集まり
勇者の手記の一部
今の所はなんとかやれている。リーダーとしてやはりプレッシャーはあるけど、大好きなみんなと旅できるのはやはり楽しい。
俺はリーダーとして皆んなの指揮を取れているだろうか?リカルドの方が向いてるんじゃないか?
今日の夜、久々にリカルドと酒を飲んだ。酒の何がいいのか分からないが、本音を語ることができたし、悪くないかもな。彼は、リーダーは俺じゃないといけないと言ってくれた。皆んなもそう思ってくれていたらしい。そんな皆んなを生きてあの町に帰すのが俺の役目だ。
「魔王様皆さんが集まられました」
魔王「お前たちもわかっている通り、勇者達がついに旅を始めたようだ。もちろんこの俺を殺す為に」
???「そんな強いのか?そいつ?」
?「失礼ですよ」
???「うるせえ!なあ魔王様!俺にやらせてくれよ!」
魔王「まあ、待て。おい例のものは?」
?「はい・・・中々上手くいかなくて、三体ほどしか出来ていませんが・・・早速勇者のもとに向かわせますか?」
魔王「充分だ、今すぐ向かわせろ」
?「承知しました」
???「なんだよ・・・つまんねえの!」
魔王「ふふ・・・お前には期待しているよ。その時が来たらお前にも頼むことになる」
???「じゃあ俺は勇者応援だな!俺と戦うまで死なないでいてもらわねえと!」
?「あなたは本当に!」
側近?「・・・」
???「おっ!お前も集められたのか?」
側近?「でなければお前達と会う理由もない」
???「へえ・・・側近さんは偉そうで羨ましいよ」
側近?「だまれ」
???「ああ?」
?「2人とも落ち着いてください!」
側近?「・・・」
???「ふんっ」
?「まったく・・・」
魔王「それではお前たち全員気を引き締めるように。続けて支配地域を増やすよう尽力せよ。」




