070:初めての依頼
「アヤ、起きろ朝だぞ」
クロちゃんが毛布の中からもぞもぞ出てくる
「うん」
「主、迷宮行くぞ!」
隣りのベッドにクロちゃんがダイブする、パシッ!空中でキャッチされた!
布団の中に引きずり込まれる
「やーめーろー!むぎゃー!」
「まだ朝じゃないからね?」
「はい」
パシャ
んー、アヤが顔を洗っている、起きるか
しかし、同じ部屋とはずいぶんと思い切ったな、クロがそそのかしたんだろうけど
そのうち同じベッドで寝るんだとか言い出すんだろうな
流石にそうなったら流されてるのか本人の意思なのかはっきりしないとね、
今一よくわかんないんだよな、この状態じゃ湯浴みの時とか気まずいだけだわ
食堂に降り朝食を取る
「んー、この味は久しぶりだな」
クロも専用の皿で食事中だ、よかったな
「同じ料理でも少し味付けが違うんですね、国が違うからでしょうか?」
「どうなんだろうな、料理とかよくわからん、食えればいいみたいな?」
(だからもぐもぐ主はもぐもぐ駄目なのだ!もぐもぐこのもぐもぐ)
「なんで念話で咀嚼音がするの?ねえ?」
(細かいことを気にするなもぐもぐ)
「はいはい、お肉あげるから静かに食べようね?」
もぐもぐこくこくもぐもぐ
「じゃあ、私は野菜あげるね」
(野菜などいらん!!!!)
「じゃあ今日は別行動にします、アヤとクロはギルドで薬草採取の依頼受けて
北門先の草原で薬草採取、余裕があるなら迷宮いっていいよ
だけど潜るのは2階までね、クロが行きたいって言っても行っちゃ駄目だよ?」
「はい」
「主、流石の我でもそんな無謀なことはしないぞ?」
「うん、偉いね?クロはアヤをちゃんとサポートしてやってね?」
「まかせろ?」
うん、疑問系やめようよ?
「主はなにをするんだ?」
「転移の確認だな」
「隣の国の迷宮に設定したやつか?」
「うん、MPどれだけ消費するかわからないから取り合えず俺だけで転移してみる
上手く転移できたらすこしあっちの様子も見てくるんで時間掛かるからな
転移無理だったらそっちに合流するよ」
ギルドに向かう道すがら、クロちゃんがてしてししてくる。
(アヤ、肉串を買うんだ!)
(駄目だよ、もう十分買ったでしょ)
(肉串に十分などという事は無いのだ!肉串は無限なのだ!)
(意味わかんないよ)
(アヤは最近主に似てきたぞ?気をつけろよ?)
(なにを?)
(それだ!その一言多いところが駄目だ!)
(そうなの?)
(二言目とは、アヤは駄目駄目だな!)
(ふーん?)
(むううう、アヤのくせに生意気だ!)てしてし
ギルドに入るとなんか注目されてる、なんで?
(ユインの所で依頼を受けるんだ!他は駄目だぞ!)
(うん、いいけどなんでなの?)
(見てみろ、奴等は捕食者なのだ!我は奴等にいい様に弄ばれたのだ!)
(目がきらきらしてるけど、あれが捕食者の目なの?)
(うむ、擬態と言うやつだ!ランクSの魔物だ!)
昨日、ギルド登録してくれた人のところに依頼書をもって行く
「あの、この依頼受けたいんですけど」
「はい、おはようございますアヤさん、ギルドカードお願いします。」
「あ、はい」
ギルドカードと依頼書を渡す。
「あれがユインさんのライバルなのね?」
「宣戦布告かしらね?」
「両刀だったなんて意外よね」
「クロちゃんお菓子あるわよ?おいでおいで~」
「あの、」
「ああ、気にしないでください、はいギルドカードお返しします」
「はい、ありがとうございます」
「所で今日はクスノキさんは一緒じゃないんですか?」
何故か、ギルドの空気が張り詰める
「やっぱりそうなのね!」
「宣戦布告に受けて立つのね!」
「決闘かしら?」
「クロちゃ~ん、ほらお肉もあるわよ~おいで~」
(にく、だ、と!)
クロちゃんがふらふらと移動しだす、パシッ!思わず尻尾を掴んでしまった
(アヤ、放すんだ肉が呼んでいる!)
「じゃあ、失礼します」
「はい、頑張ってくださいね」
こめかみに青筋を立てながらユインさんがにっこり微笑む、怖いです
ギルドを後にする。
「君達ちょっとここに並びなさい!」
後ろでユインさんの声が響く
北門に向かう
(クロちゃん、北門はこっちでいいの?)
(つーん、知らん)
肉串を取り出す
(はい)
(ぱく、もぐもぐ、うむこの道を真っ直ぐだ!むぐむぐ)
クロちゃん、やめて肉置かないで、汚れる!一口サイズに切るから
北門に着いたけど出るとき何かするんだろうか?
「あの」
「ん?ああ、クスノキの連れの娘か、なんだい?」
「依頼で草原行くんですけど、出るときギルドカードとか見せるんですか?」
「ギルドに登録したんだな、じゃあ今回は確認だけさせてくれ次回からはいいからな」
「はい、これです」
「うん、確認した通っていいぞ、頑張れよ!」
「はい、ありがとうございます」
「盗賊とかに合ったら逃げるんだぞー?」
「はい」
「アヤ、迷宮に行くぞ!」
「駄目だよ、まず薬草採取しないと」
「むう、ついて来い!」
クロちゃんが駆け出す。
「待ってよ、肉体強化!」
肉体強化したのに追いつけないもっと成長しないと、どこだろう、、、いた
(アヤ、隠密を使え)
(う、うん)
隠密でクロちゃんに近づくと気配察知に反応がある、索敵
少し先に何かの集団がいるみたい
(少し先の集団?)
(うむ、盗賊だろう、鑑定できるか?)
鑑定すると確かに盗賊の集団だった
(どうするの?)
(うむ、別にあっちに用はないし無視して行こう)
(うん)
森を少し入ったところでクロちゃんが止まる
「この辺りだ、アヤ鑑定をしまくれ!」
「あ、薬草だ、この辺全部!?」
「うむ、我にかかれば薬草採取など余裕なのだ!全て採取してしまえ!」
「え?全部取っちゃっていいの?もうここに生えなくなっちゃうんじゃないの?」
「じゃあ、少しだけ残せ?」
「うん?」
均等に残るように薬草を採取していく
「アヤ、早くしろ、ほれ我も採ったぞ!」
「う、うん、ありがとう、だけどクロちゃんは見てていいよ」
うん、噛み千切ったりされたのじゃあ多分駄目だよね?
結構な量が採取できた、ずっと屈んでたので腰が痛い
「クロちゃん、起きて、少し早いけどお昼にする?」
クロちゃんは最初は近くにいる魔物を狩っていたけど、狩りつくしたみたいで
次に薬草を噛み千切って手伝ってくれた、けどそれも飽きたらしく
木漏れ日の当たる場所で昼寝を始めていた
くーっと伸びをしたけど、まだ眠いみたい
私も少し休憩しようかな、周りに魔物の気配もないし
眠そうにしているクロちゃんを抱いて隠密を発動して
じゃあ、少しおやすみ
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名前:クスノキ サトル
種族:人族 性別:男 年齢:25
職業:英雄
HP:3200/3200 MP:3200/3200
STR:2600 DEX:2600 AGI:2600 INT:2600
SP :60
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス
(武技)魔剣術5、魔槍術4、魔弓術5
(技) 解析、幻影、スキル強奪5、魔体術5、連続魔法
(魔法)氷(水)魔法5、雷(風)魔法5、光魔法5、闇魔法5
暗黒魔法4、空間魔法5、召喚魔法5(死霊)
(魔物)威圧、変幻
(自動)再生5、気配察知5、統率5
(生産)錬金5
装備:ウサギの尻尾
死の指輪
童子切+7
死のローブ+6
防御のベスト+6
お金:金貨11200枚
使い魔:クロ
スキル:(武技)魔闘術5
(技) 強化5、時間魔法
(魔法)炎魔法5、鉄魔法5
(魔物)クリティカル、吸精、突撃、叫び、擬態
攻撃力強化、防御力強化、吸命
ブレス(炎、氷、雷、毒、石化)
(自動)状態異常耐性5、魔法耐性5
装備:ウサギの尻尾
名前:クチキ アヤ
種族:人族 性別:女 年齢:18
職業:勇者
HP:1600/1600 MP:1600/1600
STR:600 DEX:600 AGI:600 INT:600
SP :80
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス
(武技)槍術2、弓術5
(技) 索敵4、隠密4、鑑定4、偽装4、肉体強化3
魔力強化3、スキル強奪4
(魔法)火魔法3、氷魔法2、風魔法3、土魔法3
光魔法5、闇魔法3、空間魔法1
(魔物)攻撃力強化、防御力強化、ブレス(炎)
(自動)気配察知3、生命力自動回復4、魔力自動回復5、
魔力操作5、体術3
毒耐性3、火耐性3
(生産)錬金3
装備:ウサギの尻尾
毒の指輪
破魔の弓+5
聖なるローブ+5
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次もクロアヤペアでもう一話か、
転移先で久しぶりの1人きりなクスノキさんの話のどっちかです




