厳しい道のり
???「魔王様、勇者達が旅を始めたみたいです」
魔王「そうか・・・あいつら全員ここに呼べ」
???「仰せの通りに」
リカルド「しんど・・・」
つい口に出てしまう。
出発してから森に入り2日、まだ抜けれそうにない。
食べ物は多少残っているが水が少ない。
料理や、自分たちの体を拭いたりするにも水がいるため、どんどん減っていく。
魔法使い「喉渇いた・・・」
勇者「もう少し我慢してくれ」
魔「はあ・・・」
初日に比べて皆んなの笑顔はない。
僧侶「勇者様は馬車を引いてくれてますし、私たちは少し我慢しましょう」
リカルド(俺は?・・・)
「「「ガサガサっ」」」
勇「うおっ!」
巨大な蜘蛛やムカデに似たモンスターが数匹現れた。
勇者と俺で素早くその殆どを殲滅する。
しかし、蜘蛛型のモンスターが一匹魔法使いに近づく。
魔「えいっ!」
炎の魔法で焼き尽くす・・・
と同時になにかの液体が魔法使いの腕にかかる
魔「ギャアアアッッッ!」
魔「痛いいたいイダイッッッ」
魔法使いの腕にかかった液体は、服を溶かし、肉を溶かした。
魔「あぁぁぁ・・・」
魔法使いは小刻みに震え、失禁している。
右腕の肉は溶け、骨が見えている。
僧「魔法使い様っ!」
勇「マジかよ・・・そ、僧侶、これ直せそうか?」
僧「やってみます!」
魔「ピクピク」
僧「とりあえずこれで大丈夫だと思います」
勇「ああ、ありがとう・・・」
リ「ごめん・・・俺のせいで」
勇「いや、誰のせいでもないよ」
余計にパーティの雰囲気が静かになってしまった。
魔王討伐といっても最初のうちは楽だと思っていた。
しかし、その考えは間違っていたみたいだ。