064：閑話カーラさん
(お前のとこにクスノキってやつが行くと思うよ
面白いやつだから構っておやり、ちょっと甘いがねえ)
母さんから久しぶりに連絡があった、お気に入りがこっちの国に来るようだ
鑑定しまくってたらレベルが5になっちまったよ、と笑っていた
異人らしい、そういえばこの街に勇者が来たとかいう話を聞いたね？
クスノキは、使い魔で黒猫を連れているらしい、
使い魔って、召喚魔法どうやって手に入れたのかね？
先に勇者に逢う事になっちまったね
「魔力回復薬をよこせ」
「あ？幾つだい？」
「全てだ、国で徴収する」
バカかね？世間知らずのアホかね？
叩き出してやると外にいたお仲間がびっくりしてたね
流石に聖騎士は一度我等一族を敵に回した事があるので
直ぐに謝罪してきたが、、
よほど必要なのか1人だけいた女の子を寄越して来たね
「お前さん勇者だろ？」
「・・はい」
「まあ女勇者の扱いは有名だからね、ご愁傷様だね」
「・・・」
何だろうね？もう諦めているのかね？
「こんにちは」
「はい、こんにちは、あら、その黒猫、、、」
こいつが母さんのお気に入りか、これはこれは、
鑑定したところ、至極普通のステータスと来たもんだ
ははは、なんだかねえ、鑑定されても気にしてないんだね？
何だろうね飄々としてるというか
気負いが無いのかね？何も考えてないようにも見えるよ
(クロ助けろ！)
(、、、、、、)
(きーさーまー！)
(あら？念話だねこれ？)
逃げちゃったね、ちょいとからかい過ぎたかね？
母さんが気に入ったのもわかるね、
完全にステータスを偽装できるレベルなのに何しても気にしないんだね
鑑定に気づいた時点でいきなり殺しに来るやるらもいるんだけどね？
「こんにちは、魔力回復薬ください」
勇者の登場だ、今すれ違ったよね気づいたかね？
「幾つだい？」
品物を渡し金を受け取る。
「お得意様にサービスだ、もしこの世界で生きる気があるなら
あいつを頼ってみな、今より少しはましかもしれないよ？」
「・・・有難うございます。」
この子もよくわからないね、生きたいのか死にたいのか
どっちなんだろうね？
「こんにちは、カーラ、おばさん？」
「あ゛？」
「あ、違います間違いました、おねい、さん？」
「なんだい、ウソツキさん？」
「あの、この前の人はなんていう名前なんですか？」
「なんだったっけねえ？ウソツキさん？キツツキさんだったかね？」
「あ、私はクチキ アヤと言います、あの人も勇者なんでしょうか？」
「違うね、お前さんたちと一緒に召喚されたけど、召喚のミスか
勇者として召喚されることを拒否したやつだね異人って言われてるね」
「拒否、、、あの時の？選択肢？」
「勇者じゃないので強さはあんた達のほうが強いが、隷属は無いね」
「じゃあ、私最初っから間違っていたんだ、、、」
「何言ってんだい？女が1人でそこ等辺にいたら魔物に殺られるか
盗賊の慰み者さね、結局奴隷か死ぬかだよ？」
「・・クスノキさんは、まだこの街にいるんですか？」
「毎日来てるよ？」
「え？」
なんだろうね、勇者を助けといてうちで面倒見ろとか
そんなに他人は信用できないのかね？
違うか信用するのが怖いのかね？難儀な性格だね
「女がいると聞いたが、どこだ？」
「目の前にいるんじゃないのかい？」
「お前以外にいると聞いた、呼べ！」
あらあら、武器に手をかけるのかい？
そういえば材料が少なくなっていたね、丁度いい殺すかね
「こんにちは、っとお取り込み中ですか？」
タイミング悪いね？ウソツキさんは
「チッ！、、どけ！」
「お邪魔しましたー」
折角の材料なんだけど、まあ、譲るかね
「こんにちは、」
「あー、さっきは助かったよー、あれは隣国の異人探索隊だね
しつこくてね、困ってたんだ」
ちゃんと殺してきたんだろう、こういう所は抜け目ないね
あー、なんかもうめんどくさいね、隷属契約させちまおうかね？
アヤもめんどくさい性格してるね、精一杯の言葉が
「お帰りなさい」かい？まったく
「告白の返事が待ちきれなくて？」
「お熱いね！」
「よろしくお願いします。」
とっとと連れて来な！邪魔さね！
アヤのことクロも気に入っているようじゃないか、まったく
使い魔は、結局あんた自身なんだよ？
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名前：カーラ
性別：女
年齢：28
職業：錬金術師
スキル：（技） 鑑定4、偽装4
（魔法）土魔法4、空間魔法2
（自動）魔力操作4
（生産）錬金5
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