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クスノキさん  作者: 昼行灯
ローラン勇者編
77/86

077:閑話グレン・カーライル

設定回です、名前とか決めました。

だらけてきたので一度いい形で収束させようと思います。

カーライル王国北の辺境より隣国ローランへと続く街道

数年前この街道を少し外れた所に迷宮が見つかった

そして迷宮を取り囲むように新しいナラカという街が出来た


迷宮の管理は基本冒険者ギルドがおこなう

例外として国の名産となるような珍しいアイテムや

迷宮の規模により軍の訓練場として使えそうな場合は

冒険者ギルドとの協議により国の管理となることもある

ナラカの迷宮はまだ新しいということもありどちらが管理するか決まっていない


今街にはカーライル王国軍が駐屯している

迷宮の調査と新兵の訓練という名目で冒険者ギルドからも冒険者を雇い

軍と冒険者による訓練をかねた調査をおこなっている


街に必ず一軒存在する魔道具屋に一見するに20歳を越えたあたりだろうか

そこにいるだけで威圧的な存在感を主張する青年が入っていく

「カーラ久しいな」

旧知の仲なのか青年の発する声は先ほどの威圧感は微塵も感じさせない

「グレン、なんであんたがここにいるんだい?」

「俺の直属の親衛隊を含めた軍の訓練だな、表向きはな」

「本当は?」

「中央にいるとローランとの小競り合いに引っ張り出されそうだったんでな

 負ける戦に出る気はないからな、逃げてきた」

「ああ、両軍がローランの狂った勇者に全滅させられたあれかい?」

「勇者を2人召喚できたので軍の一部が調子付いてな、まったく」


「その勇者さんは今は1人なんじゃないのかい?」

「ああ、お前アヤと親しかったんだろ?どうなっているんだ」

「あんたは随分恐れられていたみたいだけど?」

「気に入ってしまってな、強引に俺のものにしようとした」

「強引にね、昔からあんたは色々間違っているよ?まあ指摘する人がいないんだろうけどね」


「グレン、あんたのことだもう大体わかっているんだろう?」

「ああ、30Fでボスにより全滅か何ものかの手にかかったらしいというところまでは」

「あの時期はローランの勇者探索隊がうろちょろしてたからね」

「隷属の呪縛が切れたのは確認している、中央では既に亡くなったものとして処理しているが

 隷属の呪縛、お前ならどうにかできるよな?」

今までの雰囲気から一変し凄まじい威圧感がカーラにあびせられる

「ああ、だからなんだい?」

下手な返答は許さないという圧力に特に気にした風もなく応える

「・・・」

「・・・」



「ふぅ、ところでカーラ、前も言ったが俺のものにならないか?」

「あ゛? お前さん、1回死んだほうがいいと思うんだがね?」

「なんでだ?」

「・・・お帰りはあちらだよ!」

半眼のカーラが扉を指差す、もう片方の手はしっしと追い払うように振られている


「なにか気に障ることでもいったのか?」

自覚のない王子は、ううむと悩みながら親衛隊の待つ場所へ歩いていく



カーラとは王都に出店していた時の昔馴染みだ、

魔道具屋一族の怖さを知らないバカが無理やりカーラを自分のものにしようとして

一族ごと消された、俺も手を貸した口だが

貴族には全てが自分の思い通りになると思っているやつが多過ぎる

おかげで今王都には魔道具屋が存在しない、迷惑な話だ

まあ、王都から魔道具屋が手を引いたのはそれだけではないのだろうが


宮廷魔術師筆頭が新しい者になってからわが国はきな臭い

勇者召喚もそうだ、召喚のために国が魔力素養のある奴隷を徴収した

しかも召喚で全て死なせ術者の本人まで死ぬという始末だ

本人の死に関しては何か裏があるらしいが、何もつかめなかった


勇者が2人召喚できたことで軍閥の貴族が勢いづく

今まで手を出せなかった勇者ランディを有するローラン王国に侵攻するという

宮廷魔術師は軍閥の子飼いらしいが、いいように使われているのはどちらなのか


おそらくローランとの戦争は避けられない、しかもこのままでいけばわが国は負ける

幸いなのか勇者が1人減ったことでいま少しの猶予が生まれた


どう動くか

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ローラン王国

国王  :フレデリック・ローラン

第一王子:エリック・ローラン

第一王女:イレーヌ・ローラン

第二王子:アルフォンス・ローラン

第二王女:レオノーラ・ローラン

第三王子:没


勇者:ランディ・グレンフェル

従者:パティ


始まりの街:ゲヘンナ

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カーライル王国

国王  :アリアス・カーライル

第一王子:グレン・カーライル


勇者:金田 大樹

勇者:朽木 綾(死亡)


辺境の街:ナラカ

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風呂敷を目一杯広げているだけにも見えるよね!

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