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六十糎水槽(詩集)  作者: 桂川 昇
5/5

ラストリゾート




スーツを投げ捨てる

ネクタイを緩める

冷えたビールを一口あおる

それが楽園への切符


パソコンを開く

白い画面、一文字、一文字世界を築く

最後ラスト楽園リゾート

私だけの世界


雄々しい英雄が猛り

麗しい姫君が微笑み

巨大な竜が吠え

女神が優しく包み込む


白い画面に、一文字、一文字世界を綴る

最後ラスト楽園リゾート

私だけの世界


硝煙が煙り

発動機が唸り

巨大な砲が吠え

星々を船が渡る


回る酔いにボンヤリとしながら、白い画面に

ただ、ひたすらに最後ラスト楽園リゾートを刻み込む

私だけの世界を


そして、少し寂しくなって

ネットの海に楽園を解き放つのだ

誇らしく、とても誇らしく

そして、酷く寂しくなって


冷たい床の心地よさに、目を閉じて眠りにつき

そして楽園から追放されるのだ

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