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クスノキさん  作者: 昼行灯
ローラン勇者編
85/86

085:さよなら

魔神ランディが来るらしい


近くに駐屯していたローラン軍が国境砦に集結している

カーライル軍は既に撤退したらしい、ローランの勇者がローランを潰すのだから

助ける義理も無い、逆にどうぞよろしくと言いたいくらいだろう。


なぜローランの勇者がカーライルの街に居たんだという話にもなっているらしい

まだ両国の王子が死んだことは発表されていない


ゲヘンナの街は当初特に混乱は無かった

しばらく前勇者ランディがお忍びでこの街に来ていることは噂になっていたからだ

第一王子と勇者に付き従うメイドの話もまことしやかに囁かれていた

10年だ、勇者と共に消える娘の噂を知らないものはほとんど居ない

しかしメイドが付き従うときは何も起こらない、これも周知の事実


しかし、

ナラカの街が壊滅したという話と共にさまざまな噂が飛び交うなか

ナラカの街手前で野宿していた行商達により実際に起こったことが伝わる

商人だ、当然鑑定スキル持ちがいる、勇者ランディは魔神ランディになっていた

王子はどうしたのだ?メイドはどうなったのだ?

とうとう本当に狂ったのか、勇者ではなくなったのか?

ゲヘンナの街は混乱を極める、どう考えても勇者はここを通るのだから


その時、領主と冒険者ギルドから発表がある

勇者ランディが通り過ぎるまでの間、全住民の街からの退去

この街も壊滅するのか?国境で軍がどうにかするだろう


冒険者は手伝わないのか?

手伝うわけが無い、冒険者ギルドは独自に斥候を放っている

高レベル鑑定持ちだ、実のところユインなのだが

勇者ランディのステータスまで確認している、化け物だ

確認されている魔王達が束になってもかなわない、まさしく魔神だ

当然国には知らせない、国軍には国境砦で時間を稼いでもらう

冒険者ギルドが第一に考えるのは、冒険者の安全、次に支部のある街

国など一番最後だ、迷宮の覇権争いをする相手は

滅びない程度に衰退してもらったほうが良い




昼も夜も無い混乱の中、いつもと変わらない佇まいの魔道具屋

「こんばんは」

「いらっしゃい」

「なんのようだい?」

仲良く隣同士で座ってこちらを見ている

仲良いんですね、年齢関係なくするともしかして姉妹なんじゃないの?

むむ、いかん!、鑑定はしないからな!

「この前カーラさんが使った転移の魔道具って売り物としてあるんですか?」

「あれは、売り物じゃないねうちの秘伝さね」

「ですよね便利過ぎますもんね」

保険として欲しかったが、まあ無理か

「なんだい、ウソツキさんは戦うつもりあるのかい?」

「ないですよ?」

「ふうん、ひとつだけなら譲ってやってもいいよ」

「戦いませんよ?」

「せんべつさね、もう会うことも無いんだろう?」

そうだね、もう会うこと無いかもな

「じゃあ、遠慮無くいただきます」

「白金貨1枚だね」

「え?お金取るんですか、せんべつでしょ」

「ウソツキさんからの私達へのせんべつさね」

ちがくね?それ

まあ、もう会うことも無いのでアイテムボックスに入れておいたスキルの巻物を売ることにする

鑑定とかの売るとやばいんで取っておいたやつだ、おそらくこの機会を逃すともう売れないしな

「なんだかねえ」

といいながら買い取ってくれた、流石にお金だけだと払いきれないので

他にも役に立ちそうな魔道具を代金の代わりとしていただいた

勇者の情報を聞くのも忘れない、おそらくこの人達が一番情報を持っている


なんだか、知らないほうがいいようなことまで知ってしまった

メイドのパティさん自分の命で勇者の隷属の呪縛開放とか

なんだかなあ、全てがすれ違った結果がこれか、いやわかっていた結果か

カーレラばあさん確信犯だろ?、まあやれるだけやるけどね


「達者でな」

「アヤを大事にするんだよ」

なんかいい感じなこといってるけど明日アヤとクロ連れてもう1回来るよ?




夜の深くなってきているが喧騒の収まらない大通りから宿に入る

「おかえりクスノキさん、アヤちゃんとクロちゃんはもう部屋に戻ってるよ」

宿の女将マルアさんだ、ちょっと疲れた顔をしている

「ただいま、わかりました」

「すまないねえ、宿代の精算いまするかい?」

宿は明日で閉めるとのことだ、避難しなくちゃならないからね

「あ、いいですよこれから大変でしょうし少ないですけど取っておいてください」

「いいのかい、すまないねえ」

「明日のお弁当豪勢にしてくださいね」

笑いかけながら部屋へ向かう


(あるじ)、ランクアップしたぞ!」

「しました」

クロとアヤが嬉しそうに報告する

「よく頑張りました、褒めて使わす」

「偉そうだぞ主!」

嬉しそうにクロが突っ込んでくる、突撃ないと微妙に遅いね?


クロに魔闘術5とブレス(炎、石化)を戻す

「少ないぞ主!」てしてし

「戦うんですか?」

「うーん、一応ね、勝てそうに無かったら全力で逃げるのでそのつもりでね」

「主に勝てるやつなどいるわけないだろう!」

クロがローブの中にもぐりこんで来る、恥かしいなら言うなよ?

「君達にもやってもらうことあるので説明するね」

「はい」

「まかせろ?」

まかせた?


街を出る前にカーレラばあさんやユインさんに挨拶をする

ユインさんちょっとやつれたね?忙しかったのかな




国境砦の軍は、足止めにもならなかった

ランディに近づけないのだ、紅蓮魔法による強力なダメージフィールド

放たれた矢は燃え尽き、魔法は消え兵も燃える

ただランディが歩んだだけで軍が全滅、何もせずただ歩むだけで全てが灰燼と帰す

誰も止められない歩く災厄、魔神ランディ



「ランディ様」

街道の先に佇むメイド姿の女性が1人

「パ、ティ?」

嬉しそうに微笑む







「パティ!生きてたんだね、探したんだよ、もう!」

ランディが、嬉しそうに駆け寄る、パティが苦しそうに顔を歪める

「あ、ごめん」

紅蓮魔法を解除する、ほっとした顔のパティに近づく


「もう、パティったらビックリさせちゃってさ!」

やさしく抱きしめ、る

「あ、、、れ?」

自分の胸元を見つめる、ランディの胸には童子切の刃が刺さる

--------------------------------------------------------------------------------------

名前:ランディ グレンフェル

種族:人族 性別:男 年齢:27

職業:紅蓮の魔神

HP:8000/8000 MP:6000/6000

STR:6500 DEX:4000 AGI:4000 INT:3000

SP :0

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス

    (武技)魔剣術5

    (技) 強化5、魔体術5

    (魔法)紅蓮魔法、氷魔法5、浄化魔法

    (自動)復活、統率5


装備:レーヴァテイン

   炎のマント+5

   聖なる鎧+5


名前:クスノキ サトル

種族:人族 性別:男 年齢:25

職業:英雄

HP:5000/5000 MP:5001/5001

STR:3000 DEX:5000 AGI:5000 INT:3000

SP :0

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス

    (武技)刀術、魔槍術5、魔弓術5

    (技) 解析、幻影、スキル強奪5、魔体術5、連続魔法

        罠解除5、強化5、時間魔法

    (魔法)氷魔法5、雷魔法5、光魔法5、炎魔法5、鉄魔法5

        混沌魔法1、空間魔法5、召喚魔法5(死霊)

    (魔物)威圧、変幻、狂化、攻撃力強化、防御力強化、吸命

        クリティカル、吸精、突撃、叫び、擬態

        ブレス(氷、雷、毒)

    (自動)再生5、気配察知5、統率5、状態異常耐性5、魔法耐性5

    (生産)錬金5


装備:ウサギの尻尾

   死の指輪

   童子切+8

   死のローブ+6

   防御のベスト+6

   玄武の籠手(左)+5


お金:金貨507700枚(+500000)


使い魔:クロ

スキル:(武技)魔闘術5

    (魔物)ブレス(炎、石化)


装備:ウサギの尻尾


名前:クチキ アヤ

種族:人族 性別:女 年齢:18

職業:勇者

HP:3000/3000 MP:3000/3000

STR:2000 DEX:2000 AGI:2000 INT:2000

SP :0

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス

    (武技)魔剣術1、魔槍術1、魔闘術1、魔弓術4

    (技) 解析、幻影、スキル強奪5、強化1、魔体術1

    (魔法)炎魔法1、氷魔法3、雷魔法1、鉄魔法1

        光魔法5、闇魔法4、空間魔法5

    (魔物)クリティカル、突撃、狂化

        攻撃力強化、防御力強化、ブレス(炎)

    (自動)気配察知4、再生3、統率2

        毒耐性4、麻痺耐性1、火耐性3

    (生産)錬金4


装備:ウサギの尻尾

   毒の指輪

   破魔の弓+6

   聖なるローブ+5

   玄武の籠手(右)+5

--------------------------------------------------------------------------------------


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