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戦国太平記 〜大きな楠の木の下で〜  作者: 流星群
伊勢国統一編

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第4話 恩智と神宮寺

◎伊勢国・楠城 川俣天王丸

 1550年 3月中旬


 今日は予定通り恩智満和と神宮寺正輝との顔合わせである。それはそれで楽しみではあるのだが、昨日自前の領地ができた事もあって、本日の深夜0時(ステータス画面で西暦年月日の確認が出来る)に目出たく初PPの配布があった。そして、同時に特殊施設のリストが解禁された。


 現在設置可能な施設は8種類で、施設名の横に設置に必要なPPの数値が表記されている。


〓〓〓特殊施設リスト〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 ⚪︎湧水(源泉):50P[無限に名水が湧き出る]

 ⚪︎温泉(源泉):100P[外傷の治癒に効果がある温泉]

 ⚪︎全治の湯(源泉):10,000P[全異常(生来の異常も含む)の治癒に効果がある温泉]

 ⚪︎桃源の湯:50,000P[温泉施設、消耗品を含め様々な設備を完備、全治の効果、美容効果]


 ⚪︎石灰石鉱山:500P[石灰石を産出する。100kg/1日]

 ⚪︎純鉛じゅんえん鉱山:500P[純鉛を産出する。100kg/1日]

 ⚪︎硝石鉱山:5,000P[硝石を産出する。100kg/1日]

 ⚪︎純金鉱山:50,000P[純金を産出する。100kg/1日]


 PP:5P

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(何をするにも金は必要だ…と言うことで、鉱山関連は全て欲しいが最優先は純金鉱山だな。現状PPが10日で5P…100日で50P、純金鉱山まで100,000日、約274年かかる…マジか?…豊穣の大地の適応前の値が基準だから、スキルチートでの増加は見込めない。だったら逆行転生定番の石鹸、精酒、椎茸栽培…からの楽市楽座、関所廃止…はまだ早いか?)


 解放された特殊施設リストを確認しながら、これからどうすべきか思案を巡らせていると、書院の外より八重の声が届く。


「天王丸様、恩智様と神宮寺様がお見えとの事で、御主人様がお呼びでございます。急ぎ大広間へお越しくださいませ。」


 八重は俺の乳母めのととして、生まれてからずっと俺を支えてくれている女性だ。俺にとっては第二の母の様な人だ。


 俺は了承の旨を八重へ返事をすると、大広間へと急いだ。大広間に入るとそこには父上とお爺様、そして男が2人、頭を下げていた。


「おぉ天王丸こっちじゃ、お爺の横に座るのじゃ……うむ、ここに居るのが恩智家の当主、恩智満和と神宮寺家当主の神宮寺正輝じゃ。」


「若様に於かれましては、初めての御意を得ます。恩智満和おんぢみちかずと申します。非才の身でありますが、内政に関しては些か自信がございます。如何様にもお使い下さいませ。」


「同じく神宮寺正輝じんぐうじまさてるにございます。初めての御意を得て、感無量にございます。満和と違って腕っぷしには自信が御座いますので、荒事は全て某にお任せ下さいませ。」


 口上を述べた満和と正輝が頭を上げ俺へと視線を向ける。そして唖然とした顔で数瞬の硬直、正輝は硬直したまま、満和は慌てた様子で再度頭を下げた。ここ最近、俺に初めて会う人間は老若男女、大体こんな反応になる。


「ハハハ…やはり満和でもそうなるか。正輝も大口を開けて如何した?まぁ、天王丸は見目が整い過ぎておるからな、皆初対面では大体こうなる。因みに、天王丸が特別なのはこの見た目だけでは無いのだ。これから話す事は極秘と言う訳では無いが…実は天王丸はお伊勢様の神子なのだ。故に特別な使命を受けて産まれてきておる。まぁ恐らく簡単に信じられる事ではないと思うが、これから天王丸が授かった力を使って積極的に動き始めた場合、信じざるを得なくなるであろう。そして極秘にしないのは、仮に口止めをしたとしても噂は広まるであろう、間違いなくな…。」


 2人は父上の話を半信半疑と言った表情ではあるが、頷きながら聴いている。


「という訳で、お主らの役目についてだが…天王丸、説明を頼む。」


「はい、父上。満和殿…いや、これからは満和、正輝と呼ばせて貰おう。先程父上の話にもあった様に俺は紛れも無くお伊勢様の神子であり、その証左としてこの右手の【花菱の神紋】を始め、特別な知識…いわゆる【神の知識】と特殊な能力…【権能】を有しておる。」


 当然だが、俺の童とは思えない物言いと、堂々とした振る舞いに驚きを隠せない様子の二人であるが、これから仕える事となる主人が只人では無い事は理解してくれた様に思う。


「いくら俺が特別な知識と能力を有しておっても、この通りまだまだ幼子であり、行動には様々な制約が掛かってしまうだろう。そこで満和には俺の右腕として、俺の知識を活かす為の様々な手配や調整を頼みたい。恐らくこれ迄の常識からすると受け入れ難い事や、信じられない内容などもあるかも知れない。しかし、俺を信じて協力して貰いたい。正輝には俺の護衛と馬廻衆の長を頼みたい。」


 少し力が入り過ぎたかも知れない。無意識に俺から僅かに漏れ出す神気によって、増加する童とは思えない存在感と威圧感で、二人を意図せず威圧していたようだ。正輝は口角をあげニヤけ、満和は冷や汗をかいていた。


「おっと、まだまだ力の扱いが十分では無いのだ…許せ。」


「クハハハ!何という…」

「いっ、いいえ、とんでもありません。先程の御力だけでも、我らは若様の御言葉を信じ、働くのみに御座います。」


 満和の言葉に満足した俺は、昨日準備していた【塩水選えんすいせん】【種子消毒しゅししょうどく(泥)】【催芽さいが】【正条植せいじょううえ】のまとめ資料を渡し、確実に春の種まきに間に合う様に実施する様に指示をした。その折、仮に問題が出た場合、今年の年貢は無しとする事、そして代わりの食糧の配給も行う旨の通達も指示した。


「この通りに実施し田植えを行う事で、これ迄のおよそ半量増しの収穫量となるであろう。また我の権能【豊穣の大地】によって我の領地限定ではあるが、天災は除かれ産物の品質は向上し、更に収穫量が今までの倍になる。」


 そう言って俺はニヤリと笑った。その表情を見た正輝は大笑いをし、満和はこの日一番の引き攣った笑顔を浮かべていた。




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