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第34話 ボクの決意

長い期間投稿できなくてごめんなさいm(__)m

いろいろありまして…もう少ししたら落ち着けるので続きも書けると思います。

本当にすみませんでした。


このような長い期間投稿をしないこの作品を見て下さっていた読者様がいることに申し訳ない気持ちと言葉では言い表せないほど感謝の気持ちとが渦巻いています。本当にすみませんでした。そしてありがとうございました。

「おかしい。絶対おかしいよ。何でボクがこんなところにいるのかな?ボクは普通に暮らしていただけなのに。それなのに、それなのにどうしてボクは城に呼ばれてるの?そして何でこの間知り合った皇帝たちと話してるんだろ。この国に来たことが間違ってたよ…。それに嫌な予感もするし。それもかなりヤバめの。逃げたい…」


呟いてみても何も変わりはしない。ボクたちは今先言った通り皇帝たちと王の間いる。もちろんここに呼ばれた主役はボクではなくて穂香たち勇者の面々である。ボクはその他大勢なのである。もちろんルナたちも同じその他大勢なんだけど。


「ベルセルク皇帝。私たちは魔王軍がこちらに攻める可能性が高いと思い護るために参上しました。

またそれが何故高いかと言いますと私の隣に居ります未来予知の能力を持つルフュルがそれの可能性を視たからです。」


未来予知の能力を持っている奴も居たんだな。ボクは絶対に持ちたいと思えないよ。

だってあの能力は無数にある未来を視て、その中でさらに最も起こりうる未来を視つけないといけない。しかも起こりうるだけでそれが起こらないかもしれないし、もしかしたら切り捨てた低い未来が起こるかもしれない。だから常に総てを覚えていないと全く使えない。

まあ、それを可能にするモノを持つ者が持つと最強で手が付けられない者になってしまう。


「て言うか、さっきからなんだか見られているような気がするよ。ボクたちやっぱり場違いだよ~…。もうやだよ~…。帰りたいよ~…」


「…………大丈夫…………何があっても…………私が守る…………から…………」


「ルシファー、そこは私たちでしょ。全くルシファーは。まぁ、そう言うことだからね、シルバー。貴女に何があろうと私たちは貴女を護り通しますから。だから安心してください。」


抱きついてボクを守ると言ったルシファーにその上から抱きつくルナがルシファーの言葉を修正してボクに言った。ボクは目を瞑り肩に乗せてあるルシファーとルナの手に重ねた。その温もりがボクに伝わり心が暖かくなっていく。だけどそれは長くは続かなかった。


「貴女たち、ここがどこだかわかってるのかしら。やるならあとでしなさいよ。それとルシファーとルナはあとでお話がありますからね。逃げないでくださいね♪ 」


何故ならディーナがボクらに注意をしたからだ。確かに僕らは目立ってた。それはいきなり抱きつきあったのなら目立って当然だろ。まぁ、ちょっと魔法を使ってあんまり目立たないようにしたんだけどね。だから言うほどそこまで目立ってなんていないんだよね。


「ボクも少し不安定になってたから許してあげて、ディーナ。二人に悪意や害意とかは無いはずなんだから。無いはずだと思う。…無いよね…?うん、たぶん無いはずだ…。そんなわけだからね、許してあげて…」


ボクは自信を持てないがとりあえず二人が邪な感情を持っていないとして、ディーナにお願いをする。ボクに甘いディーナは周りには甘くない。一度怒りだしたら中々それが収まらない。今回は注意と言うだけなのでそこまでは怒ってはいないが、いつそれが爆発するのかが予想できないので、ここである程度の怒りを消すためにボクは目には涙を浮かべ、上目遣いでディーナにお願いする。


「う、今回は仕方ないとして次からは気を付けなさい。シルバーは今度からはそう言うモノを顔に出したり、声に出さないようにね。ドロッとしたり嫌な視線とか感じることはよくあることなんだから、慣れないとやっていけないからね。特にシルバーは食べたゃいたいくらい可愛いからそう言うのが多くなっちゃうから慣れとかないと一人で歩くこと出来ないからね。今までは私たちが潰してきたからそう言うのとは無縁でいられたけどこんな場所とかじゃあそう言うことも出来ないからね。

今回はそう言うのを慣らす為にやったことなのにこのバカたちがシルバーがあまりにも可愛いからって抱きついたりしたせいでバカたちに視線が多く集まる結果になって訓練が出来なくなっちゃったわ。まぁ、少しずつやっていきましょうか。その方が精神的にも良さそうって分かったから、ルシファーたちの行動がダメだったって事が無いって分かったから良しとしましょう。」


ボクは驚き、隣に立っている二人の顔を見る。バツが悪そうにしている。それで二人のやったことの意味とディーナが教えてくれた事が本当であると知ることができた。いつもボクのことを助けてくれるディーナたちが今回ボクをこの視線から守らずにそのままにしていたのはボク自身がこの視線に慣れるためのモノで訓練だったなんて。

ボクと目があったルシファーはいつものルシファーには考えられないほどの弱々しい笑みを浮かべた。そのあとに目があったルナは目でボクに謝ってきた。

弱々しい笑みが似合わないルシファーにそんな顔をさせてしまった。謝るのはこっちの方なのにルナに謝らせてしまった。ディーナは今回の訓練を知っていて我慢が出来なかった二人への複雑な気持ちを抱きながら、ボクのためだと注意するしかなかった。そんな姿を見せ付けられて何もしない訳にもいかないし、何かをしなければならない。ボクはそう考え、行動した。


「ディーナ、ルシファー、ルナ、ごめんなさい…。ボクみんながそんなことを考えていたなんて思いもしないで疑ったり、泣いちゃったり泣き言を言っちゃって。ボク頑張るよ!みんなの力がないと何もできないボクだけど、でもみんなに悲しい顔をしてほしくないし、ボクのために複雑な感情を抱きながら怒ってほしくない。だからボクは強くなりたい。みんなにそんなことで困ってほしくないし悲しませたくない。そのためにボク頑張るよ!」


「シルバー。そんなに頑張らなくてもいいのよ?確かに私たちはシルバーに強くなってもらいたい。でもそれは今すぐにじゃなくてちょっとずつ強くなってもらいたいの。私たちを救ってくれた『人』みたいにはなってほしくないの。お願い、シルバー。時間をかけて強くなって…」


ルナは哀しみを帯びその目をボクに向けて切実に願うように言う。必死ですがるようなその願いはボクの心に響いたが何故だかそれに響かないボクもいることにビックリした。ルシファーやディーナもルナと同じようにその目でボクを見てくる。響くボクと響かないボク。そんなボクがボクは怖くなった。


「大丈夫だよ。ボクは弱いからゆっくりでしか強くなれないよ。だからボクのことをこれから先見守ってよね。ボクが迷っていても教えてくれなくていい。ただヒントを出すだけでいいんだ。ボクが泣きそうなときも見守ってくれるだけでいいんだ。ちゃんと立ち上がるから。さっきも言ったけど、ボクは悲しむ顔や困った顔とかを見たくないんだ。ボクはそのために強くなるし、強くなりたい!」


少し大きな声で言ってしまって近くにいた人たちに聞かれてしまったかもしれないが、でもこれがボクの気持ちであり、ボクが『ボク』として生まれた時からある感情なのだから。曲げることは出来ない曲げる気もない。

そんな風に新たに決意しているボクとは違い、その場はどんどん進んでいく。時間は進むことができても止まることは出来ないのと同じで、『道』を途中で変えることは出来ないし、止まることも出来ない。続くその『道』はただの一方通行。後ろを振り返ることも出来ず、前だけを向くしかない。嫌な予感がどんどん膨らみ最高潮になり、ついに限界を越え爆発した。最も最悪で忘れることが出来ない出来事としてそれはボクたちに襲いかかってきた。

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