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六十糎水槽(詩集)  作者: 桂川 昇
2/5

電気じかけのミズスマシ

パチンとスイッチを入れる

クルリクルリと床の上を回り出す

ドシンと壁にあたっておりかえし

物言いたげに私の足をコツンとつつき


身のうちに蓄えた電力が尽きるまで

クルリクルリと床の上を回り続ける


留守番を頼んで出かけると

コードに絡まってビープ音を鳴らし

洗濯物を干していると

玄関のたたきから転がり落ち唸り


身のうちに蓄えた電力が尽きるまで

クルリクルリと床の上を回り続ける


そんな電気じかけのマヌケなミズスマシ

そんなキミになぜだか私は時々勇気づけられるのだ


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