不穏な影
僧侶についての説明
前のエピソードで書いた通り、彼女は孤児院に赤ん坊の頃に拾われ、育った。
髪はキレイな青色で長く、背は160センチないぐらい。スタイルはかなり良く、胸も大きい。
その見た目からナンパや、告白などされる事が多かったが、全て断っている。
根はとても素直で優しい女性。
翌朝勇者に起こされ、窓を見ると、まだ薄暗い。
こんな早く出発する必要があるのだろうか。
重い腰をあげ、ベッドから降りる。まだ全身の痛みが治っていない。
魔法使い「おはよ!」
ドアを開けると魔法使いの姿がみえた。
リカルド「おはよう、あれ?」
彼女は出かける格好に着替えている。
魔「私も行くことにしたの!」
リ「大丈夫なのか?」
彼女は無理した笑顔で首を縦に振る。
リ「やあ、おはよう」
僧侶「・・・」
彼女も既に準備を終えており、荷物を馬車に運んでいた。相変わらずキレイだ。
顔を洗って着替えを済まし、荷物運びを手伝う。
勇「よし!そろそろ行こうか」
4人揃って街の入り口に向かう。
早朝の空気は美味しく、少しづつ太陽が遠くの山に登るのが見えて、なんだか感動する。
魔「ふあーぁ」
魔法使いのあくびにつられたのか、皆んなもあくびをして、少し笑いあう。
大好きな3人と共に、旅をするのも悪くないかもしれない。ずっとこんな笑顔が続けば良いのに。
リ「ん?」
勇「どしたリカルド?」
リ「いや・・・なんでもない」
何かが付いてくるような気がして、後ろを振り向くが、気のせいか。
街の門を抜け、再び森を目指す。
魔「また森通るの?虫いたらやだなぁ・・・」
勇「次はしっかり守るから」
そんな言葉に、魔法使いは頬を赤らめる。
魔「アリガト・・・」
勇「ん?なんか言ったか?」
魔「なんでも無いわよ!次はしっかり守りなさいよ!」
僧、リ「「クスクス」」
しばらく馬車を走らせ、森の入り口に着いた。
森の前に看板が置かれて文字を読むと
「行方不明者タスウ ハイルベカラズ」
魔「え?勇者どうする?」
勇「うーん、ここが1番の近道だと地図に書いてあるしなー・・・」
結局ここを通ることにした。