073:休日
毛布がもぞもぞ動く、ばふっ!
毛布ごと押さえつけてわしゃわしゃの刑です。
「に゛ゃー!」
流石に同じ布団で気づかないわけが無い、もう少し寝てなさい
アヤは昨日初めて人を殺したらしい
大丈夫といっていたが、そんなわけあるはずも無く
クロの強引な進めもあり一緒に寝た、最初のケアが大事なのです。
少なくない召喚された者がおかしくなるのはこの辺りからだと思う
まともだからおかしくなるのか、おかしいからまともでいられるのか
ん、寝たという所を詳しく?、断る!
「おはようございます」
「ああ、おはようさん、もう少し寝てていいよ」
「はい」
んー、今日は一日ゆっくりしようかね
「主、迷宮行かんのか?」
「今日は、お休みです、クロはどこか行きたいとこある?」
「迷宮?」
迷宮ネコめ!
「アヤはどこか行きたいとこある?」
「あ、甘いものが食べたいです」
「甘いものかあ、そういえば全然食べてないな、というかこの世界にあるのか?」
「アヤ、それは肉より強いのか?」
「うん、お肉とは別の意味で強いと思うよ、王宮居た時ケーキ出ました」
「ケーキとかあるのか、んーこの街だとどこで食べられるんだろうか」
「ギルドの女性職員の方がクッキー持ってたので、聞けばわかるかも知れません」
「えー、ギルド職員怖いじゃん?」
「うむ、Sランクだしな!、クッキーってあのパサパサのか?」
「うん、クッキーはミルクにつけるとおいしくなるよ?」
「おお!主ギルドにいこう!」
「えー?、あ、マルアさんに聞けばわかるんじゃないかな?」
「おや、今日は随分ゆっくりなんだね?」
お昼少し前に下に降りていったところマルアさんに声をかけられた
「ええ、軽く食事できますか?」
「はいよ、ちょっとまってな」
軽食を持ってきてくれたマルアさんに聞く
「この街で、甘いもの食べるとしたらどこ行けばいいですか?」
「そうだねえ、あれ?管理迷宮の周りに何軒かあったと思うけど、行ったこと無いかい?」
「ん?んー、あ、もしかして昼間しかやってないとかですか?」
「ああ、そういうことかい、確かにあんたが出て行く時間と帰ってくる時間じゃ店はやってないね」
そういや、屋台とかでしか買い物してなかったな
もしかして管理迷宮の建物の周りに喫茶店とかケーキ屋とかあるのか?
「お金に余裕があるなら、南門のほうに行けば貴族御用達の店とかあるよ」
貴族御用達か何か起きそうだよね、行くにしてもこの服装じゃ無理かね
「お金はあるし、ちゃんとした服買って貴族の店とか行ってみるかね」
(主、我も入れるのか?)
「どうだろ、まあだめならお持ち帰りして、ここで食べればいいさ」
ローブは脱ぐ気はないから服調えてもあまり変わらない気もするけど
俺の死のローブは黒で、アヤの聖なるローブは白に金糸の刺繍
俺のは頭に死という文字が付くが王の着てた装備だし
アヤのは、聖女仕様の聖なる装備だしな、このままでも問題ない気もするけど
中の服はもうちょっと綺麗なものにしたほうがいいか、街用普段着だな
しかし、普段幻影で目立たないようにしているから気にしてなかったが
何もなしの状態だと白と黒とネコとか、凄い目立つな
「こんにちは」
「こんにちは」
「いらっしゃい、洒落た服着てるね今日は冒険者は休みかい?」
服屋で出来合いの服を買いカーレラばあさんのところに寄ってみた
「ええ、今日はお休みです、ところで魔力溜められる宝石か何かありますか?」
「あるけど、ひとつにつきMP50しか溜められないよ、それでもいいかい?」
50か、たしか再生5でそれくらい回復するからな溜める意味が無い
「やっぱりいいです、ところで何かいい装備か何かありませんか?」
「無いねえ、逆に何かいらない装備を売ってほしいくらいだよ
スキルの巻物でもいいよ出所不問で適正価格で買取させてもらうよ?」
手裏剣とか売るか?めちゃくちゃいっぱいあるし、いや腐っても「?ぶき」だしな
また何かいわれそうだしやめておこう。
「うーん、特に売れるものは無いですね、じゃあ失礼します」
「ああ、またおいで」
南へ向かうにつれ街並みが綺麗というか豪華になってくる
道すがら目に付く店に入り色々と買い物をする。
流石に貴族様達が買いに来る店だからか、珍しいものも多い
魔法の鞄のおかげなのか持ち帰りできる店も結構多い
「クロは魚より肉のほうが好きなのか?」
「うむ、骨が邪魔なのだ、なぜ魚が好きだと思うのだ?」
「ネコだから?」
「?」
あれ?ネコが魚好きってのは知識として間違っているのか?
貴族らしき人達と何回かすれ違うが、何も問題は起きない
まあ、あっちは馬車だしな、歩きのこちらとは目線もスピードも違う
しかし、奴隷は走ってついていってるんだな、大変というかなんというか
貴族とか王族は奴隷のことを物として教育されるらしい
こちらで近い認識でいえば絶対服従の犬とかなのかね、猟犬として愛玩犬として
いや、動く人形、玩具かな?お金で買えて飽きたら捨てたり壊したり
まあいいや、やめやめ理解する必要も無いしな
料理やお菓子は思った以上に色々あった、料理に魔法を使うことで色々開発されているらしい
料理に魔法を使えない一般の店とはもう別世界、凄いな魔法料理人!値段も凄いがな!
この街で一番というケーキ屋?に入るでかくて広い、クロも問題ないらしい
(ケーキ甘いな!もぐもぐ)
バカ猫が俺のケーキに顔を突っ込んでいる、宿代一泊分の値段だ、凄いな
(ぶっ!主なにをする!)
おもわず後ろから頭を押してしまった、ざまぁ
「人の物勝手に食うなよ?」
(我と主は一心同体!)
(じゃあ今日からお前の肉串俺が食ってもいいんだよね?)
(それはそれ!これはこれ!だ!)
(意味不明なんだけど?)
(主の物は我の物、我の物は我の物という格言があってだな)
(そんなのないし)
「クロちゃん、これも美味しいよ?」
(おお!)とてとて、ぱく!
(おおお!すっぱくて甘いな!アヤもっとだ!)
「はい、ミルクも飲む?」
(おおおお!アヤはいいやつだな!主、見習え!)
(はいはい、お前あんまりはしゃぐな、目立ってるぞ)
女性店員注目の的だ、まあいいか、貴族達からはクロを認識障害している
女性店員の熱視線に???状態だ、面倒起きるのわかってるからね予防はする
ここに来た収穫は紅茶かな、コーヒーとか緑茶はないのかな?
紅茶があるからお茶系はありそうだな、緑茶の渋みが少し懐かしい
あー、梅干とかも食べたくなってしまった
まったりと過ごしてしまった、取り合えず色々買って帰る
アイテムボックスに入れれば鮮度は落ちないので色々買っておく
お土産も買っておくか、アヤに値が張らずに喜ばれそうなものを選んでもらう
お土産などという風習的なものは無いのか?とか思ったが、ま、気にしない
しかし下手したら、こういう嗜好品はこちらのほうが凄いのかもしれない
料理魔法とかあったりしてね、砂糖とか錬金で作ってたり?
持ち帰り用の入れ物も簡易魔道具ですって、なにそれ?日持ちするようになるの?
数日限定だけど温度も維持するんだって、劣化アイテムボックスじゃんそれ
今日一日で、金貨500枚減った
流石に使いすぎたかな、日本円換算500万円だ
まあいいか、もう装備でお金減ることもないし基本使う当てがないんだよな
じゃ、明日から迷宮さん再会しますか
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名前:クスノキ サトル
種族:人族 性別:男 年齢:25
職業:英雄
HP:3500/3500 MP:3500/3500
STR:2600 DEX:2600 AGI:2600 INT:2600
SP :60
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス
(武技)魔剣術5、魔槍術4、魔弓術5
(技) 解析、幻影、スキル強奪5、魔体術5、連続魔法
(魔法)氷(水)魔法5、雷(風)魔法5、光魔法5、闇魔法5
暗黒魔法4、空間魔法5、召喚魔法5(死霊)
(魔物)威圧、変幻
(自動)再生5、気配察知5、統率5
(生産)錬金5
装備:ウサギの尻尾
死の指輪
童子切+8
死のローブ+6
防御のベスト+6
玄武の籠手
お金:金貨10700枚(-500)
使い魔:クロ
スキル:(武技)魔闘術5
(技) 強化5、時間魔法
(魔法)炎魔法5、鉄魔法5
(魔物)クリティカル、吸精、突撃、叫び、擬態
攻撃力強化、防御力強化、吸命
ブレス(炎、氷、雷、毒、石化)
(自動)状態異常耐性5、魔法耐性5
装備:ウサギの尻尾
名前:クチキ アヤ
種族:人族 性別:女 年齢:18
職業:勇者
HP:1600/1600 MP:1600/1600
STR:600 DEX:1000 AGI:1000 INT:600
SP :0
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス
(武技)剣術3、槍術4、格闘術3、魔弓術1
(技) 索敵4、隠密4、鑑定4、偽装4、肉体強化3
魔力強化4、スキル強奪5
(魔法)火魔法4、氷魔法3、風魔法4、土魔法4
光魔法5、闇魔法3、空間魔法4
(魔物)クリティカル、突撃
攻撃力強化、防御力強化、ブレス(炎)
(自動)気配察知4、再生1
魔力操作5、体術4
毒耐性3、火耐性3
(生産)錬金3
装備:ウサギの尻尾
毒の指輪
破魔の弓+5
聖なるローブ+5
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日常は筆が進まないっすね、難しい




