2人
「ブチブチブチッ」
化け物の剣が、腕と脇腹に刺さる。
リカルド「うぐ・・・クソがっ!」
右のフックを奴の顔面に撃ち込む。
奴の顔がちぎれ、吹き飛ぶ。
リカルド「はあ・・・くそ・・・」
腹に突き刺さった剣はギリギリ内臓には届かなかったようだ。
リカルド「!」
化け物は仰向けに倒れ、灰に変わる。
短い時間の戦いだったが、体に疲れがどっと襲ってくる。
リカルド「うっ・・・」
あとの事を考えてなかった。僧侶は回復できない。
魔王使いは、気が動転している。
???「すごい強いね君」
リカルド「!?」
いつのまにか背後を取られていた。
???「ふふ、警戒しなくて良いよ」
?「あらら、これはひどいなあ」
勇者と魔法使いの目の前にも、もう1人。
リカルド「人間?いや・・・」
???「初めまして、僕はアル。エルフだよ。」
?「私はミア。同じくエルフです。ってこっちも血すごいし、早く治療しないと。
アル「でも、悪い奴かも」
ミア「そうかな?カッコいいから良くない?」
僧侶「この人を回復してください!」
ミア「あなたがすれば?」
僧侶「っ・・・」
アル「仲間を見殺しにするような人たちを助けたくないなあ」
リカルド「もういい、行こう」
勇者の死体を馬車の中に置く。
ミア「無理しない方がいいんじゃない?」
???「お前たち!ここにいたのか!」
アル「ジュールさん!」
ジュール「全く・・・って人間?それに、すごい怪我じゃないか!すぐに治療しないと!」
俺が覚えてるのはここまで。




