第13話 村到着
「やっと村についたな…………………」
と俺が言うとフィルナとウールは
「そうね。やっと村についたわね………………………………………何で着いちゃうのよ!!もう少しでキスができたのに!!」
「そうですわね。着きましたわね………………………………………着かないで欲しかったですわ!!あと、あと少しで黒斗様とキスができましたのに!!」
なんだろう、今一瞬背中に寒気が走ったような気がする。って気がするだけで間違いかもしれないが。でも………………………いや間違いだろう。
それにしても寂しい村だな。
とりあえず宿でもとるか。
「二人とも今日泊まる宿を探すぞ!!」
と俺が言うと二人は元気よく
「「分かった(分かりましたわ)!!」
と言ってくれたので宿を探すことにした。
あれから30分経った。そして結論から言うと宿は簡単に見つかりました。それも村に入ってすぐ目の前にありました。
俺たちの30分の努力って………………………………!!
ちなみに最初フィルナに聞いたけど、
「私が知ってるわけないでしょ!!」と逆ギレされた。お前この世界の出身なのに。
「変なこと考えてるんじゃないでしょうね、黒斗!!」
コイツ本当に心を読むのをやめてくれないかな……………?
まぁ、とりあえず
「何をいってるんだよ?そんなの考えてるわけないだろ?」
俺は表情を崩さずに言ってのける。
「まぁ、いいわ。とりあえず入りましょう」
そうして俺たちは宿の中に入っていった。
「いらっしゃい!!」
何で村は寂しいのに宿のおばちゃんはこんなにテンション高いの?不思議なんだけど。
とりあえずそんな疑問を胸にしまい俺たちは宿の受付にいる、おばちゃんに話し掛けた。
「宿に泊まりたいんですけど、部屋は空いてますか?」
一応年上の人には敬語を使う。まぁ、屑な大人には使わないけどな!!と俺が思っているとおばちゃんが
「ゴメンね、今一つしか部屋空いてないのよ。それでもいいなら、とれるのよ」
とおばちゃんが言った。
そして俺は
「分かりました。ならこのふたり「「大丈夫です!!」」だけでも…………って何で!?」
二人の答えを聞いたおばちゃんは
「分かったわ。それじゃあこれが鍵ね。部屋は二階の一番右の部屋ね。それではごゆっくりと」
と言って鍵を渡してきた。
何か受け取っちゃったけどいいの!?と俺が悩んでいると二人は
「さぁ、行きましょ、黒斗!!」
「そうですわ、コクト様、早く行きましょう!!」
と俺の腕をとって部屋へと向かってしまった。
俺大丈夫かな?