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クスノキさん  作者: 昼行灯
ローラン勇者編
44/86

044:閑話勇者探索隊

魔王出しちゃったんで、いい感じに事を大きくしてみた!

とある王国の宮廷魔術師の研究室


「これは?魔王?」





半年前、敵国が有する稀代の魔術師が勇者召喚を行った

どうやら新しい術式であったらしく一気に複数人の勇者を召喚したのだ

魔力を持っている奴隷や魔術系の冒険者、そして宮廷魔術師数十人

それらの魔力をこれも新しく開発した魔法陣によって

奴隷などは半強制的に魔力を吸出し1人では成し得ない量の魔力で召喚を行ったらしい。


潜伏させた間者の報告で、召喚された勇者は2人、

召喚はされたが魔力が足りなく世界のどこかに召喚されたと思われる

異人が2人との報告がなされた


その日からわが国では、その2人の異人の探索が行われることとなった



勇者は兵器だ、完全なる管理が不可欠だ

既に召喚された勇者2人は召喚陣に混ぜられていた王族の血によって

その国の王族に対して絶対的な隷属を強いられている


残りの召喚された2人は勇者という絶対的な力は持ち合わせていないが

異人特有の異常な成長はあるはずなのだ、隷属させれば兵器として有用だ

召喚される異人の多くが甘いというか危機感が無い者ばかりだ

簡単に隷属させられる、事が至ってからそれに耐えられなくなり

死のうとするものが多く居るが既に遅い、奴隷に死の自由などないのだ


わが国にも10年前に召喚した勇者が1人居るが、

酷使し過ぎたのか既に精神に異常をきたしている

だが兵器としては問題ない、月に1人位の奴隷の命など安いものだ


今ならばわが国の勇者のほうが圧倒的に強い

敵国も迂闊に攻めて来ないが

召喚された勇者が育った後はどうなるか予断が許さない


先日敵国の異人探索隊が捕らえた異人を移送中に奪うことが出来た

しかし既に隷属の首輪が嵌められていた上に、精神がおかしくなっていた為

やむなく殺し首だけを相手国に送り届けておいた

もちろん隷属の首輪はわが国のものに変えてだ



そして、今、わが国内に張り巡らせている魔力感知の結界に大きな反応があった

しかしこれは異人の反応ではない、魔王の魔力だ、しかも一瞬後には消滅した?



確かここは敵国との国境線近くにある街だ、反応は少しずれていたが

その街に何かがあることは間違いないだろう


この位置だとおそらく敵国のあいつならば魔力に気づいたはずだ

急がねば、早急に異人探索隊、民衆には勇者探索隊とふれまわっているが


前回のように敵国に先を越されるようならば確保よりも抹殺を優先してもいい


私も向かうべきだろうか?

しかし魔力反応も一瞬、ただの結界の誤反応の可能性も捨てきれない

あのあたりは死の王の伝承があったはずだが、、、


他にも異人らしき魔力反応も幾つか有る、取り合えず探索隊を向かわせるか

明日、王に謁見せねば、、、


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