男性と女性
「やっとだよ、ブラックっ!やっとお前を見つけることが出来た!!
お前が居なくなってから、二年。俺はずーっとお前を探し続けた。これでやっと果たせるっ!!」
それを言った男は嗤っていた、狂ったように。
「俺はあれから強くなったんだぜ?ブラック。復讐のために、な。お前と会うのが楽しみだよ」
男はそれだけ言って、鎌を自分の背中から取った。
そしてその鎌を振った。軽く振るった鎌は、当然空気を斬った。だけどその瞬間次元が裂けた。
男はそのまま、自分が斬った、次元の狭間へと入っていった。
嗤いながら。
「それって本当なの!?アイツが煉獄から逃亡したって!!
そしたら、ヤバイわよ!!アイツに勝てるの今現在、私以外にいないのに。
……………………とりあえず、アイツは何処に逃げたの?」
一人の女がある報告を受けていた。その報告とは、ある男の逃亡。
とある罪から、煉獄と言う魔法が使えない場所に居た。
そこでの逃亡は世界を揺るがす程の事件になる。それぐらい、逃亡は、不可能と言われた場所での逃亡。
女はその事を世界に黙っていることを選択した。そして同時に、ある決心を決めた。それは絶対に自分の手で捕まえると言うことを。
「それはそうと。ブラックが、居なくなって、つまらないわね。
それじゃあ、私はアイツを捕まえにいくけど、あとよろしく!!」
そう言って、女はそこから忽然と居なくなった。女が居なくなった、部屋には二人の女性が居た。
一人が短めの髪をした美少女。
二人目がその、さっきの人に似たような顔をしていたが、髪の毛がとても長かった。
「行って、しまったわね。本当に忙しい人だよね………………」
そんなことを呟いていた。




