第7話 俺とギルドカード
「まずはこのギルドの事について説明させて頂きます。知っているかもしれませんがギルドとは人々の役に立つための場所であり、また魔物を討伐するための場所です。
次に、ギルドのランクについてです。ランクとはその人の実力を示す物であります。
下から順に、F・E・D・C・B・Aとなり、Aから上はS・SS・SSS・EX・Z・Gとなっています。Aから上は世界中でも1000人ぐらいしか居なくて、SSから上は300人ぐらいしか居ません。現在最高ランクはEXで、女性の方です。
最初は誰でもFからスタートになります。これで説明を終えます。それでは、探索者になるための能力値を測ります。最後に何か質問はありますか?」
「自分より上の依頼は受けられないのか?」
「受けられないことはないんですけど、ギルドは責任を持ちません。」
「そうか。ありがとう、カノン。」
そう言って俺はカノンに微笑んだ。すると風邪気味なのか顔を赤くして答えた。
「い、いえ。お役に立てて嬉しいです……。」
「それで次はどうするんだ?」
「それでは此方に来てください。」
そう言われたので俺はカノンの居るところへと向かった。そこにあったのはなんか大きな機械だった。カノンは俺に向かってこの機械の説明をしてきた。
「この機械は、今の能力値を測りそれを分かりやすくまとめてくれます。そしてこれにはレベルが存在し魔物などを倒すと経験値が手に入りレベルがアップします。」
「そうか。」
「それでは機械の中心に立ってください。」
そう言って俺は機械の中心に立った。そして、立った瞬間足元が光だした。何事かと思い動こうとしたとき、カノンが
「動かないでください、大丈夫です。この光は能力値を測り、分かりやすくまとめてくれる光です。」
それを聞いた俺は頷き動かなかった。一分ぐらいしたら光が弱まり、そして無くなった。
「これで全て終わりました。お手元にカードがある筈だから確認してね。」
最後の方は素に戻って言われた。とりあえず、俺は手を見た。そこにはカードかあった。このカードが何なのかを聞くために俺はカノンに聞こうとしたがよく見てみると、何か書いてあった。とりあえず読んでみた。
名前 ブラック
能力値
筋力 D
体力 E
魔力 C
速さ D
運 C
精神 C
称号:無し
装備:学生服(上下)、靴、黒の腕輪
と書いてあった。
予想通りだな、これは。俺は心の中でそう思いながら、取り合えずは全て終わったのでカノンに礼を言って依頼を受けるために掲示板のところへと向かった。