!? 知三郎さん...。少し、、、考えさせてください。』

『あぁ~もちろん! よー考えておくれ!』


...そうやって! ワシは、良枝さんに告白した。



そして、、、良枝さんから返事を聞かせてもらう日が来た!


【ワシが良枝さんに好きと告白した公園に二人で、、、。】


『知三郎さんに、好きと言われて嬉しかったんです。』

『うんうん。』

『でも、私には亡くなった夫がまだ、忘れられなくて......。』

『別に、忘れんでもええよ~! 好きでいればいいのじゃ~!』

『知三郎さん! ありがとう!!』

『良枝さん!』



...と言う事で! ワシと良枝さんは付き合いだした。

この歳になって! まだまだ、 『恋愛』が出来ると思ってもみんかった!

いつまでも、 『恋愛現役』じゃ~!



『毎日、ワシは良枝さんと一緒に居れて幸せじゃよ~!』



最後までお読みいただきありがとうございます。

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