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船
勇者「助かった・・・」
「よかった!」「ありがとうございます!」
勇者「え?」
奴らがいなくなってから、安全になったと判断した人々が俺らのところに集まる。
どうやら、俺らが倒したと勘違いしているようだ。
宿
勇者「みんなに感謝されたとはいえ、なんか複雑だな。俺らが倒したわけじゃないのに」
リカルド「命あっただけ、よかったと思うしかないな」
勇者「雨を降らせてくれたおかげで、アイツの攻撃の威力は下がったと思うよ」
魔法使い「うん・・・でもそれしかできなかった」
僧侶「あんな化け物がこれからたくさん・・・」
勇者「一度修行するべきか?いや、そうしてる間にも犠牲者は・・・」
「バタっ」
扉が開く。
ブレイド「話は聞いたぞ!」
リカルド「てめえ・・」
ブレイド「まあ話を聞けよ。あんた達、修行をしたいのか?だったら良い場所があるぜ!海を渡れば二週間でいける!」
勇者「は?何だよいきなり?それに海を渡るなんて無理だろ」
ブレイド「まあ待て、俺らの家計は代々船を造る家系でな、歴代の勇者も使ってるんだぜ!着いてこいよ!案内するぜ」




