表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/44

私の騎士様と僕の主

(わたくし)の目の前にいる、私を救ってくれた騎士様。

死ぬのが怖くて、ここから逃げ出したくて、だけど逃げることができなかった泣いている私に、騎士様は、俺を頼れと言ってくれた。不安定な心だった私を抱き締めてくれた。

だから、私はあの方を好きになった。いや、違う。愛してると言っても良いくらいのものだ。あの方にすべてを捧げてたいと、心のそこから思っている。


私は愛しい方から離れると、そこには誰もいなかった。あったのは、魔法によって傷付けられた地面だけだった。

私が愛する人の方を見てみると、そこには見知らぬ私ぐらいの歳の女の子が居た。ぎゅーっと何かに胸を締め付けられたかのような痛みを感じた。そしてもやもやしたものが私の心から出てくるような感覚に陥った。


「…………これが、恋なのですね。もやもやは嫉妬ですか。」


絶対私の事を愛してもらいますよ、愛しい方。

と最後の言葉を飲み込んだ。

私は何時までも待っていますよ。愛しい方が私を愛してくれる、その時まで。













すべてに絶望したあの時から僕は諦めていた、何もかもを。


昔の僕が、今の僕は見たら驚くだろうね。今の僕の顔はきっと恋する乙女ようなの顔だと思うからだ。

抱き締められただけで、嬉しかった。それを離されただけで、とても切なかった。僕を見て笑ってくれただけで、嬉しかった、胸がドキドキした。


だから僕は主のすべてが欲しい。主の笑顔、主の声、主の視線、そして主の血。

そして主にも僕のすべてをもらって欲しい。


僕が狂っているのは解ってる。それでも、僕は主を愛しているんだ。

主が僕以外の雌を見たら、その雌を殺してしまうぐらいに。


だから、僕の事だけを、永遠にアイシテネ。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ