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第8話 私と私のご主人様

掲示板まで着き何かいい仕事がないか探していた。その中で一つの依頼が俺の目に入った。その依頼とはこんなものだった。


シュトール山にだけ生えている薬草のフユ草の採取。1キロぐらい。

場所:サイマ王国の北部に向かって五キロ進んだところにある。

ランクF

受託ランクF~

報酬:銅貨三枚


サイマ王国とは俺たちが召喚された王国の事だ。世界のことは追々語っていくとしてとりあえず受けるために掲示板から取る。

受ける理由は、半日で帰れる距離で低いランクでこれ以上高い報酬がこれだけしか無かったからだ。もちろん高い報酬のはあるんだが、Fじゃあ受けられない依頼ばかりだ。

だから俺はこの依頼を選んだ。

そんなこんなで俺はカノンが居るところへと歩いていく。そしてカノンのところに着いた。


「この依頼を受けたいんだが」


そう言って渡すとカノンは少し驚いた顔をして俺に向かって言った。


「わかりました。では頑張ってください。

それにしても、登録してすぐに受けるんですか、偉いですね。

失敗しないようにしてくださいね。では」


俺はそれを聞いてギルドの外へと出た。

王国の外へと出るために、俺は門のところへと向かった。

歩いて十分ぐらいして門のところに着いた。そのまま歩き門の下に居る門番の人が見えてきた。そして門の下に着いて俺は門番の人に


「この王国から出たいのだが、いいか?」


「別に大丈夫だが、お前さん見ない顔だな。」


俺はそれを聞いた瞬間黙ってしまった。それはそうだろう。俺はこの国に勇者として召喚された。そしてまだこの事を公にしていない。だって育てる時間が必要だから。弱いのに戦争の前線に立たれても困るからだ。そんな訳で誰にもまだ言えない。俺はどうするか悩んでいた。

どうする?適当に誤魔化すか?それとも黙っていくか?

そんなことを考えていると門番の人は


「言いたくなければ言わなくていい。」


俺はそれを聞いて門番の人の顔を見た。その人は笑っていた。多分俺の驚いた顔を見て笑ったんだと思う。


「…………ありがとうございます。」


「頑張れよ、青年。戻ってくるの待ってるよ。」


「名前を教えてもらってもよろしいですか?」


「まぁ構わないが。俺の名前は、ラール・A・ユッドモースと言うんだ。」


俺はそれを聞いて


「ありがとうございます、ユッドモースさん。」


それを聞いたユッドモースさんは照れたように笑い俺に向かって


「ユッドモースさんじゃなくていい。ラールでいい。と言うかラールって読んでくれ。」


そう言われたので俺はユッドモースさんではなく、ラールさんに向かって


「わかりました、ラールさん。」


俺がそう言うとラールさんは「さんもいらないんだがな…………」と言っていたが聞かなかったことにした。

話していく内に門が開いた。俺は外に向かって歩きながらだけど振り向かないでラールさんに向かって言う。


「本当にありがとうございました。」


そして門が閉まる音が俺の背中の後ろから聞こえた。


門から歩いて五分ぐらいのところで俺は立ち止まり周りに結界を張った。


「総てを包み込む絶対なる結界。如何なる力を持ってしても壊れず、中の人に安心を与える。

絶対防壁アイギス!!」


「さて。もう出て来てもいいぞ。」


俺はアイツ等に声を掛けた。







アカリside

私は呼ばれたので出てきた。勿論、姉様達と一緒に。でも姉様達と言っても私とオーディーナ姉様とルナ姉様だけだけど。出てくると空が何故だか灰色になっていた。私は御主人様に


「御主人様。この空の色は何ですか?」


「嗚呼、これは絶対防壁アイギスだよ、アカリ。」


私はそれを聞いて


「何ですかそれは?」


御主人様は私にわかるように説明してくれました。


「アイギスは外からのどんな攻撃も通さず絶対に守り、中はどんな攻撃を使っても絶対にバレないんだよ、そう言うのを消してしまうから。

それとコレを使わないと俺の魔力がバレちゃうからな。」


私はそれを聞いて確かにと思った。御主人様の魔力は高すぎる。この世界の人達が集まっても足りないくらいに。

私の御主人様は本当にスゴいですからね!!

私は御主人様の話を聞きながらそんなことを思っていた。



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