りんごのなる島3(最終回)
「田中さん。起きてください」
耳元で急に大声が聞こえる。今まで聞いたことのない声だ。
目がさめると、そこは海のど真ん中ではなかった。病院だった。
大部屋ではなくて、個室だった。人間はベッドの上に寝かされていて、体には点滴をされている。体のいくつかに包帯が巻かれていた。まさにけが人の格好だ。
「私は、なんでここにいるのですか?」
そばにいた看護士に聞いてみた。
「田中さん。あなたは豪華客船に乗っていたのですが、船が沈没してしまったのです。船に備え付けてあった緊急用のボートで脱出したのです。ですが、その後、嵐にあい、気を失ってしまったのです。運良く海上保安庁に発見されて、この病院に運ばれたのです」
「あ、そういえば」
人間はすべてを思い出した。あの嵐の時に自分がボートに必死にしがみついていた。
すると、くじらとりんごの木との出会いは一体なんだったのだろうか。
クジラやりんごの木がしゃべるわけがないのだ。それなのに、記憶では、私は彼らとしゃべっていた。
現実での出来事とは考えられない。夢だったのだろうか。
夢と考えた方が納得のいく説明だ。おそらく、嵐に遭って、気を失った時に、夢でも見たのだろう。夢の中なら、くじらやりんごの木がしゃべってもおかしくはない。
しかし、気になるのは、くじらとりんごの木の最後に言っていた言葉。この言葉は人間の頭から全然離れなかった。
くじらやりんごの木との出会いが夢だったとしても、私があの時、感じたことは本当だ。
自然は破壊されつづけているし、自分を含めて人間全ては自然に取ってみれば加害者だ。フロンガスによって、オゾン層はどんどん破壊し尽くされて、オゾンホールは増えている。これからどんどん地球温暖化は進み、環境破壊は進むだろう。
このままではいけないのだと思った。
人間のけがは1月もすれば、完治した。無事病院を退院した。
その後、人間は環境保護の活動を開始した。人間の活躍もあって、徐々に地球環境は改善に向かっていたのでした。
数年前に完成させた作品です。絵本に挑戦したと思って作ってみた作品でした。しかし、今見ると、かなり話の展開が強引な気がする。しかも。まさかのXX落ちです。




